デジタルカードゲーム(DCG)『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の運営が2月6日、公式Xに、「トレード機能については、多くのご意見をいただいております。運営チームでは、引き続きトレード機能改善の可能性について検討しております」と投稿。
1月29日に実装したばかりのトレード機能改善の可能性を示唆した(外部リンク)。
トレード機能は実装直後から仕様について不満があがっており、その中には改善を求める声も少なくなかった。
運営はユーザーからの反応を受けて、実装から3日後の2月1日にはトレード機能の改善を検討していると発表(外部リンク)。迅速な対応でユーザーの関心を集める中、再度のアナウンスを行った形になる。
まだ実装から1週間弱ということもあり、改善が施される時期は先になるはずだが、積極的な姿勢を見せているのは一ユーザーとしても心強い。
コミュニケーション手段の乏しさが足かせに
では現状のトレード機能の何が不満を集めているのか。
SNSにあがっている意見や筆者が実際に使用した実感を踏まえると、最も問題なのは、相手に欲しいカードを説明する手段が無いことだろう。
『ポケポケ』にはいわゆるメッセージ機能がなく、トレードの際にも相手に具体的に欲しいカードを伝えることはできない。当然相手の欲しいカードもわからないため、お互いに求めるカードがマッチングし辛い状況になっている。
もともとリアルの顔見知りなのであればゲーム外で連絡を取り合い、欲しいカードを伝え合ってトレードすることが可能だが、そうではない場合はSNSなどで呼びかけねばならず手間がかかる。
また、いずれにせよゲーム内でトレードにかかるやり取りが完結しないストレスは残る。
スムーズなトレードが期待できない現在の環境では、あまり積極的にトレードしようという気が起こらないのが正直な所感だ。
不正対策でメッセージ機能実装は慎重にならざるをえず
一方で、ゲーム内にメッセージ機能を実装すると、不正や犯罪に利用される懸念もあるため難しい判断となる。
実際に1月27日には、ゲーム内のお知らせページにて「不正行為への対応について」と題し、「データ改ざんやリアルマネートレード」などの規約違反が確認されたとして注意喚起がなされている。
こうした背景を踏まえれば、メッセージ機能を実装するリスクは無視できない。未成年のユーザーも多いであろう『ポケポケ』においては、なおさら慎重になるべきだ。
一概にゲーム内でコミュニケーションが取れるようになれば良いわけではない。現状の仕様に諸手を挙げて賛成はしないが、否定派であるとまでは断言しないユーザーも多いのではないだろうか。
上記の他にも、新しいパックのカードや高レアリティのカードが交換できないことへの不満、そもそもトレードするために使うアイテムが手に入りにくいといった不満もあがっている。
希少なカードが簡単に交換できてしまうとカード自体の価値が下がる懸念があるため個人的には妥当と捉えているが、意見は千差万別だ。
運営としてもあまりに自由な環境にしてしまうと課金率に響くため調整には慎重になるだろうが、ユーザーと双方にとって良い落とし所が見つかることを願うばかりだ。
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