ゲス極と文春がコラボ　「文春砲」定着させた両者の驚愕タッグ、どう受け止められてる？

5月から活動を再開させたバンド・ゲスの極み乙女。が、雑誌『週刊文春』とのコラボMV『あなたには負けない(full spring ver.)』を10月10日（火）に公開。ファンをはじめ、ネット上で物議を醸している。 映像には雑誌の発行元である文藝春秋本社ビルで撮影、文春の記者も登場している。コラボに至った経緯も明らかに。

9月に公開された『あなたには負けない(Short ver.)』の中で『週刊文春』を模した雑誌が登場するのを目にした週刊文春の記者が、バンドの所属するレーベル・ワーナーミュージックへ取材をオファー。

そこで、週刊文春側から「MV撮影に協力出来ることがあれば協力致します」という提案を受けて実現した、としている。

文春砲を定着させた不倫報道

ゲスの極み乙女。と文春といえば、2016年にバンドのボーカル・川谷絵音さんとタレントのベッキーさんとの不倫を同誌が報道し、「文春砲」というネーミングが定着するきっかけとなった騒動は記憶に新しい。

第一報後も、川谷さんとベッキーさんとのLINEでのやりとりを掲載。その中での「センテンススプリング」というワードも話題に。その後、川谷さんと未成年（当時）であるタレント・ほのかりんさんとの飲酒を再び文春がすっぱ抜き、ついにバンド活動自粛に至った。

「2016年ユーキャン新語・流行語大賞」には「文春砲」「センテンススプリング」「ゲス不倫」といった関連語がノミネートされている。

2017年5月には発売が一時中止となっていた3rdフルアルバム『達磨林檎』をリリース、ライブ活動も再開。同時に、騒動後初めてテレビ出演した川谷さんは、文春とのやりとりを含めて当時を赤裸々に語っていた。

ゲス極と文春コラボ、賛否わかれる

もともと「あなたには負けない」には「だってスプリングなんだもん」と文春騒動を匂わせる歌詞があり、発表時点から文春への表明ではないか、という指摘があった。

それだけに、コラボは予想外とはいえ、伏線は存在していた、とするのが正しいかもしれない。

『あなたには負けない(full spring ver.)』の撮影当日は、終始穏やかな雰囲気の中で行われたとのこと。

特に川谷絵音さんの不倫報道以降、メディアによる著名人の不倫報道が相次ぎ、視聴者からのバッシングも強まっている印象だが、その発端である両者のコラボはどう受け取められているのか。

「（不倫騒動を）エンタメにしてる」「これぞロック」「ゲス極も面白いし文春もすごい」と賞賛を集めている一方で、「単なる炎上マーケティング」「ベッキーのことを考えたらこんなことできない」と、川谷絵音さんと同等かそれ以上に激しいバッシングに晒されたベッキーさんに配慮する声や辛辣な意見も目立つ。

もちろん、ベッキーさんが承諾済みか否か現時点では不明だ。ベッキーさんのInstagramも本日はまだ更新されていない。

ボーカルの川谷絵音さんは「窮屈な世の中で表現まで窮屈になりたくないなと思いこの作品を作りました。」とコメントしている。また、PVを撮影した映像作家・川村ケンスケさんは自ら「悪ノリ」と評している。

川谷絵音さんコメント全文
窮屈な世の中で表現まで窮屈になりたくないなと思いこの作品を作りました。
表現にはこれくらいのジョークがなきゃ。
文春さん、協力ありがとうございます笑

川村ケンスケ監督コメント全文
告白します。「撮らされたんです」。
だって、「あなたには負けない」「だってスプリングなんだもん」
この２つのフレーズを聞いて、今回の『あなたには負けない』MVのエンディングを思いつかないでいられる人はいるだろうか？
音楽ビデオの監督として、この「テン年代のアンセム」に「悪ノリ（失礼！）」してみました（させられたと言うべきか）。
あ、「悪ノリ」というのが語弊があるとしたら、おそらくこれは、「テン年代」における「テン年代」のやり方での「音楽的な」意味での、「ビートたけしの『あの襲撃事件』」だし、ならばなおのこと！
「敵地（失礼！）」に襲撃ではなく、「お邪魔」するのが「筋」。…と、思わない音楽ビデオ監督はいないであろう。
これを「悪ノリ」と言わずしてなんと言うべきか！
最後にもう一度告白します。
「ある意味、撮らされたんです（笑）」