BEST16 BEST BOUT!
第一試合 DOTAMA vs ガーリー
BEST16第1試合。バトルビートは#FightclubJP騒動で話題の「Control」だ。先攻のDOTAMAが、ガーリーの体格が小さいことをネタにディスると、後攻のガーリーも「Fight Club、DOTAMAの倍毒吐く、客も愛想尽かす」といったライム連打で徹底抗戦。しかしDOTAMAが「Fight Club」を拾い上げ、「Fight Club? テメエそんな韻踏むなら最後泣かす」とアンサー。去年のUMB本戦から進化したライムスタイルを、ここでも惜しげ無く披露し、オーディエンスの心を奪っていく。
それでも退く訳にはいかないと「お前は三流芸人」とディスったり、去年のUMBでの、R指定 vs DOTAMA戦のネタを使用するガーリー。これでまた、均衡状態に戻ったかと思われたが、対戦相手はあの曲者DOTAMAだ。
最終バースで帽子がずれたガーリーに対して「僕の夏休みの主人公かお前!」と的確な見た目のディスに加え、「お笑いスタイルが俺のスタイル!」と三流芸人に対する真っ向からのアンサーで会場を沸かせる。これにはガーリーも流石に太刀打ち出来ず。勝者DOTAMA!
第四試合 MC松島 vs CIMA
狂犬VS平和主義者の対決。好戦的なCIMAが1バース目で「MC松島〜カス以下」、「お前誰か知らねぇ」といきなり爆弾を投下。しかし、MC松島はそういう爆弾処理ならお手の物。「お前俺の名前知ってんじゃん!」とすかさず切り返す。そこからさらに「よくあるドープなラップでつまんねぇ」と追撃するも、「名前しか知らねぇから言ってんだよ!」とCIMAも怯まない。
もちろん会場内の判定は割れ、延長戦へ。
延長戦では、CIMAが抜群のビートアプローチを見せる中、MC松島は相変わらず自分のペースを保つ。まるでガンジーのようなノーガードで距離を詰め、流石のCIMAもやりにくそうな展開に。
最終的にCIMAの「お前をワンパンでKO」を拾い、「ワンパンでKO? 延長してんじゃん!」とアンサーしたMC松島が僅差で逃げ切る結果となった。勝者MC松島!
第五試合 KNIC vs MC鈴木DX
実は7年ぶりの対決となったMC鈴木DXとKNIC。先攻のMC鈴木DXは、1バース目からその事を引き合いに出し、「お互いKNICとDICKの名前で戦ったよな?」と問いかける。それに対しKNICは、「確かにそうだが、俺はもっと本物のHIPHOPをやりてぇぜ!」とアンサー。バチバチの姿勢を見せるが、それをいなすかのように「被ってるニット帽〜お前はピッコロ?」、「俺はアソコもDX!」と抜群のラインを吐き出し、会場を笑いの渦に巻き込むMC鈴木DX。
しかし、「アソコもDX」の部分を拾われ、「俺の方がお前のキンタマより黒く光ってる!」と返されてしまう。お互いのメッセージ性は平行線のように思われたが、最後はKNICが芯の強さを見せて突き放す。
MC鈴木DXの人をおちょくりながら、セルフボースト(自己賛美)するスタイルに、会場は大いに沸いたが、言葉遊びの格好良さを見せたKNICに判定が傾く結果になったように思えた。勝者KNIC!
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