ツインプラネットはバーチャルタレント輩出プロジェクト「AVATAR2.0」にてオーディションを経た5名のキャラクターが公式活動をスタートすると発表した。
活動には各イベントやTV出演、『小悪魔ageha』でのモデルデビューなども含まれている。
勘の良い人はもうお気付きだろう。そう、これはネット上で「バーチャル蠱毒」と囃されたあの企画の顛末でもある。
ピクシブが2018年7月にリリースした「VRoid Studio」初のコラボレーション事業として、ピクシブ・ツインプラネット・SHOWROOMの3社が共同で、バーチャルタレントのデザイン、ライブ配信者/声優の育成、公開配信まで一貫しておこなう。
すでに「VRoid Studio」(外部リンク)で制作された3Dモデルの姿も公開されている。
彼女たちの道のりは、11月からおよそ2ヶ月に渡り開催された「最強バーチャルタレントオーディション~極~」からスタート。
それは、1名のキャラクターの正式な中の人(魂)の座を賭けて、それぞれ12人から13人が同じキャラクターとして思い思いにSNS上で振る舞う、という前代未聞の公開オーディションだった。
Twitter上では同じアイコン・同じ名前に通し番号が入ったアカウントから一斉にフォローされたなどの報告から、注目が集まった。
当初、バーチャルYouTuber(VTuber)好きの間での一過性の話題、「バーチャル蠱毒」というネーミングに反応が集まるだけに終わるかに思われた。
しかし、オーディション参加者が「バーチャル蠱毒」を遠巻きから眺めていた口コミに対して、いいねやリプライで直接的にリアクションする戦略をとったことで事態は一転。 高みから眺めていたはずの野次馬が当事者の立場に引きずり落とされてファンになる様子がそこかしこで見られた。
そもそも、オーディション終了後、選ばれたアカウント以外の全アカウントが削除されることにも大きな注目が集まった。
なぜなら、少なくともVTuberファンの共通見解として、器(外見)が同じだろうと中の人(魂)が変わればそれは別のキャラでしかなく、その人が演じたそのキャラには二度と会えない、つまり設定よりもコミュニケーションの連続性がキャラクターをキャラクターたらしめる重要な要素と考えられていたからだ。
当時はバーチャルYouTuberとその運営会社との関係性について、人気バーチャルYouTuberアズマリムの騒動などを通して議論になっていたことも話題に火をつけた一因だろう(関連記事)。 アカウント削除や配信が録画されないという刹那的な設定で行われたこの企画。
オーディション参加者の活動を少しでも記録しようと有志たちが非公式wikiにまとめる、ブログに感想記事を載せるなどファンたちの精力的な活動がみられたのもこの企画の特徴だ。
「バーチャル蠱毒」という恐ろしげな通称に反して、総勢61人の参加者によるお互いを鼓舞し共闘する姿勢や、参加者のファンに対する気遣いとそこから生まれた交流などから、悲喜入り交じる群像劇として進行した。
多くのバーチャルYouTuberが名の通りYouTubeを活動の拠点としているのに対してSHOWROOMが活動の中心となったこともあり、今までのバーチャルYouTuberファンとも違う層にも届いた企画となった。
更に今後、東京MX『カエル王子といもむしヘンリー』や、人気バーチャルYouTuberが多数出演する年越しイベント『COUNT0』(外部リンク)への出演、雑誌『Platinum FLASH』『小悪魔ageha』でのモデルデビューなど、それぞれバーチャルタレントとして活躍の場を広げていく。
蠱毒の壺を飛び出した5名のバーチャルタレントたち。「AVATAR2.0」という呪術は、ここから何を巻き起こしていくのだろうか。
また、惜しくも5名に残れなかった有力候補者についても新たなプロジェクトが動き出している。そちらの動向も要チェックだ。 なお、オーディション参加者で一番最初にTV出演を果たしたのは、上記のプロジェクトにも参加していない結目ユイNo.07こと千代家ぷりりさん(外部リンク)だ。こちらはどうなっていくのだろうか……
活動には各イベントやTV出演、『小悪魔ageha』でのモデルデビューなども含まれている。
勘の良い人はもうお気付きだろう。そう、これはネット上で「バーチャル蠱毒」と囃されたあの企画の顛末でもある。
「AVATAR2.0」とは
「AVATAR2.0」とはピクシブ・ツインプラネット・SHOWROOMの3社共同バーチャルタレント輩出プロジェクト。ピクシブが2018年7月にリリースした「VRoid Studio」初のコラボレーション事業として、ピクシブ・ツインプラネット・SHOWROOMの3社が共同で、バーチャルタレントのデザイン、ライブ配信者/声優の育成、公開配信まで一貫しておこなう。
すでに「VRoid Studio」(外部リンク)で制作された3Dモデルの姿も公開されている。
彼女たちの道のりは、11月からおよそ2ヶ月に渡り開催された「最強バーチャルタレントオーディション~極~」からスタート。
それは、1名のキャラクターの正式な中の人(魂)の座を賭けて、それぞれ12人から13人が同じキャラクターとして思い思いにSNS上で振る舞う、という前代未聞の公開オーディションだった。
Twitter上では同じアイコン・同じ名前に通し番号が入ったアカウントから一斉にフォローされたなどの報告から、注目が集まった。
バーチャル蠱毒について
「最強バーチャルタレントオーディション~極~」はその形式から、一つの壺に入れた虫を共食いさせて、最も毒性の強まった生き残りを呪術に利用する古代中国の儀式「蠱毒」になぞらえて「バーチャル蠱毒」という通称が広まった。当初、バーチャルYouTuber(VTuber)好きの間での一過性の話題、「バーチャル蠱毒」というネーミングに反応が集まるだけに終わるかに思われた。
しかし、オーディション参加者が「バーチャル蠱毒」を遠巻きから眺めていた口コミに対して、いいねやリプライで直接的にリアクションする戦略をとったことで事態は一転。 高みから眺めていたはずの野次馬が当事者の立場に引きずり落とされてファンになる様子がそこかしこで見られた。
そもそも、オーディション終了後、選ばれたアカウント以外の全アカウントが削除されることにも大きな注目が集まった。
なぜなら、少なくともVTuberファンの共通見解として、器(外見)が同じだろうと中の人(魂)が変わればそれは別のキャラでしかなく、その人が演じたそのキャラには二度と会えない、つまり設定よりもコミュニケーションの連続性がキャラクターをキャラクターたらしめる重要な要素と考えられていたからだ。
まさに、「バーチャル蠱毒」という企画は、この認識を踏み越えるような挑戦的な企画趣旨だったと言える。この催しはどんなにそれまで人間を魅了しても
— 九条 林檎 (@ringo_0_0_5) 2018年11月19日
他の九条が優れていると判断されればそれで終わりだ
己の好いた九条が元の世界へと帰った者の心の傷は癒えまい
勝ち抜いた者はそれらを一手に引き受けなければならない
行くも地獄帰るも地獄とはこの事よ
面白いことこの上ないな?
