昨今の「Black Lives Matter」運動を鑑みて、世界最大のトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)』において、レイシズムを想起させる可能性のあるカードを削除する方針が明かされた。
オンラインを含む公式大会での使用が禁止されるほか、データベースから画像が削除されるという。 『Magic: The Gathering』のカードには主に中世のファンタジーを彷彿させる世界観が基礎となったアートやストーリーテキストがあしらわれているが、一部に人種や宗教などの差別性が見て取れる表現があったという。
データベースから削除されるカードは下記の通り。90年代に発行された古いカードが多く、日本語版が存在しないものがメインとなっている。
また、すでにWebで公開されている公式カードギャラリーからは削除が行われている。
デモと称した暴動や略奪といった大きな問題も発生しているが、人種や国家や宗教に分け隔てなく、いま改めて社会全体で差別問題を考える意識が拡大している。
ポップカルチャーの領域でも、今回の『マジック:ザ・ギャザリング』でのカード削除のほか、動画配信サービス・HBOマックス(HBO Max)では奴隷制度を肯定的に描く表現のある映画『風と共に去りぬ』を配信停止にするなどの措置が取られた。
また、現代美術家の村上隆さんは「Black Lives Matter」運動を支援する作品(アートプリント)を発表。収益はアメリカの複数の支援団体に全額寄付されるという。
オンラインを含む公式大会での使用が禁止されるほか、データベースから画像が削除されるという。 『Magic: The Gathering』のカードには主に中世のファンタジーを彷彿させる世界観が基礎となったアートやストーリーテキストがあしらわれているが、一部に人種や宗教などの差別性が見て取れる表現があったという。
データベースから削除されるカードは下記の通り。90年代に発行された古いカードが多く、日本語版が存在しないものがメインとなっている。
『マジック:ザ・ギャザリング』を開発・運営するWizards of the Coast社は「私たちのゲームにも、他のどこにも人種差別はあってはなりません。」(筆者訳)と声明を出している。《Invoke Prejudice》
《Cleanse》
《Stone-Throwing Devils》
《Pradesh Gypsies》
《Jihad》
《Imprison》
《十字軍/Crusade》 「DEPICTIONS OF RACISM IN MAGIC」より抜粋
また、すでにWebで公開されている公式カードギャラリーからは削除が行われている。
「Black Lives Matter」運動は、ポップカルチャー領域にも
アメリカでのジョージ・フロイドさんの死亡事件を受けて、アメリカのみならず世界中で過熱する「Black Lives Matter」運動。デモと称した暴動や略奪といった大きな問題も発生しているが、人種や国家や宗教に分け隔てなく、いま改めて社会全体で差別問題を考える意識が拡大している。
ポップカルチャーの領域でも、今回の『マジック:ザ・ギャザリング』でのカード削除のほか、動画配信サービス・HBOマックス(HBO Max)では奴隷制度を肯定的に描く表現のある映画『風と共に去りぬ』を配信停止にするなどの措置が取られた。
また、現代美術家の村上隆さんは「Black Lives Matter」運動を支援する作品(アートプリント)を発表。収益はアメリカの複数の支援団体に全額寄付されるという。
政治のみならず、文化や芸術、生活、そしてフィクションやゲームなどにも「Black Lives Matter」の運動は広がっている。
現代社会とポップカルチャーの関わり
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