アイドルの情報量に学ぶコミュニケーションのあり方
開始早々盛り上がる四人
まずは、アイドルに夢中になりすぎて自身もプロデューサーをつとめるまでになった濱野さんによるアツいアイドルトークからスタート。
濱野さんがアイドルにはまったのは、握手会などの物理的な接触による情報量に圧倒されたからだそう。視覚や聴覚、言葉だけでは満たされない欲求を満たす機能がアイドルにはあるというのです。つまり、フィジカル(身体的)なコミュニケーションの持つ情報量は他の媒体では替えがきかないということです。
最近、ワークスタイルについてもそのような視点が見直されつつあるのだとか。ソーシャルリクルーティングサービス「Wantedly」を運営する仲暁子さんは
「一時期、トレンドとしてノマドとかリモートで働こうみたいな流れがあった。だけど人のコミュニケーションは9割が言葉以外で行われている。リモートになった瞬間に、その隙間を埋めるための膨大な努力が必要になる。最近は、一周してオフィスに定時で集まって働くという旧来のワークスタイルに戻ってきている。イノベーションは一人では生まれないので、どれだけ良質なコミュニケーションをとれるかが鍵になってくる」
と話していました。
それに対して、玉城さんはフィジカルなコミュニケーションがリモートで行える時代がくるのではないか、と未来の可能性を提示しました。
玉城さんが行っている研究で、筋肉に電気信号を与えて手の動きをコンピュータで制御する「PossessedHand」が実現しています。今後、その場にいなくも五感すべてを共有できるようになれば、ようやく本当の意味でのノマドが実現できるようになると意気込みました。
質疑応答よりも手っ取り早いコミュニケーションとは?
「『暑さ』という問題を話し合うときに、一緒に暑い部屋の中で話し合うのと、涼しいところにいる人とビデオチャットで話すのとでは、出てくるソリューションに大きな差がある」
と、同じ空間を共有することの大切さをわかりやすく例示しました。
「質疑応答なんて必要ない」と断言する濱野さん
濱野さんは、少しでも触覚の情報量の多さについて知ってもらうため、握手会をしたいと提案。そこで急遽、登壇者との握手会が開催されることに。
結局質疑応答も行われ、「キテる感=モメンタム」を感じるのはどんなときか、との質問に、偶然の出会いの連続性がモメンタムを生むという結論に至った。
握手会・懇親会
トークショーでの握手会はとても珍しく、最初は躊躇していた参加者でしたが、最終的にはほとんどの人が握手を交わしていました。
筆者自身、握手をしてからお話すると、通常のトークショーでの質疑応答や懇親会とは違った距離感で新鮮な体感ができました。
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