トクマルシューゴ新曲「Canaria」のMVがすごい VRで、もはや観るアトラクション

Shugo Tokumaru (トクマルシューゴ) - Canaria (360° VR 4K Hand-Drawn Animation)

POPなポイントを3行で

  • トクマルシューゴの新曲「Canaria」のMVがすごい
  • 手描きのアニメーションが360度に展開するVRMV
  • MVというより「観るアトラクション」
音楽家・トクマルシューゴさんが6月6日に公開した新曲「Canaria」のMVがすごくて、Amazingで、Хорошоで、Excelenteなので、いま筆を取っている。というかタイピングしている。

ざっくりいうと、ゆはらかずきさんの手描きによるアニメーションを、VRに落とし込み360度に展開させるというMVになっている。音の聴こえ方も向きによって変わる。

というかもうMVではなく、観るアトラクションなのだ。ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのそれだ。

百聞は一見にしかずというので、とりあえず体験してほしい。観るのではなく体験するってところがミソです。 ちなみにこのMVの本領は、VRで体験してこそ発揮される。VR機器をお持ちの方はぜひそれらを使ってほしい。

ブラウザやYouTubeのスマートフォンアプリでも360度の体験はできるが、VR機器を使ってこそ体験できる、MVのなかに入り込むような没入感は得られないと思う。

BjorkやAviciiと、トクマルシューゴを隔てるもの

これまでも360度のVRMVは多く制作されている。

有名どころでいえばアイスランドの異彩・Bjorkさん、突然の訃報に世界中が沈黙した故・Aviciiさんも、360度見渡せるVRMVを公開している。
björk: stonemilker (360 degree virtual reality)
Avicii - Waiting For Love (360 Video)
しかし「Canaria」のVRMVは、アニメーションが常に展開するという点において、他のVRMVとは違う魅力を放っている。

「Canaria」のVRMVは、まごうことなきVRなのだ。

アニメという仮想をVRで現実にする

VRはVirtual Realityの略称だが、日本語では「仮想現実」などと訳される。そう、仮想の現実だ。

BjorkさんやAviciiさんのVRMVのように、現実の世界を360度に切り取りVRに落とし込んでも、それは現実の現実とでも言えるものだ。どうしても既視感が拭えない。だって現実の世界なのだから。

一方「Canaria」のVRMVは、アニメーションで構築した仮想の世界をVRで落とし込んでいるから、仮想の現実となる。

最初からこのVRMVのために描かれたであろうアニメーションには連続性があり、観ていると、約4分にわたって続く物語のなかに没入し体験しているような感覚に陥る。

だから観るアトラクションというわけだ。 とまあここまで御託を並べてきたが、とにかく観てもらったほうが早い。

というか観てもらわなければ、本当のところはわからないと思う。

百聞は一見にしかずなんて、昔の人は本当にうまいことを言う。参りました。

バーチャルという概念がゲシュタルト崩壊してきた

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