『ポケカ』中古品の価格比較サイト誕生 シングル相場を一目で確認

『ポケカ』中古品の価格比較サイト誕生 シングル相場を一目で確認
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高額転売が物議を醸す『ポケモンカードゲーム』

トレーディングカードゲーム(TCG)『ポケモンカードゲーム』の中古品の販売・買取価格を比較できるWebサイト・pokecazilla(ポケカジラ)がオープンした。

転売が問題になっている『ポケモンカードゲーム』の二次流通価格を一目で比較できるサービスとなる。

販売・買取価格や状態を比較できるポケカジラ

『ポケモンカードゲーム』の価格比較サイト・ポケカジラは、社長をはじめ社員のほとんどがカードゲーマーだという株式会社カブキが、10月24日(火)に発表したWebサイト。

カードの販売事業者とユーザーをオンラインでマッチングさせるために開設された。

カブキの発表によれば、その最大の特徴は転売を目的にした人ではなく、本当に『ポケモンカードゲーム』で遊びたいユーザーが適正価格でカードを入手できるように、プレイヤー目線での様々な工夫がされている点。

ポケカジラでは、各店舗のカードのシングル販売価格、状態、在庫、買取価格を一覧で比較できる。

例えば、一時的に価格が高騰した拡張パック「クレイバースト」収録の《ナンジャモ》のSARの比較/画像はポケカジラから

同じく拡張パック「クレイバースト」収録の《ナンジャモ》のSRはこのように表示される。

現状でもシングルを取り扱っているカードショップでは、公式サイトやSNSを通して販売価格などを発表しているが、それらを自分で比較するのは手間がかかる。

プレイヤー視点から見ても、ポケカジラのようなサービスの有用性は高い。

また、ポケカジラでは価格の推移をグラフで表示し、カード個別の評価や意外な活用方法を投稿できるコメントフォーム機能を設置。

また、競技思考のプレイヤーと初心者の双方に向けたコラムも掲載されている。

2024年3月までに掲載店舗10社超えを見込む

2023年10月時点でポケカジラに掲載されているのは2店舗と僅かだが、他9店舗からの掲載希望と内諾を取り付けているという。

現在データ連携の開発を急ピッチで進めており、2024年3月には掲載店舗数が10社を超える見込み。掲載を希望する店舗からの問い合わせも随時受け付けている(外部リンク)。

また、今後ポケカジラでは、wikiの設立やYouTubeとの連動、有志によるポケカコミニティの支援や草の根大会のスポンサードなども行う予定としている。

『ポケモンカードゲーム』人気の裏で転売目的の購入も多発

近年『ポケモンカードゲーム』の人気はめざましく、2020年の株式会社ポケモン社の発表では、2023年までの累計製造枚数は529億枚。2020年には過去最大となる37億枚の製造枚数を記録したとされている。

他のトレーディングカードゲームと同じく二次流通も活発で、カードを販売する多数の事業者が実店舗とECサイトを展開している。
「クレイバースト」発売日に購入者へインタビュー
一方で、この市場に目をつけた投機的・転売目的の購入も増加中。4月に発売され即完売となり、在庫不足で人気カードの二次流通価格が高騰した拡張パック「クレイバースト」の騒動は記憶に新しい。

発売日当日の実店舗には整理のため警察官が訪れ、SNS上でもトラブルが多数報告される事態に。

最終的に受注販売が決定し、人気カードの二次流通価格も落ち着いたものの、過熱する『ポケモンカードゲーム』人気を悪い意味で象徴する騒動となった。



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『ポケモンカードゲーム』と転売

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