即興弾き語り配信で人気を博し、この1年であっという間に人気を伸ばした30歳。今最も勢いのある配信者の一人だ。
しかも、ただの弾き語りお兄さんというだけではない。弾き語り「一般男性脱糞シリーズ(Emotional Mix)」 pic.twitter.com/BTBrgURsf6
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年10月22日
かなり突拍子もない配信を行なっていて、強く惹きつけられる人もいれば、アンチに回る人もいる。浣腸配信などは氷山の一角だ。
現在開催中の「コミックマーケット95」に、そのゆゆうたさんが降臨。『Anium Premium Magazine Vol.1』という新創刊の声優雑誌のお渡し会を、雑誌に一切関わりのないゆゆうたさんが開催するという。 2日間にわたって開催されたお渡し会は、両日、早朝に配布した引換券に100名以上が殺到。完全にゆゆうたさん目当てだ。
今回、そのお渡し会直後のゆゆうたさんを直撃。ブース裏、在庫の入ったダンボールに囲まれながらインタビューさせていただいた。
なぜ、声優雑誌のお渡し会でゆゆうた?
取材にあたって、そもそもなぜ『Anium』お渡し会でゆゆうたさんがゲストなのかスタッフさんに聞いたところ、「いやー…自分にもわかんないです(笑)」と言われた。 その後、Aniumの代表にお会いして、再び聞いてみた。「本当は声優さんをお呼びしたかったんですけど、企業ブースと言っても小さい場所で、さすがに声優さんをお呼びしたら混乱してしまうかもしれないし、正直そこまでの予算もなくて。それで、手頃な、いい感じで盛り上げてくれる人と考えて思いついたのがゆゆうたさんだったんです」(Anium代表)
なるほど。ちょっと正直すぎないかな、とこちらが心配になる。
ところが、ゆゆうたさんも「ああ、なんかそうらしいですね(笑)。いきなりDMで『全然関係ないけど出てください』って言われて、『全然関係ないけどなんか面白そうですね』ってなって出ることに(笑)」と笑顔。好青年どころじゃない。
では早速、直撃インタビューをお届けしよう。
ゆゆうた直撃インタビュー
──1時間のお渡し会なのに、100人以上も並んだみたいですね。しかも、一人一人にサインや記念撮影にも応じられていて。ゆゆうた そうですねえ、来ましたねえ。めっちゃ巻きで(急いで)って言われたんですけどね(笑)。ゆゆうた先生と写真撮ってしまったwwwww pic.twitter.com/h9l7pjaNg0
— Rim🍼@東ネ20ab (@_r_i_m) 2018年12月30日
──改めて、自己紹介をお願いできますか?
ゆゆうた 弾き語り動画とか生放送とかを、Twitterでニコニコ動画、YouTubeに投稿したりしてます。 ──一番最初の活動はいつからだったんですか?
ゆゆうた もともと、東方(Project)の曲のアレンジを投稿し始めたんです。それが2015年とか。
実は、投稿自体は2007年、ニコニコが始まった年なんですよ。
──あ、そうだったんですね。
ゆゆうた その時は『創聖のアクエリオン』のアレンジとか、そういう簡単なやつを3つほどあげたんですけど、全然伸びなくて(笑)。それで辞めようと思って8年放置してたんですね。
──それを再開したのは?
ゆゆうた 2015年頃に、楽曲アレンジが伸びる流れがあって、それに便乗させてもらおうと思って投稿したら、わりと伸び始めたんです。
ちょうど同じような時期に、知り合いが結構ニコ生とかをやっていて、面白そうだから俺もやってみようと。幸いピアノもあるし、弾き語りしたりしゃべったりし始めたのが、2015年の終わりくらい。
──今ではYouTubeも積極的に使われてますよね。
ゆゆうた やっぱり人が来そうなんで(笑)!
──ここ1年で、特に知名度が上がって活躍も増えたように感じます。
ゆゆうた そうですね、Twitterのアカウントを凍結されてしまってたので、それをつくり直したのが8月。なので、この4か月でフォロワーが33万人もいっちゃいましたね(笑)。
僕、普通に会社員なので、仕事も忙しかったんですが、この10月からは早く帰れるようになったので、それで活動時間が増えました。
──注目されるようになったきっかけは?
ゆゆうた その辺りから、著名な人が僕の作品を拡散してくれたりしてて、そこから伸びていきましたね。
ゆゆうた あと、僕のニコ生を切り抜いて転載されたものがバズったりして、僕のことが知られるようになった。
──最近本当に活躍めざましいですよね。
ゆゆうた ですね^^
すいません紅白呼ばれませんでした
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年11月14日
自分のYouTubeが転載アカウントだと判定されてる?
