物語はワニの100日間の日常と、大切なものを失った仲間たちのその後を描いたもの。
声を演じるのは神木隆之介さん、中村倫也さん、木村昴さん、新木優子さんの4人。
神木さんがワニ役、中村さんがネズミ役、木村さんがモグラ役、新木さんがセンパイ役を担当する。
【画像】キャスト・制作スタッフソロカット
制作チームには上田慎一郎、湖川友謙、⻲田誠治ら
監督・脚本は『カメラを止めるな!』を手がけた上田慎一郎さんと、アニメーション監督として活躍するふくだみゆきさんの2人。上田監督は制作にあたって「制作が始まった矢先、コロナ禍となり世界は一変しました。それに伴って脚本を大きく書き直しました」とコメント。それに伴いタイトルも変更し「時代を越える普遍的な物語でありながら、今しか創れなかった、今観て欲しい映画にもなると思っています」と語っている。
また、原作漫画の最終回にあわせてコラボソング「生きる」を発表したいきものがかりが、アニメ映画版でも新たな主題歌を書き下ろす。
ちなみに湖川さんは、1970年代には『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などで作画、1980年代には『伝説巨神イデオン』『聖戦士ダンバイン』といった富野由悠季監督の作品でキャラクターデザインを担当した人物だ。
2020年上半期の話題をさらった『100日後に死ぬワニ』
2019年12月から2020年3月まで、100日間にわたってきくちゆうきさんのTwitterで公開された『100日後に死ぬワニ』。「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 16, 2019
1日目から4日目#ワニが死ぬ日 pic.twitter.com/0dcKrWxFCX
主人公のワニが、思いを寄せる先輩ワニや友人のネズミ、モグラたちと過ごす何気ない日常の描写と、悲運を予感させるタイトルと「死まであと〇〇日」というカウントダウンのギャップが大きな話題を呼んだ。
毎話、更新されるたびにSNSや口コミで拡散され、最終回が投稿された2020年3月20日には同作がTwitterの世界トレンドで1位を記録している。
一方で、最終回の公開直後、書籍化や映画化など多角的なメディアミックスを発表。SNS上で漫画が展開されているだけと思っていたファンも多く、当時は戸惑いの声も上がっていた。
現在までに、書籍、絵本、グッズ、ポップアップストアの開催など様々な展開が行われており、今後はスマートフォン用ゲームアプリの展開も予定されている。
『100日間生きたワニ』キャストコメント
【ワニ役:神木隆之介さんコメント】
この度、ワニ君をやらせていただくことになりました!
元々、原作はSNSで見ていたので、とても嬉しかったですし、中村倫也くんとまたご一緒できるのが楽しみで仕方ありません。
この作品を通して、"今、この瞬間"という大事さを伝えられたらいいなと思っております!!よろしくお願いします!
神木ワニ之介
【モグラ役:中村倫也さんコメント】
正直に話しますと、オファーをいただいた時「流行ったからって映画化してぇ〜」と勘ぐってしまいました。しかし映画版オリジナルの展開やそこに込めた想い、また改めて原作に触れた時に、これは意義のある作品になると強く感じると同時に、自分の先入観を反省しました。ネズミくんがどんな喋り方になるのか、僕自身楽しみです。
【ネズミ役:木村昴さんコメント】
今回「100日間生きたワニ」にて、モグラの声を担当いたします木村昴です。もう、本当に夢のようです!この映画への出演が決まったときのことは、今でも100日前のことのようにはっきりと覚えています。大変な人気があり、多くの方に愛された今作に携われることを心から幸せに思います。映画となって生まれ変わった100ワニの世界をご覧くださる皆さまにも楽しんでいただけるよう、僕も100%の力を注いで演じ、お届けしていきたいと思っています!お楽しみ!
