デッキの構築ルールも大幅に変更
『ポケポケ』は2月に発表された時点で、「短い時間でも気軽に楽しんでいただけるよう」と表現されていた通り、従来の『ポケモンカードゲーム』とは違ったルールが採用されています。
デッキ構築の面では総枚数が60枚から20枚に変更。同名カードも従来は4枚入れられましたが、スマホ版では2枚までに制限されています。
TCGでは強いカード、それをサポートするカード、強いデッキへの対策カードなど、あれこれ入れていると枚数をオーバーしがちです。
何を入れて何を削るのかという悩みも醍醐味の一つ。その点、『ポケポケ』の構築はなかなか頭を悩ませてくれそうです。
勝敗に関するルール「サイド」がポイント制に
またルール面では大きな変更点として、「サイド」の概念が無くなりポイント制になっていること、エネルギーカードの廃止、弱点の仕様変更の3つがあります。
「サイド」とは、ゲーム開始時にランダムで選ばれた6枚のカードを脇に置いておき、相手ポケモンを倒すと1枚ずつ手札に加えられるというルール。
この「サイド」を6枚取り切ると勝利になるほか、純粋に手札が増えるため、攻めているプレイヤーがより有利な状況を築くことができます。
『ポケモンカードゲーム』を象徴するユニークなルールですが、一方で、重要なカードがサイドにいってしまい、思うようにプレイできないという事故のリスクも抱えていました。
よりコンパクトなゲーム展開を目指している『ポケポケ』では、「ポケモンを倒すと1ポイント、3ポイント先取したら勝ち」というシンプルなルールに変更されているのもうなずけます。
エネルギーカードが廃止され、毎ターン1ポイントずつ付与されるように変わっているのも、ゲーム展開をよりコンパクトにするためでしょう。
弱点の仕様変更でポケモンの活躍の場が広がる
個人的に注目したいのが、弱点の仕様の変更です。従来のTCGでは、弱点属性からのダメージは2倍に変換されていました。『ポケポケ』ではそれが、20点の加算という形に変わっています。
100点、200点のダメージを出せるエース級のポケモンにとっては大きな差ではないですが、10点のダメージしか出せない小型のポケモンにとっては、威力を倍以上に引き上げてくれます。
特にリリース初期の今は強力なカードの枚数も少なく、小型のポケモンで殴り合う場面も多いはず。この仕様変更は、数値以上に大きな刺激を与えてくれることでしょう。
これからどんなカードが追加されていくのか、そしてその中でこの仕様変更がどのような体験の変化に繋がっていくのか、楽しみです。
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