アニメ『BEASTARS』制作スタジオのオレンジに迫るメイキング本

TVアニメ『BEASTARS』のメイキング本『オレンジ流 3DCGアニメーション制作テクニック─MAKING OF BEASTARS（仮）』が刊行される。

本書は『BEASTARS』のメイキングを通じ、アニメスタジオ・オレンジ独自のアニメーション制作テクニックを紐解いていくというもの。

2020年3月中旬発売予定。全国の書店やAmazonにて予約受付中だ。

舞台化も発表『BEASTARS』

板垣巴留さんによる漫画作品『BEASTARS』。

擬人化された肉食獣／草食獣が生活・共存をする世界を舞台とし、種族を越えた愛、あるいは逃れることのできない対立を描く。 TVアニメは、フジテレビのアニメ枠「＋Ultra」にて放送、Netflixにて独占配信。

放送終了後にはアニメ2期の制作も決定も明らかとなり、2019年12月には舞台「BEASTARS THE STAGE」の上演も発表された。

アニメスタジオ・オレンジの裏側に迫る

TVアニメ『宝石の国』をはじめ、ハイクオリティな映像作品を世に送り出し、業界内外を問わず注目されるアニメーション制作会社・オレンジ。

『オレンジ流 3DCGアニメーション制作テクニック─MAKING OF BEASTARS（仮）』では、その独自の制作手法がTVアニメ『BEASTARS』メイキングを通じて公開される。

特にCGを使った映像表現に定評があり、初の元請制作となった『宝石の国』放送時には、デザイン専門誌『MdN』（※現在は休刊）で特集が掲載。3D的なルックとセルルックを融合させたかのような映像美は、アニメシーンにおいても独自のポジションを築いている。

ほかにも劇場版アニメ『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』、丸井グループのショートアニメ『そばへ』などを手がけたほか、劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』のCGアニメパートを担当。

『BEASTARS』は元請制作のTVアニメとしては2作目。今回もCGならではの特徴を活かしながら、オレンジらしいセルルック的な要素をあわせ持った表現が高い評価を得た。

本書では、キャラクター設定、3DCGモデル、美術設定、美術ボード、CGアニメーションやVFX表現、フェイシャルキャプチャなど、『BEASTARS』制作のための設定資料や、監督・松見真一さん、CGチーフディレクター・井野元英二さんへのインタビューを多数掲載。

2Dと3Dの垣根を超えて、新しい表現に挑み続けるオレンジの制作の裏側に迫る内容となっている。

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(c)板垣巴留（秋田書店）／BEASTARS製作委員会