映画『テッド・バンディ』 シリアルキラーの語源となった殺人鬼を描く

『テッド・バンディ』

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  • 実在した連続殺人犯をザックエフロンが熱演
  • アメリカの歴史上最悪レベルの悪のカリスマ
  • 容姿と知性を武器に司法もメディアも振り回す
アメリカの犯罪史上でも最悪レベルの連続殺人犯であるテッド・バンディを描いた映画『テッド・バンディ』(原題『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』)の全国公開が12月20日(金)決定した。

本作は日本以外の国ではNetflixでの配信となり、日本のみ劇場公開となる注目作。

テッド・バンディをザック・エフロンさん、恋人・リズをリリー・コリンズさんが演じている。2人の家庭での仲睦まじい様子を描きながら、精神的に不安定な連続殺人犯を指す"シリアル・キラー"の語源となった凶悪な殺人犯の裏側に、スリリングな展開で迫る。


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稀代の極悪人『テッド・バンディ』

テッド・バンディ

1970年代のアメリカで30人以上の女性を惨殺したとされるテッド・バンディ。

IQ160の頭脳と美しい容姿で、司法とメディアを翻弄し、“シリアル・キラー”の語源になった稀代の殺人鬼でもある。その余罪はいまなお謎に包まれており、本当の被害者の数は誰も知らない。

しかし恐怖の対象でしかないはずの彼には連日多くのファンレターが刑務所に寄せられるなど、魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていた。

また3度死刑判決を受けるが無罪を主張。法律を学んでいた彼は、ついには自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げ、司法とメディアを振り回し続けた。

悪のカリスマを徹底的に掘り下げる

ザック・エフロンさん(左)、リリー・コリンズさん(右)

今作の舞台は1969年のワシントン州シアトル。テッド・バンディとシングルマザーのリズは、あるバーで恋に落ちたのちに幼い娘・モリーと幸福を絵に描いたような家庭生活を築いていく。

しかしその運命は一変。テッドは誘拐未遂事件の容疑者として逮捕され、次第にいくつもの事件の真相が明らかになっていく。

原題の「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile」(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)は、実際の裁判で裁判長が死刑を言い渡す判決文の中で、バンディに対して放った言葉。

本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して善人としての姿も描き、観客を予測不可能な迷宮に誘い込む。

監督はバンディのドキュメンタリーを手がけた人物

『殺人鬼との対談: テッド・バンディの場合』 予告編
監督は記録映像やインタビューなどを通してバンディに迫ったNetflixオリジナル作品『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』を手がけたジョー・バリンジャーさん。

ドキュメンタリーに続き映画でも“悪のカリスマ”と評される人物を徹底的に掘り下げている。

(c)2018 Wicked Nevada,LLC

カリスマの姿

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作品情報

『テッド・バンディ』

公開
12月20日(金)
原作
エリザベス・クレプファー『The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy』
脚本
マイケル・ワーウィー
監督
ジョー・バリンジャー
出演
ザック・エフロン、リリー・コリンズ。カヤ・スコデラーリオ
ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン
ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ
ジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチ
原題
Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile
提供
ファントム・フィルム ポニーキャニオン
配給
ファントム・フィルム

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