ヒップホップの「文化の盗用」を議論 Zeebra、高木完らがカンファレンスを配信

ヒップホップの「文化の盗用」を議論 Zeebra、高木完らがカンファレンスを配信
ヒップホップの「文化の盗用」を議論 Zeebra、高木完らがカンファレンスを配信

カンファレンス「文化の盗用」の司会をつとめるZeebraさん

ライブ配信サイト/スタジオ・DOMMUNEで、ヒップホップにおける「文化の盗用(※)」を議論するカンファレンスが、9月13日(金)に配信される。

司会はラッパーのZeebraさん。高木完さん、DJ YUTAKAさん、DJ CURTIS HARMONさん、GANXSTA D.X(GDX)さん、ShotGunDandyさん、Lil’Yukichiさんらが登壇。

カンファレンスは、19時からの「Vol.1」と20時30分からの「Vol.2」の2部構成。

「Vol.2」には、Zeebraさんが“オリジナルB-BOY”と評する、米ヒップホップ黎明期のレジェンドダンサー・Crazy Legsさんが出演する。

(※)文化の盗用(cultural appropriation)とは、ある文化圏の文化やアイデンティティに関わる要素を、他の文化圏の人が模倣・流用した際、批判的な文脈で用いられる言葉。特に社会的強者やマジョリティが、弱者やマイノリティの文化に対して行った場合に問題視されることが多い。

日米ヒップホップ界のレジェンドたちが「文化の盗用」を議論

今回のカンファレンスは、9月8日から9月14日(土)まで開催されているダンスミュージックの祭典「TOKYO DANCE MUSIC WEEK 2024」の一環として行われるもの。

Zeebraさんは5月、自身のXで「たまたま観たあるインスタのポストから思ったんだけど、『文化の盗用』というトピックは日本人としてヒップホップをやる上では避けて通れないトピックだと思う。それについて一度しっかりと議論したいんだけど、どういう場でどういう人と話すべきかを考えてる」とポスト。

その投稿を引用する形で、今回の登壇者のひとりであるビートメイカー/YouTuberのShotGunDandyさんは、「その際はぜひお呼びください!日本でもアメリカでも育った半分黒人である私が適任だと思います!」と反応していた(外部リンク)。

Zeebra「ヒップホップという文化がどうあるべきか」

日本語ラップ界の顔であるZeebraさんや日本のヒップホップシーン黎明期を支えたDJ/プロデューサー・高木完さん、前述したCrazy Legsさんをはじめ、錚々たる顔ぶれが集う今回のカンファレンス。

Zeebraさんは自身のXで「ヒップホップという文化がどうあるべきか、二部にはオリジナルB-BOY Crazy Legsもお招きしてじっくりと話します!皆で考えましょう!」と呼びかけている。

東京・渋谷PARCO9階にあるDOMMUNEのスタジオでは、50人限定で観覧が可能(入場料2000円)。

配信は、DOMMUNEの公式YouTubeチャンネルまたはDOMMUNE公式サイトで視聴できる。

本来はアメリカ発の黒人文化であるヒップホップについて、日本語ラップシーンはどのような解釈を見せるのか。近年、さらなる盛り上がりを見せる国内のヒップホップだが、SNSの発展により“(日本のラップは)文化の盗用ではないか”と指摘されるケースもある。

今後のヒップホップの在り方を考えるうえで重要なカンファレンスとなりそうだ。

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