VTuber「ぶいすぽっ!」運営会社、元ゲーム部運営のBrave groupと経営統合

Brave group 13.7億円の資金調達を実施

株式会社Brave groupが、バーチャルYouTuber(VTuber)/e-Sportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」などを運営する株式会社バーチャルエンターテイメント、バーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project」などを運営するMateReal株式会社を、M&A(合併・買収)により経営統合したことを発表した。

これにより、同社のバーチャルIP事業におけるYouTubeチャンネル登録者数は、累計500万人超えとなる。

元「ゲーム部プロジェクト」運営のBrave group

刷新されたBrave groupのミッション・ビジョン・バリュー

Brave group(旧:株式会社Unlimited)は、過去に「ゲーム部プロジェクト」(2021年2月に解散)や「あおぎり高校ゲーム部」(2020年より子会社・クリエイトリングが運営)など、VTuberを中心としたIP事業を手がけていた会社。

現在は、元「ゲーム部プロジェクト」の道明寺ここあさんら所属するバーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」などを運営するバーチャルIP事業、メタバースマーケティング事業を展開している。

異なる分野でメタバース関連事業を運営していた3社

Brave groupは主に音楽、バーチャルエンターテイメントはゲーム、MateRealはアイドルと、それぞれ異なる分野でメタバース関連事業を運営していた3社。以前より親交のあった3社は、約1年に渡りノウハウ共有など事業連携をしてきたという。

今回の経営統合の理由について、Brave groupは「独自に運営するよりも、各種システムやモデル制作、その他ナレッジなどの経営資源を共有し運営することが、ファンの皆様により感動を、より新しい体験を届けることができると判断した」と説明している。

Brave groupが持株会社のグループ経営体制に

経営統合後のBrave group組織図

経営統合に伴い、2022年度中にBrave groupが行う事業を分社化し、Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行することが発表。

持株会社の代表取締役には、現Brave group代表取締役・野口圭登さん、取締役には現バーチャルエンターテイメント代表取締役の星崇祥さんが就任する。

また、MateReal前代表取締役の金葵娟さんは、Brave groupのグローバルビジネス部門の部長となり、グローバル展開に注力するとしている。

株式会社Brave group代表取締役 野口圭登さんコメント

野口圭登さん

突然の発表でファンの皆様を驚かせてしまったかもしれません。
「ぶいすぽっ!」を運営するバーチャルエンターテイメント代表の星、「Palette Project」を運営するMateReal代表の金とは以前から同じバーチャルIP事業を運営する会社として深い親交がありました。
その中でノウハウや経営資源、技術等を共有することでよりファンの皆様に喜んでいただけるアウトプットを提供できるのでは?という話をよく3人でしていました。

そこから、本当に経営統合がベストなのか?経営統合するならいつどのような形で行うべきなのかについて約1年間に渡り議論を重ねてきました。
結果、ファンの皆様により感動を、より新しい体験をお届けするために、経営統合を行うことがベストである、と言う結論に至り、本件の実現となりました。
今後は日本のみならず、世界にも発信していくために、経営統合後の組織力を活かして、各々では実現できなかった海外展開も視野にいれて活動をしていきます。
その他にもたくさんの新しい取り組みを用意していますので、新生Brave groupにご期待ください!

株式会社バーチャルエンターテイメント代表取締役 星崇祥さんコメント

星崇祥さん

 

当社は『Move Emotion With Games 〜ゲームで感情を動かし動かされよう〜』というミッションのもと、ゲームを中心にesports大会の運営、スクリム運営、キャラクターIP事業を運営してきました。

Brave groupさんの『80億の、心をうちぬけ。』というミッションも当社のミッション、価値観と非常に似ており、
Brave groupさん、MateRealさんが持ってるそれぞれの知見やスキルを共有し合えば今以上に世の中の人の感情を動かす体験を提供できるようになると実感して
います!
また僕自身も、たくさんの優秀なメンバーの方々と一緒にお仕事が出来ることを非常にワクワクしてます。
楽しみ☆

MateReal株式会社前代表取締役 金葵娟さんコメント

金葵娟さん

 

同じバーチャルIP領域で事業展開を続けてきた2社とは前々から深く親交させていただいており、尊敬し、研究させていただく対象でもありました。その間、それぞれの躍進も、難しい点も多く見てきました。今回の経営統合により、新しい事業の創出、組織としての大きなシナジーが創れると思っています。
新生Brave groupで、ミッションである「80億の、心をうちぬけ」を実現していけるよう尽力していきます!

13.7億円の資金調達、累計で23億円

併せて、Brave groupはDawn Capitalや大阪ガス株式会社などの国内企業、海外系投資ファンドおよび個人投資家複数名より合計13.7億円の資金調達を行ったことを発表。

これでBrave groupの累計調達額は23億円となった。

この資金をもとに、Brave groupは「既存事業の運営体制やグローバル展開のための体制強化、メタバースマーケティング事業における法人向けソリューションサービスの拡充や『Brave Engine』の追加開発、新規事業開発及び経営体制の強化」を図っていくとしている。

また、事業規模拡大により、全面的な人材募集も発表された(外部リンク)。

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