──Twitterが凍結されていたのはなぜなんですか?ゆゆうた DMCA(デジタルミレニアム著作権)を悪用して、虚偽通告をすることができて、僕が特に何かをしたわけではないんですが、その餌食になって凍結させられました。
──アンチの仕業ですか?
ゆゆうた 多分そうだと思います。
──ゆゆうたさん、アンチ多いですもんね…。
ゆゆうた そうなんですよね…(笑)。
──転載されることも多いしアンチも多くて大変ですね。YouTubeも、すでに14万人フォロワー数いますが、まだ収益化の申請も通ってないですよね?
ゆゆうた 実は、僕自身のYouTubeが転載アカウントだと判定されているみたいで(笑)。
──どういうことですか?
ゆゆうた 僕、最初に動画をTwitterにあげるんすよ。それを、ニコニコやYouTubeに投稿するんですけど、Twitterに投稿した瞬間に転載する人が多いもんだから、僕が後から投稿すると後追いになってしまって、それで転載扱いされているみたいなんです。
めんどくさいからYouTubeの自己紹介とかも適当に書いてたので、それが良くなかったんでしょうね。
──収益化はどうにかできそうなんですか?
ゆゆうた YouTubeに通じてる知り合いが調査してくれれて、それで判明したんですね。おそらく近々、収益化できるようになるはずです。 ──それは良かったです。
ゆゆうた 下ネタばっか言ってるから通らないんだと思ってました(笑)。
TVデビュー、写真集の企画も進行中
──今は、お仕事と両立されていますよね?ゆゆうた はい。実は、10月から動画活動しやすくなったというのも、会社に話を通したからなんですよね。
企業さんからのオファーとかも増えてきて、「両立は無理だ」と思って社長に相談したんです。まあ、ぶっちゃけ会社にも僕の活動バレてたので(笑)。
──こんなに顔出して活動してますもんね。
ゆゆうた そしたら、残業がない部署に移してくれて。良い条件で働かせてもらってます。
──先日は、夢眠ねむさんと岡崎体育さんの番組「ねむたい」でTVデビューされていましたが、手応えは?
ゆゆうた そもそもTVなんて初めてだったし、しかも生だったので、もうガチガチでしたね。
何より驚いたのが夢眠ねむさんが僕のイチジク浣腸ケツ出し配信を見てたということでした。お疲れ様です。
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年12月15日
ゆゆうた 実は、AbemaTVさんの方で番組を持たせてもらえるみたいな話もあったり、あとAbemaTVで1月4日に放送する加藤純一(うんこちゃん)さんの27時間番組にもゲスト出演させてもらったり、そういう仕事をきっかけに、色々やりたいと思ってますね。 ──写真集が出るというお話もあると聞きましたが、本当なんですか?「岡崎体育」「syamuさん」「ゆゆうた」3つのワードが一同に会する奇跡の一枚 pic.twitter.com/OKRasjOiur
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年12月16日
ゆゆうた それが、本当なんですよ(笑)。詳細はまだあんまり言えないのですが、来年の夏コミに向けて、話を進めています。
──最近楽曲提供も増えているとのことですが、CDデビューとかも見据えていますか?
ゆゆうた 僕的にはアリですが、最近もう色んなことがありすぎて、見据えるとかそんなんじゃなくて、とりあえず今は流行りそうなもの、面白そうなものを何でもやれればいいなという感じですね。
個人の時代 企業の限界をぶっ壊す
──今、一番注目している人は?ゆゆうた うーん…加藤純一さんかな。僕、昔から本当に好きて。2008年、2009年頃にニコニコ動画でゲーム実況が流行ってた時代があって、その頃からしゃべりが面白い人は今も残ってるんですよね。
ニコニコ動画でのゲーム実況の文化自体は、今はもう廃れちゃいましたけど。
──むしろ今、その時代の人が再び人気が浮上しているような風潮もありますよね。
ゆゆうた そうなんですよね。やはり、ブームの火付け役は強いっていうか。あと、オーイシマサヨシさんと田中秀和さんは大好き。作曲のイロハには影響受けてますね。
──ちなみに、もこうさんのことはどう思ってますか?SSSS.GRIDMANオープニング主題歌「UNION」(カフェBGM風アレンジ) pic.twitter.com/BXf7h5PO0z
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年12月1日
ゆゆうた 好きですよ、「バトレボ実況」をリアルタイムでずっと見てたくらいなので。もこうさんフォローしてるんですけどフォロバされてないので、まだ認知されてないのかもしれないですね(笑)。
──バーチャルYouTuberさんとの絡みも多いですよね。
ゆゆうた 僕は、3次元2次元、区別なく色々絡みたいなと思ってます。
──それはそうですね…でも楽しみです(笑)。ここ1年、本当に様々な動きがありましたが、ゆゆうたさんは、一度は活動を休止したYouTuberの「syamu」さん復活についてよく言及されてますよね。
ゆゆうた syamuさんについては、いまだにわからないことだらけですからね…。正直、何がどうなってるのか全然見えない。
話題性はありますが、そもそも最初の話題もポジティブなものではなかったですよね。昔ネットに攻撃されて引退して、それで復活。しかも、裏に誰かがいるみたいな話もあって、真実はよくわからないですけど、謎が多すぎる。
それでまたネット民に手のひら返しをされた時に、昔よりも傷つくことになるじゃないですか。うーん、だから、まだ僕にもよくわかってないですね。
──難しい話題をすみません。ではもっと広く、個人配信のシーンが、ここ1年でさらに活発になってきているように思いますが、ゆゆうたさん自身はどう受け止めていますか?
