ダースレイダーがMC漢とタッグ──再出発するHIPHOPレーベル・BLACK SWANとは？

DARTHREIDERさん

日本語ラップ界の重要人物として語られる佐藤将さんが、3月に他界。以来、自身が運営していたHIPHOPレーベル・BLACK SWANの動向に注目が集まっていたが、4月29日、日本語ラップ界を牽引する1人・DARTHRADERさんが、同レーベルの代表に就任、及び所属アーティストになることが明らかになった。

これにより、MC漢さんの会社・9SARIの中でBLACK SWANは存続。MC漢さんのレーベル・鎖グループとの2本柱で新たなスタートを切るという。

DARTHRADERさんのブログでは、今回のBLACK SWANを引き継ぐこととなった背景や、佐藤さん、MC漢さんとのアツい思いが綴られている。また、4月28日には、その新事務所兼スタジオ兼ショップが西早稲田にオープンしている。

多数のラッパーを輩出してきた名A&R

BLACK SWANは、“非メインストリームに潜む素晴らしい音楽やアーティストを自由に紹介すること”だけを目的に、2011年に設立されたHIPHOPレーベル。当時弱冠16歳という若きラッパー・GOKU GREENさんを第1弾アーティストとして迎え、彼の1stアルバム『HIGH SCHOOL』を2012年にリリースした。

佐藤さんは、このBLACK SWANを立ち上げる前は、インディペンデント・レーベル・P-VINE RECORDSのA&Rとして活動。これまでに、アンダーグラウンド界の中心的存在のグループ・MSCや、今や第一線で活躍するグループ・サイプレス上野とロベルト吉野。

ほかにも、BESさんやSCARS、I-DeAさんなど、多数のHIPHOPアーティストの作品を世に送り出し、特にアンダーグラウンドにおける重要な存在としてシーンに貢献してきた。

3月に他界した際は、数多くのアーティストによる追悼メッセージがTwitter上を駆け巡り、彼がいかに多くの功績を残した人物だったのか、多くの人に慕われていたのかを物語っていた。