ネットで人気に火がついた人気漫画『解体屋ゲン』が、2019年4月いっぱいで電子書籍サイトでの配信を一旦停止することを原作者の星野茂樹さんが発表した。
表紙の刷新に加え、目次や奥付もすべて作り直し、画像の傾きや歪み、2色ページの再スキャンなどを含む、大幅な修正が行われる。
リニューアルを加えて、漫画家・佐藤秀峰さんの佐藤漫画製作所に移籍し、今後はそちらから配信を行なっていくとしている。
6月の再開後には期間限定で既刊の割引キャンペーンも予定。また、「Kindle Unlimited」での読み放題も継続される。
2002年から芳文社の漫画雑誌『週刊漫画TIMES』にて掲載されている長寿作品で、話数は累計800話を超える。
原作を担当するのは星野茂樹さん、作画は石井さだよしさんが手がけている。
2017年の電子書籍化をきっかけに、「Kindle Unlimited」での読み放題などから新たな読者の獲得に成功し、“爆破解体エンターテイメント漫画”としてWeb上での存在感が目立ってきていた。
2017年7月の電子書籍版リリースから電子書籍版のクオリティに対する数々の不満や、発行元に対する不信感があったこと。そして、これまでも読者の方から、誤植や乱丁の指摘が何度かあり、申し訳なく思っていたことなどを綴っている。
電子書籍については芳文社ではなく、別会社が発行元として配信し、さらに別の電子書籍取次会社が間に入っている。今回、星野さんはそこでトラブルが起きていると説明。
こういった作品のクオリティや印税の支払い遅れや未払いなどを改善するため、電子書籍配信については佐藤漫画製作所に移籍することを決めたと語っている。
佐藤秀峰さんはいち早く自分の会社として佐藤漫画製作所を立ち上げ、自社での電子書籍出版機能はもちろん、電子書籍の取次「電書バト」を運営。実写化もされた自身の代表作『海猿』などをはじめ、吉田貴司さん『やれたかも委員会』の電子書籍などを取次として扱うなど、いくつもの実績がある。
また、星野さんは昨今の電子書籍を取り巻く現状についても言及。
一見、定価や印税率や割引キャンペーンなどが自動的に決まっているようなイメージを持たれがちな電子書籍だが、様々な思惑や利害関係が複雑に絡み合っているという。
日本でも本格的に取り組みが始まって10年に満たない電子書籍という事業においては、「何が正しいのかをみんなが暗中模索している」最中だとしている。
星野さんはブログの最後に「これからも「解体屋ゲン」らしく、人間臭いやり方で電子書籍のあり方を模索してゆくつもりです」と締めくくった。
表紙の刷新に加え、目次や奥付もすべて作り直し、画像の傾きや歪み、2色ページの再スキャンなどを含む、大幅な修正が行われる。
リニューアルを加えて、漫画家・佐藤秀峰さんの佐藤漫画製作所に移籍し、今後はそちらから配信を行なっていくとしている。
6月の再開後には期間限定で既刊の割引キャンペーンも予定。また、「Kindle Unlimited」での読み放題も継続される。
21:08追記:トラブル相手はクリエイションアドバンス
本件について、発行元のクリエイションアドバンス、発売元のベンジャネットに確認しました。人為的ミスによる支払いトラブルが起きているのは、星野茂樹さんとクリエイションアドバンス側との間であることが判明しました。当初、ベンジャネットとのトラブルであるかのように記述していたため、お詫びして訂正いたします。
連載800話超え、『解体屋ゲン』とは
『解体屋ゲン』は、ゲンさんの愛称で親しまれる主人公の朝倉巌(あさくらいわお)が、爆破で建築物を解体する爽快さが人気を博す長寿マンガ。2002年から芳文社の漫画雑誌『週刊漫画TIMES』にて掲載されている長寿作品で、話数は累計800話を超える。
原作を担当するのは星野茂樹さん、作画は石井さだよしさんが手がけている。
2017年の電子書籍化をきっかけに、「Kindle Unlimited」での読み放題などから新たな読者の獲得に成功し、“爆破解体エンターテイメント漫画”としてWeb上での存在感が目立ってきていた。
発売停止に至るまでの経過
ただし、「決して順風満帆ではありませんでした」と、星野さんは電子書籍の取り組みを振り返る。2017年7月の電子書籍版リリースから電子書籍版のクオリティに対する数々の不満や、発行元に対する不信感があったこと。そして、これまでも読者の方から、誤植や乱丁の指摘が何度かあり、申し訳なく思っていたことなどを綴っている。
電子書籍については芳文社ではなく、別会社が発行元として配信し、さらに別の電子書籍取次会社が間に入っている。今回、星野さんはそこでトラブルが起きていると説明。
こういった作品のクオリティや印税の支払い遅れや未払いなどを改善するため、電子書籍配信については佐藤漫画製作所に移籍することを決めたと語っている。
佐藤秀峰さんはいち早く自分の会社として佐藤漫画製作所を立ち上げ、自社での電子書籍出版機能はもちろん、電子書籍の取次「電書バト」を運営。実写化もされた自身の代表作『海猿』などをはじめ、吉田貴司さん『やれたかも委員会』の電子書籍などを取次として扱うなど、いくつもの実績がある。
また、星野さんは昨今の電子書籍を取り巻く現状についても言及。
一見、定価や印税率や割引キャンペーンなどが自動的に決まっているようなイメージを持たれがちな電子書籍だが、様々な思惑や利害関係が複雑に絡み合っているという。
日本でも本格的に取り組みが始まって10年に満たない電子書籍という事業においては、「何が正しいのかをみんなが暗中模索している」最中だとしている。
星野さんはブログの最後に「これからも「解体屋ゲン」らしく、人間臭いやり方で電子書籍のあり方を模索してゆくつもりです」と締めくくった。
出版に関する話題
この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:2841)
amazonは配信が始まったけど、全然リニューアルされていない古いデータのままですね
amazonは改正版を出しても、過去に古いものをダウンロードしたユーザーには新しいデータをダウンロードさせないで古いデータをダウンロードさせるという決まりがあります。
データを一回削除して再ダウンロードしようがリニューアル前に目次も無いダメなほうのデータなわけです。
新規で登録せずに、以前のIDを使いまわすという措置が結果として多くのユーザーの不利益に繋がっていると思われます。
でも公式サイトもコメントする場所無いし、リニューアルの恩恵に預かれるamazonユーザーってほとんどいないんじゃないでしょうかね・・・