気鋭の映画レーベル「NOTHING NEW」のホラー作品、国際映画祭に入選

気鋭の映画レーベル「NOTHING NEW」のホラー作品、国際映画祭に入選
気鋭の映画レーベル「NOTHING NEW」のホラー作品、国際映画祭に入選

岩崎裕介監督による『VOID』(左)と宮原拓也監督による『洗浄』(右)

映画レーベル・NOTHING NEW製作の新作ホラー2作品が、ロッテルダム国際映画祭とクレルモン=フェラン国際短編映画祭に入選した。

ACCフィルム部門グランプリなどを受賞したCM界の奇才・岩崎裕介監督による『VOID』が、ロッテルダム国際映画祭のTiger Competition部門に入選。

東京国際映画祭入選の経験もある宮原拓也監督による『洗浄』が、クレルモン=フェラン国際短編映画祭のコンペティション部門に入選している。

林健太郎、鈴木健太が立ち上げた映画レーベル「NOTHING NEW」

映画プロデューサーの林健太郎さんと、映像監督の鈴木健太さんが2022年に設立した映画レーベル・NOTHING NEW。

国内外の才能を見出し、世界中を熱狂させる作品を生み出す循環をつくることを目的にしている。

下北沢で拠点も兼ねたVHS喫茶・TAN PEN TONを運営。12月に深夜0時〜4時のみ稼働する映画プラットフォーム「NOTHING NEW」を公開した。

ホラーショートフィルム作品集の2作品がノミネート

今回映画祭にノミネートされた『VOID』と『洗浄』は、どちらも「NOTHING NEW」で視聴できるホラーショートフィルム作品集『NN4444』に収録。一つのショートフィルム作品集から、複数の作品がヨーロッパの映画祭で入選するのは異例となる。

『VOID』は、不幸が集まってくる学生の日常を独自の視点で描いた岩崎裕介さんの映画初監督作。『洗浄』は宮原拓也監督が脚本・編集もつとめ、水に飲み込まれていく若者たちの姿を美しい映像とともに描いた。

なお、53回目と歴史のあるロッテルダム国際映画祭は、世界的に活躍していく上で重要な国際映画祭といわれ、クレルモン=フェラン国際短編映画際は、世界へ羽ばたくための登竜門とされている。
『VOID』予告編
『洗浄』予告編

岩崎裕介監督、宮原拓也監督のコメント

岩崎裕介監督のコメント
光栄です。普遍性を重んじたい人間なので、この作品が国際的な場でどういった見方をされるのか、どう評されるのか楽しみです。

あと15年ぶりの海外なので、無事ロッテルダムまで辿り着けるかわかりません。マジで緊張しています。応援してください。

【プロフィール】
1993年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2017年東北新社入社、2019年ディレクターデビュー。静的で異物感のある演出が持ち味。ストーリーレーベル『ノーミーツ』での脚本演出、俳優活動も兼ねる。黒烏龍茶、ペプシ、図書カードNEXT、人生ゲーム、ポケモンカード、スーパーカップ、キントーン、関西電気保安協会など数々のCMを手掛けている。ACCフィルム部門グランプリなどを受賞。

岩崎裕介監督

宮原拓也監督のコメント
この世に蔓延る不条理について、去年からNOTHING NEWとともに模索して、作り上げました。ホラーと謳ってはいますが、ひとえにホラーとは括れないような、実験的な気色がとても強い作品になりました。こうして海外の目に少なからず留まることができて嬉しいです。日本では得られないような刺激をたくさん浴びてこようと思います!

【プロフィール】
1992年生まれ、東京都出身。映画監督/映像作家。幼少期にイギリスのロンドンで過ごす。音楽をはじめとした非言語的・ノンバーバルな表現が特徴的。監督作品は『ROTUINE』『EVEN』(東京国際映画祭入選)など。

宮原拓也監督

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作品情報

『VOID』『洗浄』

公開プラットフォーム
NOTHING NEW

『VOID』
不慮の事故で友人を亡くした高校生・麻木(野内まる)。その周りで少しおかしな現象が起こりはじめて–––。

監督・脚本:岩崎裕介
出演:野内まる、大石水月、伊藤歌歩、若杉凩、神嶋里花、安藤聡海、金子岳憲、平井まさあき(男性ブランコ)、池田良、門間航、大熊花名実、ほか
企画・プロデュース:林健太郎、鈴木健太
プロデューサー: 井上淳、長束雄介
制作プロダクション:東北新社
製作・配給:NOTHING NEW


『洗浄』
湖のほとりで飲み会を楽しむ若者たち。1人が溺れかけたことをきっかけに、全員が水の呪いに飲み込まれていく–––。

監督・脚本:宮原拓也
出演:夏子、大下ヒロト、山脇辰哉、森田想、田中陸
企画・プロデュース:林健太郎、鈴木健太
プロデューサー:二井梓緒
制作プロダクション:Spoon.
製作・配給:NOTHING NEW


【映画レーベル・NOTHING NEWについて】
2022年に生まれた映画レーベル。映画プロデューサーの林健太郎と映像監督の鈴木健太が、“才能が潰されない世の中”を目指して設立。ショートフィルムのキュレーションや国際共同製作を通して国内外の未知なる才能を見出し、世界中を熱狂させる作品を生み出す循環をつくりたい。
2023年10月、下北沢に発信拠点「TAN PEN TON」を立ち上げ、2023年12月、未来を担う才能の新作を「深夜のみ」公開する”自動販売機型”映画プラットフォーム「NOTHING NEW」をローンチ。


【NOTHING NEW初作品『NN4444』】
NOTHING NEW初の4作のオリジナル・ホラーショートフィルム作品集。国内外の映画祭・広告賞などで高く評価される監督4名が、映画界の未来を担う俳優とともに、現代社会における同調圧力や不条理をそれぞれの視点から描いています。

『NN4444』は、AM0時~4時の間のみインターネット上に現れる”自動販売機型”映画プラットフォーム「NOTHING NEW」で ”深夜のみ”販売。自動販売機の中にある再生機で映画を鑑賞できます。

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