秋田犬

あきたいぬ

秋田犬とは、1931年7月31日に国犬として天然記念物6犬種の一種に指定された犬。秋田県の大館地方に古くから生息しており、狩猟における伴侶として活躍してきた。

秋田犬

概要

特徴

日本犬種の中の唯一の大型犬。体、肢、口吻はがっしりとしており、三角の立ち耳、クルリと巻いた巻き尾などの特徴を持つ。毛色は主に赤毛・虎毛・白毛。闘犬・狩猟犬として改良・飼育された経緯があるため、高い身体能力を備え力も強い。飼い主に忠実で、番犬としての適性に優れている。

秋田犬のコト

歴史

秋田犬の祖先は、狩猟を行うマタギの育てられた、猟の際に重宝されたマタギ犬であった。

江戸時代、秋田地方では秋田犬を用いた闘犬が盛んに行われており、より強い犬を求めて交配が進められていた。

しかし、明治時代末期に闘犬禁止令が発令されると、秋田犬の人気は衰退する。

大正初期、日本犬の保存運動が全国で起こり始め、天然記念物保存法が発令。それに伴い秋田犬も登録かと思われたが、以前の交配により雑化が進んでいたため、登録とはならなかった。

その後、純秋田犬の繁殖が積極的に行われ、1931年7月31日に日本犬として初めて、天然記念物に指定される。

エピソード

ハチ公は大正12年11月(1923)に秋田県大館で生まれた純粋の秋田犬です。色は淡黄色、両耳は直立し、尾は左巻き、肩の高さ2尺1寸3分、体重11貫200匁、元気旺盛の時は14貫もあったといいます。


生まれた翌年、東京帝国大学農学部教授上野英三郎に養われ、彼は犬と食事を共にするほどの愛犬家であったといいます。渋谷町大向(現在の松濤一丁目)の自宅から渋谷駅まで常にこれを伴い、ハチ公もまた主人の帰る頃には駅前に出迎えるのが恒例でした。しかるに大正14年(1925)5月に上野教授が急逝してから後も、預け先から故主を慕って逸走し渋谷駅頭に帰りを待ち続けました。そのいじらしい哀情が東京朝日新聞で伝えられてから全国にその名が高まりました。

渋谷区立図書館:ハチ公について知りたい

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