アメリカのスタートアップ企業であるDiscord Inc.が、同社が開発・運営するチャットアプリ・Discordの売却計画を進め、その評価額が100億ドルを超えうることを米テックメディアのVentureBeatが報じた(関連記事)。
関係者によれば、Discord Inc.は複数の事業者から買収を希望され、売却の選択肢を探っているとのこと。
そして、アメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社のBloombergによれば、同社はMicrosoft Corp.との独占的な買収の話し合いに入り、売却に関して最終的な交渉に入っているという(関連記事)。
日本国内でもゲーム『Among Us』の爆発的な流行によってライト層からも注目されることになった。
特に、ゲームプラットフォーム「Roblox」が株式公開に成功して時価総額383億ドル(3月10日付)に達したことを受け、他のゲーム関連企業にも熱い視線が注がれている。
ゲームとそのファンを結びつけ、前年度から約4,500万ドルも上昇し2020年に1億3,000万ドルの収益を得たとWall Street Journalが報じたDiscord Inc.もまたそのひとつである(関連記事)。
しかし、同記事でDiccord Inc.は利益が出ていないことを認めている(収益は宣伝に投資している)。
Discord Inc.の共同設立者でありCEOのJason Citronさんは、過去のインタビューで「他社が好む広告モデルを採用すると、広告があまりにも邪魔になるため躊躇していた」と述べている。 また、現段階ではもし売却相手が、Discord Inc.が望まないこと、例えば広告モデルを受け入れることを望んでいたなら、破談になる可能性も十二分にある。
本報道に関して、Microsoft Corp.やDiscord Inc.の広報担当者は、コメントは控えたいと述べている。
関係者によれば、Discord Inc.は複数の事業者から買収を希望され、売却の選択肢を探っているとのこと。
そして、アメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社のBloombergによれば、同社はMicrosoft Corp.との独占的な買収の話し合いに入り、売却に関して最終的な交渉に入っているという(関連記事)。
次世代のコミュニケーションツール・Discordとは?
Discordは、SkypeやSlackと比べ、画面共有やビデオチャットが手軽にできることなどから、ゲーマーを中心に世界中に注目されているコミュニケーションツール。 2015年にローンチされたDiscordは劇的な成長を遂げ、月間アクティブユーザー数は1億4,000万人を超えている。日本国内でもゲーム『Among Us』の爆発的な流行によってライト層からも注目されることになった。
背景はコロナ禍でのゲーム市場の急成長
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行により、需要が増加し成長を続けるゲーム市場。特に、ゲームプラットフォーム「Roblox」が株式公開に成功して時価総額383億ドル(3月10日付)に達したことを受け、他のゲーム関連企業にも熱い視線が注がれている。
ゲームとそのファンを結びつけ、前年度から約4,500万ドルも上昇し2020年に1億3,000万ドルの収益を得たとWall Street Journalが報じたDiscord Inc.もまたそのひとつである(関連記事)。
しかし、同記事でDiccord Inc.は利益が出ていないことを認めている(収益は宣伝に投資している)。
広告モデルの採用がキー?
Diccord Inc.はFacebookやTwitterなど他の無料オンラインコミュニケーションツールを運営する企業とは異なり、広告収益によるビジネスモデルを採用していない。Discord Inc.の共同設立者でありCEOのJason Citronさんは、過去のインタビューで「他社が好む広告モデルを採用すると、広告があまりにも邪魔になるため躊躇していた」と述べている。 また、現段階ではもし売却相手が、Discord Inc.が望まないこと、例えば広告モデルを受け入れることを望んでいたなら、破談になる可能性も十二分にある。
本報道に関して、Microsoft Corp.やDiscord Inc.の広報担当者は、コメントは控えたいと述べている。
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