成人向け同人ゲーム『ヤリステメスブター』の開発者・ぬぷ竜さんが、Steamで得た売上の海外送金を、国内の銀行から受け取り拒否されたと明かした。
ぬぷ竜さんは、台湾のパブリッシャーから楽天銀行の口座へ売上を送金してもらおうとしたところ、送金者との関係や取引内容を示す資料の提出を求められた。
しかし、契約書などを提出したものの、最終的に入金を拒否されたとしている。銀行からは、拒否理由について回答できない旨が伝えられたという。
成人向けゲーム開発者が明かした金融機関によるトラブル
ぬぷ竜さんは8月4日、クリエイター支援サイト「Ci-en(シエン)」の自身のページで経緯を説明。それによると、Steamで販売しているゲームの売上を、海外パブリッシャーから楽天銀行へ送金してもらおうとしたという(外部リンク ※リンク先は成人向けコンテンツが含まれるため注意)。
銀行側からは、送金者との関係や取引の内容が確認できる資料を求められたため、質問への回答と契約書の提出を行った。
しかしその後、売上の入金を受け付けないとの連絡があったという。具体的な拒否理由については開示されなかったとしている。
『ヤリモノ』対戦画面/画像はSteamより
ぬぷ竜さんは、売上金を受け取れていない一方、売上として計上される金額には納税義務が生じるとして、資金が手元にないまま税金を支払う可能性にも言及。今後、別の銀行や送金方法を模索し、その経過を「Ci-en」で報告するとしている。
なお、公開されている情報からは、成人向けゲームに関係する取引であることが入金拒否の直接的な理由だったかは確認できない。
DLsiteとSteamで数十万本を売り上げた『ヤリモノ』
『ヤリステメスブター』は、サークル「にゅう工房」と、サークル「ぬぷ竜の里」のぬぷ竜さんが共同開発した成人向けモンスター育成RPG。「ヤリモン」と呼ばれる150体以上のモンスターを集めて育成し、トレーナーとのバトルに挑む作品だ。
『ヤリモノ』プレイ画面/画像はSteamより
DLsiteでは同人ゲームの歴代販売ランキング1位を獲得。2024年8月には、タイトルを『ヤリモノ』に変更してSteam版が配信された。
Steam版の開発元はにゅう工房、販売元は台湾のパブリッシャー・072 Projectと072 News。2025年7月には販売本数20万本の突破が発表されており、Steamでは約4000件のレビューを集め、「非常に好評」の評価を得ている。
ぬぷ竜さんは、2026年8月4日にYouTubeでのライブ配信も実施(外部リンク)。
配信では、Steamは国内の同人販売サイト以上に売れる場合があり、世界市場と長期的な販売による恩恵が大きいと説明していた。一方、2025年に成人向け作品がSteamから削除された際には、自身が販売に携わる作品も事前予告なく取り下げられたという経験を語っている。
成人向け作品を巡る規制の事例
成人向けコンテンツと金融機関を巡っては、これまでも販売時の決済手段が問題となってきた。
2025年7月にはSteamやitch.ioで成人向けゲームの削除、検索対象からの除外が相次いだ。
Steamは削除理由について、決済代行業者や、それに関係するカード会社、銀行が定める基準に違反していたためと説明。
VisaやMastercardなどの決済会社が、表現物の販売可否を左右しているとして、海外のゲーマーによる抗議運動にも発展した。
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
この記事どう思う?
関連リンク

0件のコメント