ざっくりいうと、ゆはらかずきさんの手描きによるアニメーションを、VRに落とし込み360度に展開させるというMVになっている。音の聴こえ方も向きによって変わる。
というかもうMVではなく、観るアトラクションなのだ。ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのそれだ。
百聞は一見にしかずというので、とりあえず体験してほしい。観るのではなく体験するってところがミソです。 ちなみにこのMVの本領は、VRで体験してこそ発揮される。VR機器をお持ちの方はぜひそれらを使ってほしい。
ブラウザやYouTubeのスマートフォンアプリでも360度の体験はできるが、VR機器を使ってこそ体験できる、MVのなかに入り込むような没入感は得られないと思う。
BjorkやAviciiと、トクマルシューゴを隔てるもの
これまでも360度のVRMVは多く制作されている。有名どころでいえばアイスランドの異彩・Bjorkさん、突然の訃報に世界中が沈黙した故・Aviciiさんも、360度見渡せるVRMVを公開している。
「Canaria」のVRMVは、まごうことなきVRなのだ。
アニメという仮想をVRで現実にする
VRはVirtual Realityの略称だが、日本語では「仮想現実」などと訳される。そう、仮想の現実だ。本日公開となったトクマルシューゴ新曲「Canaria」の世界初360°手描きアニメーションによるミュージックビデオ(!)も是非御覧ください…!
— TONOFON / トノフォン (@tonofon) June 7, 2020
音声ミックスも360°!必見&必聴です!#トノフォンリモートフェスhttps://t.co/nRDQZ5sQpX
BjorkさんやAviciiさんのVRMVのように、現実の世界を360度に切り取りVRに落とし込んでも、それは現実の現実とでも言えるものだ。どうしても既視感が拭えない。だって現実の世界なのだから。
一方「Canaria」のVRMVは、アニメーションで構築した仮想の世界をVRで落とし込んでいるから、仮想の現実となる。
最初からこのVRMVのために描かれたであろうアニメーションには連続性があり、観ていると、約4分にわたって続く物語のなかに没入し体験しているような感覚に陥る。
だから観るアトラクションというわけだ。
とまあここまで御託を並べてきたが、とにかく観てもらったほうが早い。トクマルシューゴさんの新曲「Canaria」のMV作らせていただきました!幸せです!
— Kazuki Yuhara (@MADE_IN_YUHARA) June 7, 2020
Shugo Tokumaru (トクマルシューゴ) - Canaria (360° VR 4K Hand-Drawn Animation) https://t.co/oUVB3VD8ew @YouTubeより
というか観てもらわなければ、本当のところはわからないと思う。
百聞は一見にしかずなんて、昔の人は本当にうまいことを言う。参りました。
バーチャルという概念がゲシュタルト崩壊してきた
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