11月4日、「現代用語の基礎知識」シリーズを刊行する自由国民社と大賞事務局によって選出された2021年度のノミネート30語が発表。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や東京五輪に関連するものが目立つ中、今年エンタメ業界で話題になったワードもラインナップされています。
Netflix史上最大のヒット作「イカゲーム」
Netflixで配信されている韓国ドラマ『イカゲーム』がノミネート。人生の一発逆転を目指し、莫大な賞金がかけられたゲームに貧困に喘ぐ参加者たちが命がけで挑むサバイバルスリラーです。配信開始から瞬く間に世界中で話題となり、Netflix史上最大のヒット作となりました。
緊急事態宣言の解除もあり、復活した渋谷ハロウィンの狂乱の中でも、本作のコスプレに身を包んだ人が多くいたのも印象的です。
うっせぇうっせぇ「うっせぇわ」!
時に力強く、時に繊細に歌い分けるAdoさんの多彩な歌声、「うっせぇうっせぇうっせぇわ」と過激でキャッチーなサビで注目が集まり、2020年末にブームに。勢いそのまま、社会現象を巻き起こしました。
KAI-YOU編集部でもAdoさんにインタビュー取材を敢行。メガヒットした楽曲と自身の距離感やバックボーンにあるボカロ楽曲について語ってもらいました。
うまぴょい♪ うまぴょい♪『ウマ娘』
実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成し、レースでの勝利を目指すシミュレーションゲームです。
2016年のプロジェクト発表から紆余曲折ありつつも、満を辞してIPの中心的なコンテンツとなるゲームアプリがリリース。その活況ぶりは、SNSで見ない日はないと言っても過言ではないほど。
その過熱的な人気によって、サイバーエージェントの2021年9月期通期の売上高は前年同期比39.3%増の6664億円、営業利益は同208.1%増の1043億円を記録。過去最高業績を達成したと明かしました。
賛否両論のブロックチェーン技術「NFT」
今もなお、アートシーンを中心に議論が巻き起こるNFTがノミネート。NFT(非代替性トークン)とは、ノン・ファンジブル・トークンの略称。ビットコインなどの暗号通貨と同じく、証明と記録によって所有者を特定できる「ブロックチェーン」技術を活用し、デジタルデータにおける「唯一無二性」を担保する仕組みのことです。
CryptoPunks(クリプトパンク)と呼ばれるNFTアートの存在から、ドット絵をNFT化して出品するのが一大トレンドに。
アーティスト・クリエイターたちの新たなビジネスとして注目される一方で、暗号通貨の計算による環境問題への懸念や、投機対象としての過剰な転売など、今後の発展を心配する声も上がっています。
【第38回 2021年 ノミネート語】(50音順)
No.01 イカゲーム
No.02 うっせぇわ
No.03 ウマ娘
No.04 SDGs
No.05 NFT
No.06 エペジーーン
No.07 推し活
No.08 親ガチャ
No.09 カエル愛
No.10 ゴン攻め/ビッタビタ
No.11 ジェンダー平等
No.12 自宅療養
No.13 13歳、真夏の大冒険
No.14 ショータイム
No.15 人流
No.16 スギムライジング
No.17 Z世代
No.18 チキータ
No.19 チャタンヤラクーサンクー
No.20 ととのう
No.21 ピクトグラム
No.22 フェムテック
No.23 副反応
No.24 変異株
No.25 ぼったくり男爵
No.26 マリトッツォ
No.27 黙食/マスク会食
No.28 ヤングケアラー
No.29 リアル二刀流
No.30 路上飲み
流行語で辿るカルチャーの変遷
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント