アニメーション作家・かねひさ和哉さんが、10月〜11月にNHK「みんなのうた」で流れる岡崎体育さんの楽曲「ともだちのともだち」の映像を担当した。
楽曲は、友達の家に遊びに行ったら知らない友達がいた……というシチュエーションを、テクノ歌謡風のキャッチーなサウンドで表現。NHKの番組公式サイトでは、1分弱のショートバージョンの映像が公開されている(外部リンク)。
以前から大好きと公言していた「みんなのうた」で映像を担当したことについて、かねひさ和哉さんは「本当に幸運だったなあとしみじみ感じております」とXに投稿。
また、岡崎体育さんにとっては、今回が「みんなのうた」初登場となっている。
「はいよろこんで」MVを制作 新進気鋭のアニメ作家 かねひさ和哉
かねひさ和哉さんは、2001年生まれのアニメーション作家/アニメーション研究家。2022年より映像制作活動を開始した。
幼少期から日本のテレビアニメやアメリカの短編カートゥーンを愛好。以来、1930年〜1950年代の商業アニメーションを中心に、古典映画や20世紀の大衆文化に関心を抱いている。
昭和30〜40年代を彷彿とさせる作風が特徴で、2022年より開始した映像制作では、レトロなテイストで現代社会を表現した動画が話題に。YouTubeのチャンネル登録者数は12万人を数える。
これまでにホロライブのVTuber・戌神ころねさんの「TROUBLE “WAN”DER!」や、再生回数1億回を突破したこっちのけんとさんの「はいよろこんで」のMVを手がけたことでも知られている。
研究家としても評価 名アニメーター南家こうじからの影響も
アニメーション研究家としての実績を買われて、アニメ映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2024」では登壇者として参加。
『うる星やつら』『らんま1/2』のOP/ED映像、そしてNHK「みんなのうた」のアニメーションで知られる名アニメーター・南家こうじさんの功績を振り返るイベントでは、自身も南家作品からも影響を受けたとコメントしていた。
かねひさ和哉さんは今回、映像を担当するにあたり、60年以上の歴史がある「みんなのうた」について、「『日常、あるあるを面白おかしく描いた』ナンセンスなうたとアニメーションを数多く生み出してきた」とコメント。
その上で、「そしてこの『ともだちのともだち』もその歴史に連なるうたなのだ」と気づいたと振り返った。
「ともだちのともだち」の映像は、南家作品を含めて「過去の名作へのリスペクトを込めつつ、ナンセンスで愉快で、ちょっぴりしんみりしたスパイスも入った何度でも観たくなるアニメーションを目指しました」と説明した。
「ともだちのともだち」は、10月〜11月にNHK「みんなのうた」内で放送。NHK総合では月・水・金曜日に10時55分から、Eテレでは月曜日に12時45分、火・木曜日に8時55分から放送を予定している(外部リンク)。
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