連載 | #64 渋谷万歳

藤井みほな『GALS!』まさかの続編 SHIBUYA109コラボに感情が溢れ出す

POPなポイントを3行で

  • 藤井みほな『GALS!』がSHIBUYA109とコラボ
  • 描き下ろし漫画に主人公たちが登場
  • 109公式アカウントも号泣
渋谷の日である4月28日、漫画家・藤井みほなさんが自身の代表作『GALS!』とSHIBUYA109とのコラボ漫画『GALS! in SIBUYA109 2002↔︎2019』をTwitterで公開した。

公開からおよそ24時間で5万近いリツイート、10万を超えるいいねを記録。大きな反響を集めている。 これは誕生から40年を迎え、新ロゴの設置やリニューアルなどを発表しているSHIBUYA109からの提案で生まれた40周年記念企画。描き下ろし4ページ漫画には、蘭、美由、綾の3人が大人になった姿で登場。

藤井みほなさん本人は反響に驚きつつ「本当はもっとセリフやコマを足したかったけれど、1枚に7コマ以上はやりすぎだとりぼん漫画スクールで教わったからあれが限界でした!!笑」と制作を振り返っている。

時代を象徴するコギャルと渋谷描いた『GALS!』

藤井みほなさんの漫画『GALS!』は、少女コミック誌『りぼん』(集英社)で1998年から2002年にかけて連載。その間、アニメ化やゲーム化も果たした。

東京・渋谷を舞台に、「渋谷最強のギャル」ことカリスマ女子高生の寿蘭とその友人である山咲美由、星野綾の3人が、家庭や学校での問題を解決していく物語だ。

コギャル、ガングロ、ルーズソックス、厚底サンダルなど、題材やファッションに当時の流行が反映されているのはもちろん、「親や大人への反発」や援助交際といった社会問題も描いている。

当時の読者の中には「『GALS!』は自分の青春」という人も少なくなく、1990年代後半から2000年代初頭のカルチャーとともに多くの人の記憶に残っている。

突如Twitterを開始した藤井みほな

作者である藤井みほなさんは3月20日から期間限定としてTwitterを開始。連載時に描いたイラストカットなどを投稿するたびに、ファンから多数の反響が寄せられている。 ちなみにヘッダーのイラストには、男性声優によるキャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」で、シブヤ・ディビジョンのユニット・Fling Posseの飴村乱数(MCネーム:easy R)が描かれている。

『GALS!』続編のエモさにやられる人続出

描き下ろし漫画『GALS! in SIBUYA109 2002↔︎2019』では、大人になった蘭、美由、綾の3人が登場。

かつての3人を彷彿とさせるキャラクターが、SHIBUYA109のロゴや店舗の変化、コギャルがいないことに驚きつつも、新しいマルキューを楽しむ様子が描かれた。

予想外の続編で成長した3人の姿を見たファンからは、「うれしすぎる!」「幸せそうな姿に号泣」といった歓喜に加え、「小学生時代の夢だったSHIBUYA109の店員になるって夢叶えました!」と同作が与えた影響をうかがえるコメントも。 一方、当時の読者はSHIBUYA109公式アカウントの中の人も例外でなかったようだ。

SHIBUYA109の公式Twitterは「うぉおおおおお 藤井先生めちゃくちゃ素敵な続編ありがとうございます」と大興奮。「平成最後で最高のエモい企画です」と感謝をつづった。

109ニュース シブヤ編集部のアカウントも「鳥肌立って今夜は眠れん」「めっちゃめっちゃ読んでたなあああああ」とこちらも昂ぶる感情を抑えきれない様子。

さらに「ザ・蘭レモン〜〜って小指立ってたやつ今でもツボるし、蘭ちゃんの妹の変な語尾妹とめっちゃ真似して遊んでたし、何より自分が109で働くとは思ってなかったあの頃」と当時の思い出が溢れ出していた。 「平成」を象徴するギャル文化の拠点であった渋谷。

そのランドマークであるSHIBUYA109が、新元号「令和」を目前に新たなロゴとともに改めてスタートを切るタイミングで公開された『GALS!』。

当時の出来事に思いを馳せながら、新しいSIBUYA109を楽しみにしたい。

いつだって渋谷は文化の中心にある

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渋谷万歳

日本が世界に誇るべき最高のポップシティ、渋谷。 あらゆるカルチャーと人種が集まるこの街で、毎日のように繰り広げられるパーティー、愛のはじまり、夢の終わり、高揚感と喧噪、その捉えがたきポップの断片をかき集める人気連続企画。 2010年代は渋谷から発信されていく、と思う。

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