カイロスの新カード性能を解析
ここからポケカプレイヤーの早口が始まるので正直、読み飛ばしてもらっても構わない。今回のカイロスの新カード性能を見ていこう。
草タイプのたねポケモン。進化ポケモンでもない、exルールやVルールといった特別なルールを持つカードでもないのにでHP120は優秀だ。
上のワザは「はさむ」。必要なエネルギーは草と無色で攻撃力は30。 下のワザ「がむしゃらなげ」は攻撃力90で、サイドの枚数が相手より多かったらダメージ90追加という効果が面白い。 最近、自分が不利な状況で効果を発揮する、まくり性能が高いカードが増えている。
にしても、たねポケモンで、ノーリスクでエネ3で打点180を叩き出せる、条件は負け越しているだけ、というカイロスは中でも高性能なのではないか。
もしこれでリバーサルエネルギーをつけられる進化ポケモンだったら1回の番でいきなり「がむしゃらなげ」を使えるのでプレイヤーからは「もはやぶっ壊れ性能なんだが!?」とか言われそうだが、前述の通りそもそもカイロスには進化先がない(ポケカの現在のスタンダードレギュレーションでは、メガシンカポケモンは実装されていない)。 じゃあ、草デッキで注目のフォレトスexの「ばくれつエナジー」で加速…… をわざわざさせるなら、やっぱりセットで採用されがちなチオンジェンexにつけてしまえばよくね……? なんとも、ここにきてやはりカイロスのカイロスたるポジション…!
ぶっちゃけ、カイロスだけにできることがあんまりない。
カイロスが全ポケモントレーナーに投げかけている“問い”──
いや、果たしてそれは本当だろうか? そんな風に決めつけてしまって、ポケモントレーナーとして自分はそれでいいのだろうか…?やれ「能力が〜」「環境が〜」「Tierが〜」なんだとまくしたてて数字だけを追いかけ、いつからか私たちはポケモンを“道具”として見てしまうようになってはいないか──?
かつてポケモンは、私たちの友達で、相棒だったはず。
しかし、今では1000種類を超えるポケモンたちを、全部そらんじることはほぼ不可能だろう。
その一匹一匹が目新しく、一つ一つの出会いが驚きに満ちていたあの頃──好きなポケモンで冒険する楽しさ、好きなポケモンのためにデッキを構築する興奮を、ともすると忘れかけてしまう自分がいる。
「ポケモン本来の喜びを思い出してほしい!」。
この強化拡張パック「ポケモンカード151」もといカイロスは、私たちにそう投げかけているのではないか?!?! 知らんけど。 序盤で紹介した配信者の「レイえもん」さんもカイロスをネタポケとしていじり倒しているのだが、それも愛ゆえ、むしろかけがえのない相棒としてカイロスを誰よりも輝かせていると言えなくもないと思わなくもないような気がする。
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そこで、(なかば無理やり)筆者は考えた。
たねポケモン同士でデッキを構成してルール持ちのポケモン相手に火力を押し付けていくなら、ルール持ちには使えないチェリムの「はるらんまん」と組み合わせて一気にカイロスを加速。 負け越しているとワザが+30されるポケモンのどうぐ「まけんきハチマキ」をカイロスにつけて、HP210のVやexたちを狩っていくという戦略もとれそうだ。
カイロスは、今大会で重宝されている「ロスト型デッキ」でのウッウの「おとぼけスピット」の打点110にも、ギリ耐えられるHPを持っている。 そうして考えたデッキが、こちら!!! 正直フォレトスexを入れたかったけどそれだとやはりチオンジェンexに頼りがちになるので、ここは涙を飲んで、加速手段はチェリム軸に絞り、ナタネの活気でサポートを行う。
サイドで勝っている時のアタッカーはレジドラゴを採用した。チェリムと相性が良さそうなのとカッコいいから。 デッキを組み終わったあと、デッキ登録の際に「デッキ名」をつける至福の瞬間。ことここに至って、筆者に迷いはなかった。
「カイロス! きみに決めた」デッキの誕生である。
どこまで勝ち進めるかわからないが、このデッキで実際に大会にも出てみるつもりだ。これで「ポケモンカード151」に「イマクニ?」カードも収録されてたら言うことないよ私は。
正直デッキレシピにはそんな自信ないので、ハッシュタグ「#カイロスを救いたい」にて改良案お待ちしてます。みんなでカイロスを勝たせようぜ!
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:9651)
悪リザを弱点こみでいちげきで倒せるのが強い