アニメ監督“ヤマカン“こと山本寛が破産 ウルトラスーパーピクチャーズが申立

アニメ監督“ヤマカン“こと山本寛が破産 ウルトラスーパーピクチャーズが申立
アニメ監督“ヤマカン“こと山本寛が破産 ウルトラスーパーピクチャーズが申立

山本寛さん

POPなポイントを3行で

  • ヤマカンこと山本寛が破産
  • ウルトラスーパーピクチャーズが破産手続開始の申立
  • 制作中『薄暮』への影響がない点を説明
ヤマカン”こと山本寛さんの破産手続きが行われていることが明かされた。

山本さんは『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『Wake Up, Girls!』などを手がけたことでも知られているアニメーション監督/演出家。

3月11日に代理人弁護士名義で公式ブログに、「謹告」のタイトルで掲載された書面「ご報告」によると、「平成31年3月4日、17時付で、東京地方裁判所立川支部において山本寛氏について破産手続開始決定がなされました」と報告。

経緯として、「かねてから株式会社ウルトラスーパーピクチャーズと過去のアニメーション作品の制作費負担について話し合いを続けきた」と説明。

「ウルトラスーパーピクチャーズが債権者として破産手続開始の申立を行ったことで、今回の手続開始決定がなされた」という。

1億円の債務を一括で支払えるのかが問題

ブログでは、破産手続の開始決定における判断の基礎として、「1億円余の債務を一括で支払うことについて、現在の山本氏の財産ではこれを支払うことが難しいという点」を挙げている。

山本さんは、自動車のローンや日常使用しているクレジットカードの債務以外に借金がほとんどなく、債務の大部分が「制作費に関連するもの」だという。

最後に、「債権の内容について裁判所から調査がなされ、山本氏の生活実態、お金の使い道などについて裁判所からの調査に応えることになります」と今後にも触れている。

その中で改めて、債務のほとんどが過去のアニメーション制作費について、「ウルトラスーパーピクチャーズとの関係で山本氏自身が負担した債務であり、債務の内容につき山本氏が問題視されるべき点はありません」と強調。

さらに「山本氏の生活実態やお金の使途についても問題はなく、本件破産について裁判所は山本氏を免責するものと思われます」と見通しを語っている。

制作中の劇場作品『薄暮』への影響は?

福島県を舞台にしたオリジナル作品『薄暮』

今回の説明では、現在制作中の作品『薄暮』への影響についても触れており、債権債務と『薄暮』の制作資金は無関係であり、制作状況に対しても「影響するものではありません」と語られている。

『薄暮』の制作費はクラウドファンディングで有志から2000万円を越える金額を集めており、すでにポレポレシネマズいわき小名浜などにて、2019年5月24日(金)に公開が決定している。

制作費が個人の債務になっている点や、山本さんではなく債権者であるウルトラスーパーピクチャーズが申立を行っている点、これまでどのような話し合いが行われていたのかなど、気になる点も多く、今後の動向を注視したい。

アニメ業界やシーンに対して、歯に衣を着せぬ鋭い言論活動でも注目を集めていた山本監督からの突然の報。

KAI-YOUでは本件の詳しい経緯について、破産手続開始の申立を行なったウルトラスーパーピクチャーズに問い合わせている。

山本寛監督の言葉

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