ゆゆうた みんな盛り上げてくれたなというのをひしひしと感じる。今年初め頃は、配信やっても500人とかしか来なかったけど、この1年でそれが20倍30倍くらいになった。
僕はTwitterがメインなので、そこからニコニコ動画やYouTubeになんでも接続させることができる。それで盛り上げていける、つまり配信者自身が舵取りをして今後も盛り上げていけるんじゃないかなと。
企業に所属して、企業の力でもって宣伝して有名になるというパターンが多いですけど、ここからの時代、個人の配信者独自の力で自分をプロデュースして発信する方が絶対盛り上がる。
自分自身で流行りをつくれるしやりたいことができる。
だから、僕はその流れをつくりたいと思っています。自分で宣伝もやるし配信もする。
──ようやく本当の意味で個人で発信できる時代になりつつあるというのは確かに感じます。
ゆゆうた うん、個人の時代。絶対きますよ。
──でも、逆に「YouTuber」という点では、例えば大手事務所のUUUMさんに有名どころがみんな集まり始めていて、一強になりつつもありますよね。
ゆゆうた それを個人でぶっ壊してやりたいというのがありますね。確かに一強になりつつあるんですけど、企業に所属すると、やっちゃいけないこと、やりたいけどできないことというのがどうしても出てくると思うですよね。彼らはビジネスですから。
そういうの関係なしに好き勝手できるというのが個人勢の強みなので、一矢報いてやりたいなと。
だから、今後も僕は、事務所に所属せずに個人でやっていきたいと思っています。実は今、配信者を抱える事務所のライバー(元「テクサ」)さんともちょっと繋がっていて、でももし今後ご一緒するとしても所属という形ではなく、フリーランスとして業務提携みたいな感じで仕事の窓口になってもらうとか。
大晦日の企画も、ライバーさんがドワンゴさんに繋いでくださったんですよね。
ゆゆうた そういう風に、お互い利用させてもらう感じで。あとは自分で全部やりたいんですよ。こっちも好き勝手できる、嫌な仕事は受けたくないし(笑)。裏番組をぶっ飛ばせ!ゆゆうたの #ひとり紅白ゆゆうた合戦 https://t.co/GnZ8tlYXEd #ゆゆうた #配信者
— ゆゆうた@冬コミ全日参加 (@kinkyunoyuyuta) 2018年12月17日
12月31日(月)19時〜、なんと公式ニコ生にてひとり裏紅白開催します!
もしかしたらあの有名人もゲストで来るかもしれません!お楽しみに!
企業に入っちゃったらサポートもあるんだろうけど、自分の好きなことを100%できるわけじゃないので。
──ゆゆうたさんには貫いてほしいですね。では最後に、その大晦日にニコニコ公式番組として放送される、ひとり紅白ゆゆうた合戦への意気込みを聞かせてください。
ゆゆうた ドワンゴさんから何やってもいいよって言われてるんで。本当に、配信を落とすつもりでいきます(笑)!
「しばらくお待ちください」の絵だけは用意してもらって、好き勝手、やれる限りやります。
紅白とか色んな裏番組がひしめいている中、俺一人でもここまでできるんだぞっていうところを見せたいですね。
──これだけはやってやるぞ、と決めていることはありますか?
ゆゆうた ニコニコの公式番組で、まだうんこ漏らしたやつっていないんですよね。だから、漏らそうかなって。
──…また浣腸配信ですか?
ゆゆうた そう、ダイナマイトみたいに浣腸を懐に隠し持って行って、実はあるんですよねってやろうかなと。実はこれまだスタッフさんにも言ってないです(笑)。この記事でスタッフさんにバレたら、うまくごかしときます。「本当にやるわけないじゃないっすか(笑)」って。
──楽しみにしています…!
実況・配信の時代
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:2473)
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