当時はバーチャルYouTuberとその運営会社との関係性について、人気バーチャルYouTuberアズマリムの騒動などを通して議論になっていたことも話題に火をつけた一因だろう(関連記事)。 アカウント削除や配信が録画されないという刹那的な設定で行われたこの企画。
オーディション参加者の活動を少しでも記録しようと有志たちが非公式wikiにまとめる、ブログに感想記事を載せるなどファンたちの精力的な活動がみられたのもこの企画の特徴だ。
「バーチャル蠱毒」という恐ろしげな通称に反して、総勢61人の参加者によるお互いを鼓舞し共闘する姿勢や、参加者のファンに対する気遣いとそこから生まれた交流などから、悲喜入り交じる群像劇として進行した。
このような企画では運営に対しての非難が紛糾することもあるが、参加者とそのファンからは『うんえいちゃん』と不手際まで含めた愛称でかわいがられている。このままだと間違いなくどうしたって悲しむ人も出てきてしまう今、最後に良いオーディションだったと、どの私が選ばれても良かったって思われるようにしたい。
— 結目ユイ (@musubimeyui) 2018年11月23日
受かった子がどんな私であろうとたくさんの人に好いてもらいたいの。#オーディション極 #結目ユイ#バーチャル蠱毒
SHOWROOM全体のランキング上位に食い込む参加者も登場するなど、一つの企画としての枠を越えて多くの注目を集めた。#うんえいちゃんは赤子なので #マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/7Xpt0nkJ6D
— 九条 林檎 (@ringo_0_0_5) 2018年12月14日
多くのバーチャルYouTuberが名の通りYouTubeを活動の拠点としているのに対してSHOWROOMが活動の中心となったこともあり、今までのバーチャルYouTuberファンとも違う層にも届いた企画となった。
各キャラクタープロフィール
白乃 クロミ
あらゆる殺人術を幼い頃からマスターしてきた謎の秘密組織の暗殺者。(しかし、派遣されたのが平和な日本だった...)将来の夢はパンダの飼育委員。結目 ユイ
陽気で元気な5人兄弟の長女。面倒見はいいが、まだまだ落ち着きがない。ゲーム実況をしている時や配信中にすぐに歌い出す癖がある。雨ヶ崎 笑虹
お天気キャスター。暗記と勉強が得意。自分の好きな話になるとノンストップで喋ってしまうオタク的な一面も。かなりの雨女。好きなお菓子はしけったおせんべい。巻乃 もなか
ウィスパーボイスでテンションが上がると方言が出る、少し変わったおっとりした系女子。チャームポイントは羊のような癖毛。好きなものは漫画とコンビニスイーツ。九条 林檎
真祖の血を引く吸血鬼と人間のハーフ。さらっと残酷なことを言うSっ気の強いお嬢様。お化けが苦手。蠱毒の外へ
彼女たちについて、SHOWROOM内の番組「猫舌SHOWROOM」やラジオ番組への出演なども2019年2月ごろを予定しているとのこと。更に今後、東京MX『カエル王子といもむしヘンリー』や、人気バーチャルYouTuberが多数出演する年越しイベント『COUNT0』(外部リンク)への出演、雑誌『Platinum FLASH』『小悪魔ageha』でのモデルデビューなど、それぞれバーチャルタレントとして活躍の場を広げていく。
蠱毒の壺を飛び出した5名のバーチャルタレントたち。「AVATAR2.0」という呪術は、ここから何を巻き起こしていくのだろうか。
また、惜しくも5名に残れなかった有力候補者についても新たなプロジェクトが動き出している。そちらの動向も要チェックだ。 なお、オーディション参加者で一番最初にTV出演を果たしたのは、上記のプロジェクトにも参加していない結目ユイNo.07こと千代家ぷりりさん(外部リンク)だ。こちらはどうなっていくのだろうか……
インターネットを巡って
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