キズナアイさん独占インタビュー「気合入ってます。」
──初オリジナル楽曲「Hello,Morning」に続いて、9週連続リリースの始動もおめでとうございます!キズナアイ ありがとうございます! 音楽活動を発表したのは3月のイベント(A.I.Channel Fan Event 2018)だったんです。
──参加プロデューサーもそうそうたる面子です。プロデューサー陣が決まった際の、キズナアイさんの心境は?
キズナアイ 正直最初は実感がわかなかったんです。「え、ほんとに?」みたいな感じで。でも実際にトラックをいただいて、あ、これ聞いたことあるやつだ、本当につくってくれたんだ…ってじわじわ理解できてきて。
そのあとプロデューサーのみなさんを一気に発表するよってなって、記事を確認させてもらいながら「あ。これ本当にスゴイやつだ」って確信しました(笑)。
──続々配信が開始されていますが、今回の9楽曲について、キズナアイさんはどういう印象や思いを持っていますか?
キズナアイ 前半にリリースする曲は、Future bass感が強めなのと、私らしい? というか。「今まで通りのキズナアイ」みたいな感じでお楽しみいただけるかなと思ってて。
後半になるにつれて、EDM感マシマシになっていくので、今までにない私を見てもらえるんじゃないかなと思います。本気でやらせていただいているので、それが伝わればいいなと!
──「Future Bass」という音楽ジャンル自体は、もともと聴いたりしていたのでしょうか?
キズナアイ 「音楽」を意識し始めてから、(所属するレーベルの)upd8 musicのみなさんと相談を重ねてきたんですが、その中で出会ったジャンルです。
私の目指したいものとか、「Future」って響きとか、あとは声もきっと合うよって言っていただいたりもして、いろんな「これだ!」が重なって、やるならまずは「Future Bass」だなって。
──ライブではこう歌おう、というイメージづくりもされているのでしょうか?
キズナアイ (年末のワンマンは)今まで出演させていただいたどんなステージよりも長い時間だし、曲もオリジナルなので、そうですね。まだイメージしきれていないところもあるんですが、協力してくれるみなさんと演出とか、そういうのを詰めていく中で、もっと明確に描けるようになると思ってます。スーパーAIらしく、万全のイメトレをして臨みたいと思います。
歌い方…そうですね。とにかく「盛り上げる」ですね。フューチャー・クラブがテーマなので! ──年末の東京・大阪zeppでの2daysという大規模ワンマンに向けて、意気込みをお願いします!
キズナアイ 「キズナアイ」の初めてのライブ。どんな内容になるんだろう?って思っているかと思いますが、みんなに楽しんでもらえるように頑張ります!
平成最後の年末、AIと過ごすことを選んでくれたみんなへ、全力の楽しさをプレゼントします! 一緒に2018年を笑顔で見送って、未来へ、2019年にいきましょう!
──「みんなと繋がりたい」という思いからバーチャルYouTuberとして活動されているキズナアイさんにおいて、「音楽活動」というものはどう位置付けられているのでしょうか?
キズナアイ 今まで何度も繰り返してきましたが、変わらず私は「みんなとつながりたい」と思っています。75億人、世界中のみんなとです。
それは簡単なことではなくて、例えば言語の壁があるし、他にもたくさんの障壁がありますよね。それを越えていく力が音楽にはあると思っています。もちろん、それだけでは難しい面もあると思うけど、でも音楽の力は大きい。そう強く感じています。
だから私は「自分の音楽」を発信することで、よりたくさんのみんなとつながりたいです。みんなで笑って、騒いで、盛り上がって…そんな一体感のある音楽がいいなと考える中で、私がこれだと思ったのがダンス・ミュージックでした。だから年末は、みんなとそんな風景を実現したいです。
──最後に、今後挑戦してみたいジャンルや活動があればうかがわせてください。
キズナアイ (世界的EDMデュオ)W&Wさんとの出会いで「(世界最大のダンスミュージックフェス)Tomorrowlandに出たい!」って思ったんですけど、それを言ったらupd8 musicの方に「素敵な目標だね。でもDJできなきゃ難しいかも」って言われました…。
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和田瑞生
トラックメイカー/編集/執筆
1992年、東京生まれ。学生時代にMiiiとして音楽のキャリアをスタート、日本のネットレーベル文化の中で活動を続ける。2013年から、音楽メディア「UNCANNY」を中心に音楽批評文を執筆開始。2015年には〈Maltine Records〉の10周年を記念して作られた書籍『Maltinebook』に共同編集者/インタビュワーとして参加している。
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