SFの巨匠 グレッグ・イーガンが『君の名は。』を視聴「全体的にかなり良い」

SFの巨匠 グレッグ・イーガンが『君の名は。』を視聴「全体的にかなり良い」
SFの巨匠 グレッグ・イーガンが『君の名は。』を視聴「全体的にかなり良い」

『君の名は。』初期のコンセプトアートと思われる画像(新海誠さんのTwitterより)

POPなポイントを3行で

  • グレッグ・イーガン、『君の名は。』を観る
  • 短編「貸金庫」からのインスパイア
  • 新海誠さんも反応
ハードSFの巨匠として知られる作家グレッグ・イーガンさんが、自身のTwitterで映画『君の名は。』を視聴したことを明かし、高く評価した。 自身の短編「貸金庫」からの影響を読み取り、やや甘ったるい部分もあるとしつつ、魅力的な視覚表現をふくめて賛辞を贈った。

これには『君の名は。』監督の新海誠さんも反応。 「貸金庫」からインスピレーションを得たことに言及し、初期のプロットと思われる設定画を公開した(なお、「貸金庫」からの影響は過去のインタビュー(外部リンク)でも言及している)。

『君の名は。』は新海誠さんの出世作であり、国民的ともいえる人気と知名度を獲得した。

一方で、硬派な映画ファンやSFファンからの批判も少なくなかったが、そんな中でグレッグ・イーガンさんからの太鼓判が押され、『君の名は。』好きからも暖かく迎えられている。

難解かつ広範囲なイーガンのSF

グレッグ・イーガンさんはオーストラリアのSF作家。素顔を明かさない覆面作家でもある。

医療機関にてプログラマーとして働いたのちに小説家に転身した彼は量子論、認知科学、医療、数学など広範な題材を用いることで知られ、数多くのSF作家に多大な影響を与え続けている。

『君の名は。』に影響を与えたという「貸金庫」は、毎日別人に入れ替わる特異体質を持つ登場人物が本当の自分の体を探し出す物語。「自分とは何か」という実存と自我を巡る。

イーガン作品と言えば登場人物がもはや人間ではないような難解な作品も多いが、日本のエンターテイメントにも多く影響を与えている。

「貸金庫」は短編集『祈りの海』に収録されているので、新海誠作品のファンは是非チェックされたし。

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