風楽奏斗「お前ら全員、俺の最高のヒーローだよ」
続くソロパートの先陣を切るのは、にじさんじでもトップクラスの歌唱力を誇る渡会雲雀さん。1人になって何を語るかと思いきや「水飲んでいいか!!」と謎の気迫で聞いてくるお茶目な一面も。
改めて「みんな盛り上がる準備はできてるか、おい! 画面のみんなも会場のみんなも全力でかかってこいや!」と熱く盛り上げると、ボカロ曲「バッド・ダンス・ホール」(ぱなまん)をパフォーマンス。
にじさんじ屈指の歌唱力を持つ渡会雲雀さんが、ソロパートの先陣を切った
ラストに放たれた、がなり声まじりのロングトーン。その興奮が途切れる間もなく交代で風楽奏斗さんが登場し、「ピースサイン」(米津玄師)のカバーを畳みかける。
「一人じゃこんな舞台立てなかったから、みんなありがとう」「お前ら全員、俺の最高のヒーローだよ」というセリフは、ファンに向けたものかメンバーに向けたものか。癖のない歌声をまっすぐ響かせる風楽奏斗さんは、この瞬間、誰よりも主人公だった。
風楽奏斗さんは、パフォーマンス中に誰よりも主人公を放っていた
「150 Days」でダンス講師を担当していたgash!さんは、最終審査の際「これはあくまで通過点」と強調していた。それを思い出したのが、「Desert Diamond」のダンスだ。
素人目にも「インレイド -Dance Remix-」の難易度の高さはわかっていたが、この「Desert Diamond」を含む他の曲もスピーディーで複雑な振り付けが満載。1stライブ・ミニアルバム発売が決定した後も、4人がさらなる努力を積んでいたことが伝わってくる。
ダンスのキレに何度も唸る
再開したソロパートはVOLTACTIONの低音担当・四季凪アキラさんから
再びソロパート。VOLTACTIONの低音担当・四季凪アキラさんがカバーするのはVaundyさんの「踊り子」だ。もともと、歌に対する苦手意識を口にしていたが、ごまかしの効かない生歌環境で放たれる高音は、思わず両手で包みたくなるような透明感をまとって輝いていた。
渡会雲雀と四季凪アキラ、すれ違いざまのワンアクションに釘付け
セラフ・ダズルガーデンさんが合流すると、Room 4S(※2人によるユニット)による「ネオンライトの海に沈む」を歌唱。2人はスピーカーに腰掛けて、オクターブの美しいハモリを展開。
なお、その後のMCでは、四季凪アキラさんがホテルで自主練をしていたら、セラフ・ダズルガーデンさんの部屋に音漏れしていたエピソードも明かされた。
セラフ・ダズルガーデンさんと四季凪アキラさんが背中合わせに
「俺の夢はデビューしたときから変わらず、誰かが新しい一歩を踏み出すきっかけのひとつになること」と熱く語ったセラフ・ダズルガーデンさんは、SUPER BEAVERの「秘密」をカバー。
時々あえてメロディラインを離れて<自分自身のこと 誤魔化しちゃいけないんだぜ>と呼びかけ、見る者の心を掴んで離さない。
セラフ・ダズルガーデンさんも見る者の心を掴んで離さない
彼の熱いステージングの後に、全員揃っての「キセキ」(GReeeeN ※現:GRe4N BOYZ)という選曲はズルいとしか言いようがないだろう。
ペア歌唱では互いに目を合わせたり、歌っていないメンバー同士でちょっかいを掛け合ったりと、何気ない仕草に幸せと切なさがこみ上げる。ラスサビ前、4人がステージ中央に集まった瞬間には、たまらず歓声が上がった。
VOLTACTIONメンバー同士のふとした仕草が嬉しい
ポップなオリジナルナンバー「I can be the One」でクライマックスに向かう会場の空気感を再び温めると、全員で終わりを惜しみつつ「RELOAD!!!!」へ。
背景には、MVだけでなくこれまでの思い出を振り返るような映像が流れる。ポジティブなサウンドにのせて、4人が一列に並ぶ電車ごっこのようなダンスや、移動ですれ違う一瞬にも渡会雲雀さんと四季凪アキラさんが指を突き合わせるなど、ステージ上は楽しい雰囲気があふれている。
ステージ上を楽しい雰囲気で満たした4人
紙吹雪が舞う中、4人は一度退場した。

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