その余波はいまだに衰えておらず、かつて同じような憂き目にあった作品や監督を並べながら、交代後の影響を悲観する声が目立ちます。
監督降板で知られるアニメといえば?
20代、30代のアニメファンにとって、「監督降板」と聞いて『らき☆すた』を思い浮かべる人は多いはず。 当初、監督をつとめていた山本寛さんは、当時自身が所属していた京都アニメーションから「監督として、その域に達していない」として、4話で降板させられてしまいました。2000年代を代表する人気作であり、放送序盤であり、なおかつ降板の理由が珍しかったことで、強く印象に残っています。
とはいえ降板の理由はそれぞれ。比較的、静観されやすいのは、2クール目や新シリーズの制作に伴い、一部スタッフが刷新されるケースです。
『ラブライブ!』から『ラブライブ!サンシャイン!!』での交代をはじめ、直近の10月クールでも『血界戦線 & BEYOND』や、『Wake Up, Girls! 新章』の2作品が、いずれも前作から監督が変更された上で制作されています。Wake Up, Girls! 新章
— Wake Up, Girls! 新章 (@wakeupgirls_PR) 2016年12月11日
2017年
TVアニメ放送https://t.co/Dw9okSRv0l#WUG_JP pic.twitter.com/f1j0jfPS87
2期をやるかどうか松本監督とも話しましたが、ご本人としては「1期でやり切った」という気持ちが強く、個人的にも納得しましたし、逆にその事で、このとても懐が深い「血界戦線」という原作を元に色んなクリエイターが作る血界があってよいのだ、と感じ、改めて2期を立ち上げることができました。→
— 岡村和佳菜☺︎WakanaOkamura (@wacanan) 2016年12月2日
また、2期のスタッフが発表されたばかりの『ワンパンマン』は、監督に加え、制作会社も変わることが明らかになっています。「ワンパンマン」第2期メインスタッフ解禁!監督は櫻井親良さん(「NARUTO-ナルト-」)、音響監督は岩浪美和さん(「ガールズ&パンツァー」)、アニメーション制作はJ.C.STAFFが担当! #onepunchman https://t.co/ZEx0x1ZFAM
— TVアニメ「ワンパンマン」公式 (@opm_anime) 2017年9月25日
時間の経過とともに忘れ去られてしまうのか
もっと時代をさかのぼると、庵野秀明監督による『彼氏彼女の事情』、細田守監督が制作中に交代となった『ハウルの動く城』、放送中に監督交代のお知らせが明確にアナウンスされた『バスカッシュ!』、『生徒会の一存』『みなみけ』など、様々なケースが挙げられます。監督以外のスタッフに目を向けると、『けものフレンズ』でも放送途中に「シリーズ構成・脚本」のクレジットが変更されています。
現状を打破しようというポジティブな理由もあれば、ネガティブに捉えかねない状況下での交代劇もある。
いずれも正式な発表や説明がない限り、視聴者が真相を知ることはありません。時間の経過とともに忘れ去られ、今回のようなときに「そんなこともあったな」と思い出されるのがほとんど。
そんな中で、近年稀に見るほど炎上している『けものフレンズ』は、いったいどのように着地するのでしょうか。
アニメの話題をもっと見る
この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:1364)
ONE PIECEも総監督が途中で宇田監督から境監督になったんだけど、あーいう事例はどうなの?