2月15日(水)、講談社の読み放題サービス「コミックDAYS」のWeb版がプレリリースとなった。
同社の発行する漫画雑誌『ヤングマガジン』『モーニング』『アフタヌーン』『イブニング』『Kiss』『BE・LOVE』という6誌が、月額720円(初月無料)で読み放題となる。
3月1日(木)にはアプリ版を公開予定。プレリリース記念として、3月1日まで現連載作品から計2000話が無料で公開中だ。
ポイントを使って「コミックDAYSストア」から漫画を1話単位で購入することも可能だ。プレリリースに先立って公開された「コミックDAYS」編集部ブログによると、書店員による「人力オススメ機能」も充実させたという(外部リンク)。
紙の雑誌とは異なる部分もある。漫画では「バガボンド」や「レベレーション(啓示)」、そのほか一部の記事やグラビア・袋とじなどは配信されない。また、『月刊ヤングマガジン』や『モーニング・ツー』などの増刊雑誌は読み放題に含まれていない。
Web開発ははてな、アプリ開発はグッドパッチが担当している。
現在行われているキャンペーンも太っ腹だ。「ザ・ファブル」10話まで、「ヴィンランド・サガ」22話まで、「波よ聞いてくれ」8話までといった具合に、読み応え抜群の人気作品が無料公開されているため、気になっている漫画を試し読みできる機会としても利用できる。
それまでにも類似サービスは多々あったもののそこまで振るわない中、「dマガジン」は半年で会員数が100万人に上り、2016年には300万人を突破したことなどが発表された。
同サービスの普及は、不況と言われて久しい出版界にあって大きく貢献している。おかげで売り上げが増加したとする雑誌も多く、日本ABC協会が発表している「雑誌レポート」によると、紙での販売部数を電子での販売部数が上回る『AneCan』や『SPA!』といった雑誌も2015年時点で確認できる。
好調が続いてきた「dマガジン」だが、実は全国出版協会の発表した2017年の出版市場レポートの中では、推定販売金額について“電子雑誌はNTTドコモの定額制雑誌読み放題サービス『dマガジン』の会員数減少に伴い伸び率は鈍化しました”と報告されている(外部リンク)。
あくまで伸び率が「鈍化」しただけで、2017年の電子出版市場全体でも電子雑誌だけでも前年比10%以上の増加傾向にある。
他にも、例えばワニマガジン社らが設立に携わって2017年にリリースされた成人向け漫画読み放題サービス「Komiflo」といった、出版社主体のサービスが生まれている。 出版不況は、旧態依然とした出版社自身が招いたという言説も根強い。「コミックDAYS」の編集部ブログでも出版不況に触れながら“私たち出版社の人間が「やれることをやれていなかったから」だと思っています”と語っている。
その上で、出版社としてもっとやれることがある、漫画はもっと盛り上がるポテンシャルを持っているとして、“なので「コミックDAYS」は「やれること」をやっていきます”と決意表明を綴る(外部リンク)。
既存のプラットフォームだけに頼るのではなく、出版社も現在、さまざまな形で電子書籍の可能性を模索している。
同社の発行する漫画雑誌『ヤングマガジン』『モーニング』『アフタヌーン』『イブニング』『Kiss』『BE・LOVE』という6誌が、月額720円(初月無料)で読み放題となる。
3月1日(木)にはアプリ版を公開予定。プレリリース記念として、3月1日まで現連載作品から計2000話が無料で公開中だ。
講談社の読み放題サービス「コミックDAYS」がプレリリース
「コミックDAYS」の有料版「DAYSプレミアム」に入会すると、参加している6誌の最新号と前号を読むことができる。ポイントを使って「コミックDAYSストア」から漫画を1話単位で購入することも可能だ。プレリリースに先立って公開された「コミックDAYS」編集部ブログによると、書店員による「人力オススメ機能」も充実させたという(外部リンク)。
紙の雑誌とは異なる部分もある。漫画では「バガボンド」や「レベレーション(啓示)」、そのほか一部の記事やグラビア・袋とじなどは配信されない。また、『月刊ヤングマガジン』や『モーニング・ツー』などの増刊雑誌は読み放題に含まれていない。
Web開発ははてな、アプリ開発はグッドパッチが担当している。
現在行われているキャンペーンも太っ腹だ。「ザ・ファブル」10話まで、「ヴィンランド・サガ」22話まで、「波よ聞いてくれ」8話までといった具合に、読み応え抜群の人気作品が無料公開されているため、気になっている漫画を試し読みできる機会としても利用できる。
出版社主体の取り組みに注目
電子書籍周りのサービスとしては、NTTドコモが2014年に始めた電子雑誌の読み放題サービス「dマガジン」の好調がこれまでたびたび報道されている。それまでにも類似サービスは多々あったもののそこまで振るわない中、「dマガジン」は半年で会員数が100万人に上り、2016年には300万人を突破したことなどが発表された。
同サービスの普及は、不況と言われて久しい出版界にあって大きく貢献している。おかげで売り上げが増加したとする雑誌も多く、日本ABC協会が発表している「雑誌レポート」によると、紙での販売部数を電子での販売部数が上回る『AneCan』や『SPA!』といった雑誌も2015年時点で確認できる。
好調が続いてきた「dマガジン」だが、実は全国出版協会の発表した2017年の出版市場レポートの中では、推定販売金額について“電子雑誌はNTTドコモの定額制雑誌読み放題サービス『dマガジン』の会員数減少に伴い伸び率は鈍化しました”と報告されている(外部リンク)。
あくまで伸び率が「鈍化」しただけで、2017年の電子出版市場全体でも電子雑誌だけでも前年比10%以上の増加傾向にある。
他にも、例えばワニマガジン社らが設立に携わって2017年にリリースされた成人向け漫画読み放題サービス「Komiflo」といった、出版社主体のサービスが生まれている。 出版不況は、旧態依然とした出版社自身が招いたという言説も根強い。「コミックDAYS」の編集部ブログでも出版不況に触れながら“私たち出版社の人間が「やれることをやれていなかったから」だと思っています”と語っている。
その上で、出版社としてもっとやれることがある、漫画はもっと盛り上がるポテンシャルを持っているとして、“なので「コミックDAYS」は「やれること」をやっていきます”と決意表明を綴る(外部リンク)。
既存のプラットフォームだけに頼るのではなく、出版社も現在、さまざまな形で電子書籍の可能性を模索している。
電子書籍を巡る事件簿
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