集客エンタメ領域のシンクタンク・ぴあ総研が、毎年行っているライブ/エンタテインメント市場に関する調査結果を公表した。
2025年の国内ライブ/エンタテインメント市場規模は8,564億円となり、対前年増減率12.6%増で3年連続となる過去最高を更新。
動員数は9,223万人(対前年増減率7.7%増)、公演回数は10万820回(同6.0%増)にのぼり、公演回数については2019年以来の10万回台となった。
興行規模が大型化、単価上昇が市場をけん引
コロナ禍によって2020年以降、大幅な市場規模の縮小に見舞われたライブ/エンタテインメント市場だが、近年は着実に規模を拡大させて3年連続の過去最高を更新する形となった。
その中で、市場成長の構造には明確な変化がみられている。動員1人あたりの単価は9,286円(同4.5%増)、1公演あたりの平均動員数は915人(同1.7%増)となり、市場規模や動員数が公演回数を上回る伸び率で推移していることがわかる。
動員数の推移/画像はぴあ公式サイトから
この背景には、大規模アリーナやドーム公演の高稼働や、人気IPへの需要集中、VIP席やホスピタリティサービスの拡充などが挙げられている。
市場成長を支える主因は、公演回数の増加から「興行規模の大型化」と「単価上昇」へと移っており、より大きな規模のライブ/エンタテインメントが市場全体をけん引している状況だ。
中規模ホール不足など供給側の課題は続く
一方で、舞台技術者の不足や施設の老朽化、中規模ホールの不足といった供給側の課題は依然として続いている。
限られた人材や施設を効率的に活用するため、大規模公演や人気コンテンツへの集中が進んでいる現状があるという。
ぴあ総研は、今後は体験価値の向上やホスピタリティの高度化など、一人ひとりの観客が得る価値を高める「高付加価値化」が市場成長の重要な鍵になると総括。
また、こうした高付加価値化の流れを背景に、国内ライブ/エンタテインメント市場は2035年に1兆1,000億円規模へ拡大すると予測している。
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