書籍『刺青絵師 毛利清二 刺青部屋から覗いた日本映画秘史』が、3月24日(月)に青土社から刊行される。価格は3080円(税込)。
『昭和残侠伝』『遠山の金さん』『極道の妻たち』といった、任侠映画に出演する役者たちの身体に刺青を描いてきた毛利清三さんが、その舞台裏を余すところなく語る。
美空ひばり、高倉健、渡辺謙らとの交遊録も
『刺青絵師 毛利清二 刺青部屋から覗いた日本映画秘史』は、東映の映画やドラマで鮮烈な印象を残す刺青を手がけた毛利清二さんが見た、日本映画の秘史を記す書籍。
タイトルにある刺青部屋は、80歳まで刺青絵師として活躍したパイオニアが、東映・京都撮影所の一角に構えて仕事をした刺青部屋を指している。
俳優としても活躍した毛利清二さんが、刺青絵師になるまでの来歴や仕事の手法、仕事中のエピソードを紹介。
さらに、富司純子(旧名:藤純子)さん、美空ひばりさん、高倉健さん、高島礼子さん、渡辺謙さんといった名俳優たちとの交遊録も明かされるようだ。
著者は毛利清二の展覧会に参画した山本芳美、原田麻衣
著者は、都留文科大学・教養学部比較文化学科の教授として、日本社会と刺青の関係を研究している山本芳美さん。
そして、東映太秦映画村・映画図書室の学芸員として、資料の収集/保存、研究に取り組む原田麻衣さんの2人。
山本芳美さんは、『イレズミの世界』(2005年)、『イレズミと日本人』(2016年)など、刺青に関する著書を多数もつ人物だ。
原田麻衣さんは映画史/映画研究(フランス映画)を専門としており、青土社の『ユリイカ』などに論考を寄せている。
2人は毛利清二さんの業績を辿る展覧会「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」(2024年)にも参画。
また、山本芳美さんは以前より、毛利清二さんに当時の体験談などの聞き取り調査を行っていた。

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