本書では日本初の学者芸人として活躍し、かつて『早稲田文学』学生スタッフでもあったサンキュータツオさんや、著書『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』が話題になったお笑いコンビ・ナイツの塙宣之さんのインタビューなどを掲載。
ほかにも論考、創作、エッセイなどさまざまな切り口から「笑い」を考察する内容になっている。〈インタビュー〉
— 早稲田文学 (@wasedabungaku) December 20, 2019
日本初の学者芸人として活躍し、かつては小誌学生スタッフでもあったサンキュータツオさん。
著書『言い訳』が話題のナイツ塙さん。
そしてトップYoutuberから絶大な支持を集める「Youtube作家」すのはら+たけちまるぽこさんに、「笑い」の現在について詳しくお話をうかがいました。 pic.twitter.com/AeFtfmNSwv
時事性のある論考、エッセイなども
『早稲田文学』は、東京専門学校文学科(現早稲田大学文学学術院)の機関誌として1891年に創刊された歴史ある文芸雑誌。【新刊】12/30発売
— 早稲田文学 (@wasedabungaku) December 20, 2019
「早稲田文学」増刊号 「笑い」はどこから来るのか?
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「笑える」と「笑えない」を隔てるものは? 表現者は「笑い」をどう創る? だれが、なにを笑う? インタビュー、論考、創作、エッセイ等から多角的に迫る、総特集増刊号。 pic.twitter.com/frl5K85ps4
近年では2017年に小説家の川上未映子さんが責任編集した増刊 女性号を刊行。日本のフェミニズムに対する眼差しを変化させるきっかけの1つとして、大きな反響を呼んだ。
今回刊行される『「笑い」はどこから来るのか?』では上述のインタビュー以外にも、「2019年のお笑い芸人」「笑われ、笑うこと——人種差別はいつまで笑いのネタにされるのか」というタイトルの論考など、時事性のある収録内容が目立つ。
表紙イラストはギャグ漫画家・藤岡拓太郎さんが担当。3コマ漫画に手書きの題字という一風変わった目を引くデザインに仕上がった。
収録内容
インタビュー
・「笑い」概論:サンキュータツオ(米粒写経)
・美味しい毒の食らい方:塙宣之(ナイツ)
・FunnyからInterestingへ:すのはら+たけちまるぽこ
小説
・バスタオルの映像:大前粟生
論考
・笑われ、笑うこと ——人種差別はいつまで笑いのネタにされるのか:下地ローレンス吉孝
・笑っても地獄、笑わなくても地獄:森山至貴
・「許容のコミュニケーション」としての笑い ——おもしろいから笑うのか、笑うことでおもしろくするのか——:塙幸枝
・2019年のお笑い芸人:戸部田誠(てれびのスキマ)
・お笑いとジェンダーについての覚え書き:澁谷知美
・「笑い」と「ユーモア」、あるいは「事実」と「真実」の狭間で:大滝瓶太
・ボケの昇階、笑いの押し寄せ、肯定のツッコミ ——どうしてナイツ塙は泳ぎに連れていくのか:大岩雄典
・「広角レンズの演劇」と漫才の関係について:関田育子
・演劇における笑いの変遷と現在:和久田賴男
・近代文学における笑いはどこから来るのか、来たのか ——森鷗外の作品を例に:鷲﨑秀一
・諷刺漫画の現状と課題 ——過去・現在・未来—— :茨木正治
短歌
・笑いやすい:永井祐
・明るいお葬式:山川藍
・メリー有馬記念:山田航
詩
・サービス/立派な車:小峰慎也
・ジョーカー:大崎清夏
・戦争自体賛成詩(Future Nostalgia mix)/唯一絶対八百万(或いは、スーパーフリー):橘上
俳句
・翁の鼻水:福田若之
・無笑観2019:高山れおな
・奇跡の人:鈴木一平
エッセイ
・笑いについてのこと:上田誠
・私と一緒にページを捲って:大崎清夏
・せかいのみかた:三木聡
・野生、サーカス、動物園:前田司郎
・肌に来い:藤岡拓太郎
「誰も傷つけない笑い」が汚染するもの:品田遊
・ソシオラフ、サイコギャグ:王谷晶
・ロボもどきいぬお:郡司ペギオ幸夫+中村恭子
文学の最前線
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商品情報
早稲田文学増刊号『「笑い」はどこから来るのか?』
- 発行
- 早稲田文学会
- 発売
- 筑摩書房
- 発売日
- 2019年12月30日(木)
- 価格
- 1600円+税
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