思わず二度見・三度見を繰り返し、何度も目をこすりながら確認したそこには「人気声優・悠木碧(ゆうき・あおい)、書き下ろしファーストエッセイ集が9月21日に発売」の文字が。
うん、間違いないね!
タイトルは『悠木碧のつくりかた』(中央公論新社)。『魔法少女まどか☆マギカ』(鹿目まどか役)などで主演をつとめる悠木碧さんが、半生を振り返った全20篇の書き下ろしエッセイが収録される。
声優、そしてオタクの悠木碧はこうして生まれた
『悠木碧のつくりかた』では、「お仕事篇」「推しごと篇」の2パートで構成され、文字通り悠木碧さんの幼少期から現在、そしてこれからが詰まった一冊だ。突然ですがエッセイをまるっと1冊執筆しました!!仕事の話から推しの話まで平成女オタクのノリを隠さず書いてます!9/21に出ます!対よろです!https://t.co/5UEbwhz1GP
— 悠木碧【公式】🐈⬛ (@staff_aoi) August 10, 2023
「お仕事篇」では、自身のこれまでを時系列で振り返る。小さい頃にいた秘密の友達、家族との日々、声優業との出会い、学業と仕事の両立にアフレコ現場で生まれた絆。
30年間のきらめく思い出を、一つひとつ軽やかな筆致で振り返っていく。
後半の「推しごと篇」では、休日の過ごし方や、愛にあふれた「推し」語り、ファッションやメイクとの向き合い方、愛猫アシュベルの秘話に衝撃の前世まで、エッセイならではのエピソードが満載。
巻末には、声優業界を共に駆け抜けてきた同期声優である寿美菜子さん、早見沙織さんとの特別鼎談を収録。かゆいところに手が届きすぎているのではなかろうか。
旧Twitter「フリート」機能で発揮された軽やかな筆致
悠木碧さんがエッセイを執筆する──という意味で、個人的にこれだけは触れておきたいことがある。ああああなんでフリートが無いんだ!!!!
— 悠木碧【公式】🐈⬛ (@staff_aoi) August 20, 2021
そう、悠木碧さんといえば、X(旧Twitter)にかつてあった機能「フリート」をそれこそ軽やかに使いこなす、まさに“フリート使い”だった。
本人もフリートには並々ならぬ愛情を注いでいて、機能が終了する当日には、フリートへの思いの丈を投稿したり、自身の「推し」をフリートに紹介したりと大盤振る舞い。
現在、主戦場はInstagramストーリーズ(通称・ストーリー)に移ったものの、その小気味良い文体は健在だ。フリートの気楽さが忘れられず、ストーリー機能目当てでInstagramのアカウント開設しましたー!Instagram初心者なので勉強しながらにはなるのですが、皆さんとわいわい楽しんで行けたらと思います〜!よろしくね! pic.twitter.com/RErlu639Uj
— 悠木碧【公式】🐈⬛ (@staff_aoi) September 15, 2021
もちろんTwitterやInstagramそのものへの投稿も楽しめる。とはいえ、悠木碧さんの文章を224ページのエッセイとして堪能できる機会は、今後そう易々とは生まれないはず。
何があっても手に入れたい、2023年におけるマストバイアイテムであることは間違いない。買わないと、年越せませんよ!
悠木碧さんは自ら創作まで手がける稀有な存在です
悠木碧さんは、青二プロダクション所属の声優。4歳で子役として芸能界に入り、2003年に『キノの旅』(さくら役)で声優デビューを果たした。2011年には『魔法少女まどか☆マギカ』で大きな注目を集め、第6回声優アワード主演女優賞を受賞。 その後も『戦姫絶唱シンフォギア』(立花響役)、『ヒーリングっど♡プリキュア』(花寺のどか/キュアグレース役)、『スパイダーマン:スパイダーバース』(グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェン役)など話題作に多数出演している。
最近では、10月放送開始のTVアニメ『薬屋のひとりごと』に猫猫(マオマオ)役で主演。 『悠木碧のこしらえるラジオ』のラジオパーソナリティや、キャラクターコンテンツ『YUKI×AOI キメラプロジェクト』の原案・企画・キャラクターデザインを担当するなど、自ら創作まで手がける稀有な存在だ。
なお、執筆活動としては、2018年に刊行された文芸誌『ユリイカ』のインド映画「バーフバリ」特集で、論考/エッセイを寄稿している。
眺めるだけでも楽しい『悠木碧のつくりかた』目次
・はじめに
〈お仕事篇〉
生い立ちとか家族とか/子役だった頃/声優になるぞ/学生と大人の狭間で/大学と仕事の両立/先輩・後輩・同輩/今の私のおはなし/「好き」を仕事にすること/悠木碧式ルーティン
〈推しごと篇〉
オフの日だってある/私とオタクと推しと/ケモノの目覚め/神様が性癖/推しが“いた”/メイクに纏わるエトセトラ/ファッションは武装/前世って信じる?/猫、我が主。
・おわりに
・特別鼎談:寿美菜子×早見沙織×悠木碧
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書籍情報
悠木碧のつくりかた
- 著者
- 悠木碧
- 判型
- 四六判並製 単行本 224ページ
- 発売日
- 2023年9月21日
- 出版社
- 中央公論新社
- 定価
- 1,870円(1,700円+税)
- ISBN
- 978-4-12-005695-6
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