動画配信サービス・Vimeoで本作の鑑賞券を購入すると、24時間のレンタル視聴が可能となる(外部リンク)。
なお鑑賞料金となる1,500円は、プラットフォームの使用料(約10%)を差引後、一般的な興行収入と同様、劇場と配給とで5:5で分配。
1週目の収益は元町映画館へ、2週目の収益は上映が予定されていた大阪・シアターセブンへ分配される。
本作は5月23日(土)から映画の舞台・神戸の元町映画館で公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で上映を延期している。
2ndアルバムで歌った躁うつ、信仰する宗教について
兵庫県神戸市在住のラッパー・小林勝行さん。2011年に発表した1stアルバム『神戸薔薇尻』で、日本の地方都市に生きるアウトローの半生を生々しく描き、一部批評家やリスナーから支持を集めた。
しかし、彼はその後活動を休止してしまう。
彼が自身の抱える躁うつ病や隔離病棟での体験、障がい者介護に従事する日常、信仰する宗教のことなどをテーマにした2ndアルバム『かっつん』を発表するまでに密着。
本作の撮影・編集・監督・プロデューサーの光永惇さんは、6年の歳月をかけ小林勝行さんのリアルな生活を撮り続けた。
『寛解の連続』光永惇監督からのコメント
(c) 2019 sardineheadpictures『寛解の連続』光永惇監督 コメント
本来であれば、この映画はゆっくりと各地を回り、直接皆さんと出会うはずでした。
不特定多数の他者と同じ空間で、同じ時間に、同じ一つの画面を見つめ、同じ音を聞くこと。そんな鑑賞形態が、この作品のメッセージと響き合う最良の形だと、今でも思います。
それでも配信で公開することにしたのは、この映画を「今」届けること、それ自体に新たな意義が生まれていると思うからです。
この映画の大きなテーマは「病」です。これ以上ないほど人間の、社会の「病」が可視化されている現在、小林さんの言葉、音楽、生き方は多くの人にとって考えさせられる部分があると思います。
それに何より、これまでずっと「病」に苦しみつづけてきた人たちや、最近唐突に「病」の烙印をおされてしまった人たちを、強く励ます何かがあるはずだと信じています。
また、公開に合わせてパンフレットを作りました。
全48ページ、過去の自主上映会で出会った方々のコラムや、ゲストの方とのトークショーの文字起こし、お客さんとのQ&A、各上映会の空気感を伝えるレポートで構成されています。ぜひ鑑賞後のお供に読んでみてください。
いつか改めてPCやスマホのディスプレイではなく、真っ白いスクリーンでお目にかかれる日が来ることを願って。
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