講談社、リバプールFCとパートナー契約 『進撃』などのブランドを海外展開

講談社、リバプールFCとパートナー契約 『進撃』などのブランドを海外展開
講談社、リバプールFCとパートナー契約 『進撃』などのブランドを海外展開

リバプールFCのビリー・ホーガン最高経営責任者と講談社の野間省伸社長

POPなポイントを3行で

  • 講談社がリバプールFCとパートナーシップ契約
  • 英国・リバプールを拠点にする名門サッカーチーム
  • 『進撃の巨人』などを有するブランド力を海外展開
講談社が、イングランドのサッカーチーム・リバプールFCとオフィシャル・グローバル・パートナーシップ契約を締結しました。

日本の出版社が海外のサッカークラブとパートナー契約を結ぶのは初とみられており、海外展開の方法としては新たな試みです。

この発表にあわせて講談社のグローバルサイトが公開されたほか、今後、以下の試みが行われる予定です。

【講談社とリバプールFCとの取り組み】
・スタジアム内に講談社のコーナー開設
・選手や関係者の動画やSNSなどでのメッセージ発信
・試合中スタジアムに配置されるLED看板に講談社のロゴや作品タイトルを掲出
・マッチデープログラム(試合時に配布される公式冊子)に講談社のページを掲載
・リバプールFCが持つ財団とCSRプログラム「Creative Works」を実施
※2021年9月からリバプールにある2つの大学と2つの高校に所属する学生たちを対象に、雇用機会を提供するプログラム

ビートルズを生んだ街にあるリバプールFC

あのビートルズを生んだイギリスの都市・リバプールで、1892年に設立されたリバプールFC。

現在もリバプールを拠点に活動しており、これまでにプレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグなど数々の栄冠を獲得。日本を含め世界に7億人のサポーターを抱える世界屈指の人気クラブです。 まごうことなき歴史を誇る名門として知られており、世界中にファンベース(公認・非公認を含むサポーターズクラブ)が設立(もちろん日本にも)されています。

ちなみにAmazon Prime Videoでは、ルワンダ共和国のファンベースに関するドキュメンタリーが公開されています

リバプールFCの協力を得て講談社は、『進撃の巨人』や『FAIRY TAIL』など、海外人気も高い作品を有するブランドを広く発信することを目指すわけです。

が! せっかくなので、具体的にリバプールFCがどれほどの影響力を持つクラブなのか見ていきましょう。

所属選手やオーナー企業から見る世界的影響力

現所属メンバーには日本代表でもある南野拓実選手も名を連ねていますが、とにかく世界屈指のタレントが在籍しています。

例えばモハメド・サラー選手。

抜群の得点力を持ち、リーグ得点王や年間最優秀選手賞を多く受賞している世界最高峰のストライカーです。

出身国・エジプトでの人気は凄まじく、2018年に行われた同国の大統領選挙では2位の得票数を記録したとされています。ちなみに出馬はしていません(なので無効票)。

それでもこの得票数を記録したということが、彼の人気を端的に表しています。

そしてもう1人がヴィルヒル・ファン・ダイク選手。

当代随一の評価を得るオランダ出身のディフェンダーで、こちらもサラー選手と同じく世界最高峰のプレーヤーです。

2019年には50試合連続でドリブル突破の阻止率100%という前代未聞の記録を打ち立て、世界最高の選手に送られるバロンドール賞の有力候補に。

この年はメッシ選手に軍配があがりましたが、アタッカーが圧倒的有利とされるバロンドールで2位につけたことが彼の凄さを証明しています。

ほかにもサッカー大国・ブラジルの最前線と最後尾を担うフィルミーノ選手やアリソン選手ほか、多くの有名選手が在籍。

そして現経営トップは、アメリカ・MLB所属のボストン・レッドソックスも運営するフェンウェイ・スポーツ・グループです。

というわけで、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南米、北米など広い地域に強い影響力を持っているのです(ちょっとざっくりですが)。

日本ハムとリバプールFCのパートナーシップ

(Nipponham x Liverpool FC)フードトラック号の旅
なお、リバプールFCは2019年4月に日本ハムとオフィシャルパートナーシップ契約を締結しています。

日本ハムはこのパートナーシップのもと、食とスポーツを通じて、リバプールFCが行っている地域活動などに参画。

有志が行っている草の根のフードバンク活動などもサポートしています。 南野拓実選手の存在、日本ハムのリバプール現地での活動、そして今回の講談社とのパートナーシップ契約と、リバプールFCは近年日本との結びつきを強めています(かつて日立製作所がスポンサーをしていたこともありました)。

講談社がこれからリバプールFCを通して、保有する豊かなカルチャーをどう世界に展開していくのか、楽しみでなりません。

講談社、リバプールFC両トップのコメント

講談社・野間省伸社長のコメント(リバプールFC本国版公式サイトから)
チームが世界中のファンの前で試合をするたびに、信じられないようなストーリーが生まれ、共有され、喜びと興奮を呼び起こしています。私たちは、その並外れた力を利用して、不可能なストーリーを刺激し、強力で成功したパートナーシップを築きたいと思います。世界中に情熱をもたらし、インスピレーションに火をつけるようなストーリーを、一緒に創りましょう。

リバプールFC・ビリー・ホーガン最高経営責任者
創造性に富んで語り継がれる素晴らしい物語がフットボールクラブにはたくさんあり、今も生き続けています。これからは、講談社とともに、世界中のファンの興奮と想像力をかきたて、世代を超えた感動を提供していきたいと思います。

過去18ヵ月、リバプールFC財団は、16歳以上の人を対象にキャリアの階段を上るためのさまざまな雇用制度を提供する「Works」を構築してきました。今回、講談社と協力して「Creative Works」を立ち上げ、若者がクリエイティブな仕事で夢を追いかけ、自身の可能性を実現するための機会を提供できることを嬉しく思います。

『進撃の巨人』大好きなコナテはたぶん大喜び

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