【センパイ役:新木優子さん】
お話を頂く前から知っていた大好きな作品だったので、声で出演させていただくと聞いた時は本当に嬉しかったです。原作は、ほっこり人間らしい動物たちのおかげでほっとした気持ちになれる作品だなぁと、すっかり夢中になって読んでいたのですが、読み終わった後、当たり前の日常の大切さや周りの人への感謝の気持ちを考えることを教えてもらえたような気持ちになりました。映画を見ていただく方にもそんな温かい世界観が伝わるように精一杯頑張りたいなと思います。
『100日間生きたワニ』スタッフコメント
【原作:きくちゆうきささんコメント】
「100日後に死ぬワニ」を原作とした映画「100日間生きたワニ」が公開されるとのことで原作者として大変嬉しく思っております。ありがとうございます!
SNS連載していた時に映画化のお話をいただき嬉しい反面「まじ?どんな感じになるの?」と不安いっぱい喜びいっぱいでした。
たくさんのスタッフさんやキャストさんが少しずつ決まっていき、知らせを受ける度に「え?え?え!?」と驚きいっぱい喜びいっぱいでした。このコメントを書いている現在も、映画作品がどうなっているのか分かっていない状況ですが、原作を読んだ人も読んでいない人も楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
【監督・脚本:上田慎一郎さんコメント】
「100日後に死ぬワニ」を映画化したいと思ったのは昨年1月。まだツイッターで4コマが連載中の頃で、いち読者として物語の行く末を知る由もない頃でした。この平凡な素晴らしき日常。そんな日常のコマとコマの間に流れる時間を描きたいと思いました。
制作が始まった矢先、コロナ禍となり世界は一変しました。それに伴って脚本を大きく書き直しました。タイトルも「100日間生きたワニ」へと変更しました。時代を越える普遍的な物語でありながら、今しか創れなかった、今観て欲しい映画にもなると思っています。
原作のきくち先生をはじめ、スタッフと議論を重ねながら、妻ふくだと共に自分達だからこそ創れるアニメ映画をめざして鋭意制作中です。この映画が、今を生きる誰かの力になれますように。
©2021「100日間生きたワニ」製作委員会【監督・脚本:ふくだみゆきさんコメント】
楽しかったり悲しかったり苦しかったり。それぞれの想いを抱えて生きている皆さんの毎日に、スッと馴染んで100日間を一緒に過ごしたワニくんたち。優しく穏やかな原作の魅力ときくち先生から受け取った想いに、私たちなりの解釈を載せて映画に込めました。この映画を通して、また皆さんとワニくんたちが、出会って下さったら嬉しいです。
公開が楽しみな作品
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作品情報
100日間生きたワニ
- 公開
- 5月28日(金)全国公開
- 監督・脚本
- 上田慎一郎、ふくだみゆき
- 原作
- きくちゆうき「100日後に死ぬワニ」
- コンテ・アニメーションディレクト
- 湖川友謙
- 音楽
- ⻲田誠治
- 主題歌
- いきものがかり
- アニメーション制作
- TIA
- 配給
- 東宝
【キャスト】
ワニ役:神木隆之介
ネズミ役:中村倫也
モグラ役:木村昴
センパイ役:新木優子
【あらすじ】
桜が満開の3月、みんなで約束したお花見の場に、ワニの姿はない。
親友のネズミが心配してバイクで迎えに行く途中、満開の桜を撮影した写真を仲間たちに送るが、それを受け取ったワニのスマホは、画面が割れた状態で道に転がっていた。
100日前―――
入院中のネズミを見舞い、大好きな一発ギャグで笑わせるワニ。毎年みかんを送ってくれる母親との電話。バイト先のセンパイとの淡い恋。仲間と行くラーメン屋。大好きなゲーム、バスケ、映画...ワニの毎日は平凡でありふれたものだった。
お花見から100日後――
桜の木には緑が茂り、あの時舞い落ちていた花びらは雨に変わっていた。
仲間たちはそれぞれワニとの思い出と向き合えず、お互いに連絡を取ることも減っていた。
変わってしまった日常、続いていく毎日。
これは、誰にでも起こりうる物語。
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