この投稿に対するRT(リツイート)は8万3000件、いいねは4万3000件を超え、リプライは2000件に迫る勢いとなっている(3月31日11時時点)。
大反響から想像がつく人もいるかもしれないが、権田さんは現在、4万の頭、8万の目玉、およそ2000のヒレをもつサメのイラストを制作中で、その過程を逐一Twitterに投稿している。RTの数だけサメの頭を増やし、いいねの数で眼玉が増え、リプライの数だけヒレが増えるサメです
— 権田メサ🦈バーチャルサメ人間 (@same_dagon) March 26, 2020
暇つぶしにご協力ください pic.twitter.com/cVP9IcGOzV
曼荼羅のように見えるほど無数に増殖したサメからは、我々の知っているサメとはまた少し異なった恐怖を感じる。未知の生物にも見えるからだろうか。
このサメたちを完成に向けて描いている権田メサさん本人に、制作の話、そして権田さんが好きなサメそのものについて話を聞いた。
果てしなく増えるサメについてサメVTuberに聞く
──話題のツイートに4万RT、8万いいね、約2000のリプライが届いています。4万の頭、8万の目玉、約2000のヒレをもったサメをデザインするという認識でよろしいでしょうか?権田メサ はい。正式には今(3月30日13時)の段階では4万3175の頭、8万3781個の目玉、1882のヒレがあるサメですね。受付期限を設け忘れたためまだまだ増えるでしょう。やっちまったね。でも、サメの頭はたくさんあればあるだけかっこいいと思うし、素敵だよね。
──制作過程をツイートされていますが、具体的にはどのようなツールを使い、デザインを考えて制作されているのでしょうか?
権田メサ 現在製作段階である1925個の頭のうち50個ほどは手書き、あとはコピペでうまいこと角度をずらしたり、変形させてくっつけています。
本当はできるだけ多く手書きで増やしたいのですが、どうやらサメ映画好きはB級サメ映画のような雑なものを求めているようで、コピペを推奨してきます。
権田メサ まだまだ増えると思うので、デザインがどうなるかは私にもまだわかりません。酷いものになるかもしれないけど、サメ映画だって期待していたものが100%そのまま出てきて大満足! なんてこと滅多にないので、それくらいの期待値で見守ってくれるとありがたいです。だいたい1925・ヘッドジョーズ pic.twitter.com/RLFFX2IiJe
— 権田メサ🦈バーチャルサメ人間 (@same_dagon) March 29, 2020
──制作している現在の率直な感想を教えてもらえますか?
権田メサ RTやいいねの数が途方もないことになっていますが、苦ではないですね。サメ好きなのでたくさん描くことができる機会に恵まれて嬉しいです。『どうぶつの森』で遊ぶ時間は無くなりましたけど。
まずいことになったな…
— 権田メサ🦈バーチャルサメ人間 (@same_dagon) March 30, 2020
まだ完成していないのに目を覚まし始めたようだ
思ったよりもタイムリミットは短いのかもしれない pic.twitter.com/uSpXbSyT5G
サメVTuberがオススメするサメ映画
──サメを好きになったきっかけは何ですか?権田メサ バーチャルサメ人間だもの。という建前に加え具体的なものを書き連ねるのであれば、やはりサメ映画の影響は強いです。子供のときにテレビで見た『ディープ・ブルー』(1999)は私の脳に電流を与えました。その結果、サメ頭になったわけですね。
──YouTubeでもいくつか紹介されていますが、おすすめのサメ映画は何ですか?
権田メサ サメ映画はみんな好きですが、『シックスヘッド・ジョーズ』(2018)がなければ今回の4万個の頭のサメを描くことはなかったでしょう。
アサイラム(編注:アメリカの映画製作スタジオ)から出ている多頭鮫シリーズの5作目。他の多頭ザメとの違いは身体の両サイドから生えた頭を使い、陸を歩行する技術を持っているということ。陸に逃げればサメに襲われないなんて時代は終わっているのです。
アサイラムは自身らのサメ映画はドキュメンタリーであり、架空のものではないと言い張っているので、もし頭が6つのサメに襲われた際は諦めましょう。こちらも負けていられません。4万個の頭で空を飛べるようにしなくちゃ。
権田メサ 作品に対し期待しないことです。
私はサメ映画にサメが出るだけで幸せを噛みしめています。サメ人間なので。
暇つぶしに、お酒でも飲みながら観るのが一番いいんだと思います。でも、私の周りはサメ映画を愛し、フカく研究している猛者も多くいます。サメ映画学会にサメ映画研究家、サメ映画クイズ王、サメ映画小説家……意味のわからない肩書の方が多いですがみんな素敵な方々ですよ。
私もサメ映画から現実のサメのことをもっと知ってもらおうと動画を投稿しています。彼らのように、自分独自の新しい観方を探すのも面白いんじゃないかなと思います。
権田メサ 活動を始めようと思ったのは、私が活動を開始した当時ほかにサメのVTuberがいなかったからですね。
サメのVTuberがいたら推すのに~! と思っていたので自分でなりました。わお。
今はたくさんのサメ関係のVTuberがいるので、幸せです。ぜひ推しましょう。ちなみに「にじさんじオーディション」は落ちました。
圧巻のイラストを堪能する
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