にじさんじ「VOLTACTION」初ライブレポート 4人の努力が生んだ結晶のような瞬間

にじさんじ「VOLTACTION」初ライブレポート 4人の努力が生んだ結晶のような瞬間
にじさんじ「VOLTACTION」初ライブレポート 4人の努力が生んだ結晶のような瞬間

VOLTACTION 1stライブ「Dynamic VOLT」

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2月21日から23日にかけての3日間、にじさんじ最大のイベント「にじさんじ 7th Anniversary Festival」(通称・にじさんじフェス2025)が幕張メッセ 国際展示場および幕張イベントホールで開催された。

各アトラクションや展示に加え、ダンスライブ、ヒーローショー、DJフェスなど様々な企画が行われるが、中でも目玉となるのはやはりイベントホールでのライブだ。

今回、限られたライブ公演枠のひとつは、2022年にデビューした4人組男性ライバーユニット・VOLTACTION風楽奏斗さん、渡会雲雀さん、四季凪アキラさん、セラフ・ダズルガーデンさん)に託された。

彼らは「にじさんじNo.1のダンスユニットになる」という目標を掲げており、2024年には審査を含む150日間のダンスレッスンにチャレンジしていた。その模様は「Documentary of VOLTACTION『150 Days』」と題した約80分の動画で伝えられ、話題となった。

「Documentary of VOLTACTION『150 Days』」

プレッシャー、焦り、不安、劣等感、様々な壁を乗り越え審査に合格した彼らは、見事今回の1stライブ開催、そして1stミニアルバム『Action!!!!!!!!!!!!』発売のチケットを手にした。

それだけでなく、「全員で合格する」というハードルをクリアしたことで、グループの団結力も強まった。成長後のダンスは2024年の2周年配信や「NIJISANJI COUNTDOWN LIVE 2024→2025」への出演時に先行的に披露されていた。

2月23日。かくして、ファンとしては「ヴォルタのダンス、なんかすごいことになってない?」という期待感MAXの状態で、1stライブ「Dynamic VOLT」の当日を迎えることとなったのである。

【画像】VOLTACTION 1stライブの熱狂!

取材・文:ヒガキユウカ 編集:恩田雄多

VOLTACTION、ダンスユニットの名に恥じぬパフォーマンスで幕開け

「みなさんこんにちは、VOLTACTIONです!!」

元気な挨拶で影ナレがはじまり、メンバー本人たちによる前説が会場を盛り上げる。噛んだメンバーをまわりがつっこむなど、VOLTACTIONらしいわちゃわちゃ感に観客からも思わず笑い声が上がる。

スタートを彩るオープニングムービーは、彼らのルーツである「裏社会」感強めの演出。ライブロゴが表示されるとともに、ステージ下から4人がジャンプで登場した。

勢いよくジャンプで登場したVOLTACTION

ライブの先陣を切ったのは、挑戦的なハードナンバー「TAKE ACTION」。

無意識のうちにダンスへ注目してしまうが、複雑なステップや指先の表現、フレーズごとに目まぐるしく変わるフォーメーション、そして4人の動きの揃い具合、どこを取っても完璧に仕上げてきている。

低音強めのミュージックに炎の特効が上がり、会場の熱気をいきなり最高潮にブチ上げた。

VOLTACTIONのパフォーマンスに呼応するかのように立ち上る火柱

渡会雲雀さんを先頭に並んだ陣形からはじまるのは、青春ソング「Watercolor」。1人ずつの掛け合い、ペアごとのハモり、そして全員が集合してのユニゾン。

少しずつ色が足されていくような歌詞割りで、耳も胸も多幸感があふれる。渡会雲雀さんの伸びやかなCメロから四季凪アキラさんがバトンを受け取り、最後には全員が誇らし気な笑顔で歌い上げた。

渡会雲雀さん

四季凪アキラさん

ここで、今日最初のMC。4人は口々に「すごい」「見えてるよ!」と話し、ついに迎えた1stライブという日に感動が抑えられない様子だ。

順番に名前コールを堪能した後は「俺たちのこと好きな人!?」「本当に!?」「ガチ!?」(渡会雲雀さん)、「今日を人生最高の日にする覚悟のある奴!?」(風楽奏斗さん)など繰り返し声出しを要求し、ファンとの信頼関係を再確認した。

風楽奏斗さん

セラフ・ダズルガーデンさん

時計の針を思わせる振り付けからはじまるのは、ダンスナンバー「De Lu Lu」。伸ばした腕であちこちを指す振り付けや、サビの軽やかなステップは、実際にやってみると見た目以上に難しいことがわかる。

彼らはただ踊るだけでなく、楽曲のニュアンスを表現し、“魅せる”段階に昇華している点も見事だ。

続く「インレイド -Dance Remix-」は、当日の見どころの一つ。オリジナル版はデビュー曲としてVOLTACTION第一章の幕開けを、そしてこのDance Remix版は、「150 Days」の課題曲として第二章の幕開けを彩った曲だ。

“ダンスユニット”の名に恥じないステージパフォーマンス

振り付けはもちろん、詳細な練習過程も明らかになっているため、ファンの中にはすべてを覚えている者もいるだろう。ミスやズレを一切ごまかせないプレッシャーを、4人は互いへの信頼に満ちた堂々たるパフォーマンスで跳ね返した。

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