Josu Hernaiz(ヨス・ハーネイズ)さんはチリで活動するフリーランスのイラストレーター。
そして、世界で最も長い歴史を誇るトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』のカードイラストを手がける公式アーティストだ。
元々プレイヤーとしてかなり初期の段階から『Magic』を遊び、2014年からはカードイラストを手がけるようになっている彼に、先日行われた大型大会「GP神戸」でのサイン会の合間にコメントをもらうことができた。
『Magic』が多くのファンを魅了する理由の一つには、確固たる世界観を打ち出した壮麗なカードイラストがある。 世界で最も使われているカードのイラストは、どのように生み出されているのか? 世界的に人気を集めるカードイラストの現場が垣間見える。
Josu ずっとプレイヤーでした。ウルザズ・サーガ(というエキスパンション)の時からなので98年、私が8歳の頃からやっています。
──チリでも『Magic』は普及しているんですか?
Josu もちろん世界中で『Magic』は有名なので、チリでも有名です。ただ、私が住んでたチロエ島という所では全然だったので、都市の方でたくさん友達をつくって、『Magic』をプレイしていました。
──最初はどこに惹かれて『Magic』を始めたんですか?
Josu チリは第一言語がスペイン語なので、英語で書かれている『Magic』を読めず、最初はプレイの仕方が分からなかったんです。だから、カードだけを見て凄く綺麗な絵に惹かれました。それで後々、戦術的な部分も好きになりました。
──プレイヤーだった時から、『Magic』に関わることが夢だったのでしょうか?
Josu もちろん夢だったんだけど、絶対不可能だと思っていたので、本当に決まった時は信じられなかったです(笑)。
プレイしていなかった期間が2〜3年くらいあったんですけど、その間もカードの絵だけはずっと追いかけていました。
Josu どのような絵を描いて欲しいか、そのためのカードの色とクリーチャータイプだけは知れるんですけど、タフネスやパワー、マナコストといったゲームプレイに関わってくる情報はなかなか外で出せないようで、伏せられています。
カード名は最初の時点でありますが、それはよく変わります(笑)。
──Magic Story(公式HPで公開されている、ゲームの背景となる世界観やキャラクターによって彩られた物語設定)も知らされないのでしょうか?
Josu そうですね。かなり早い段階で依頼がくるので、Storyに登場するだいぶ前なんです。 ──『Magic』の中で統一的にアートワークを手がけてて気をつけてることはありますか?
Josu 一番は、やっぱりサイズ。
元々は、大きいサイズで絵を描きますが、実際のカードは小さいじゃないですか。元のサイズではよく見えているけど、カードになった時に本当に綺麗に見えるのか? そこに一番気を使っています。
──Josuさんはどのように絵を描かれますか? アナログ? それともデジタル?
Josu 今は全てデジタル。だから、ペンを握るのはGPの会場限定ですね。
──カードによると思いますが、1枚描くのにどれくらいの制作期間がかかるものですか?
Josu 1日8時間描くとして、大体1週間はかかります。その後にテイク(修正)が入ると、それ以上になってしまうこともありえます。
Josu 「アモンケット」がお気に入りです。というのも、今まで描いたこともない新しいアートに挑戦できたからです。
「アモンケット」のアートは、建物がエジプト風であったり、ヤシの木的なものがあったりーー世界観が、今までのエキスパンションとは大きく異なっています。
──では、すべてのカードの中で1番お気に入りのカードは?
Josu 『墜ちたる者ヴォルラス』です。
──ご自分がイラストを手がけたものの中では、どれがお気に入りですか?
Josu 『霜のニブリス』が一番好きですね。 ──アーティストにとって『Magic』のイラストを描くというのは、どういうことですか?
Josu 名誉なことですよ。『Magic』のイラストを描いていると履歴書に書けたら最高です、世界中から引っ張りだこになるかな(笑)。
──最後に、日本のカードゲームはお好きですか?
Josu カードゲームではないけど、『モンハン』や『FF』などは大好きです。私自身も日本のキャラクターを描くこともあるし、日本のキャラクターは大好きです。
そして、世界で最も長い歴史を誇るトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』のカードイラストを手がける公式アーティストだ。
元々プレイヤーとしてかなり初期の段階から『Magic』を遊び、2014年からはカードイラストを手がけるようになっている彼に、先日行われた大型大会「GP神戸」でのサイン会の合間にコメントをもらうことができた。
『Magic』が多くのファンを魅了する理由の一つには、確固たる世界観を打ち出した壮麗なカードイラストがある。 世界で最も使われているカードのイラストは、どのように生み出されているのか? 世界的に人気を集めるカードイラストの現場が垣間見える。
チリで『Magic』と出会うまで
──よろしくお願いします。Josuさんは、元々『Magic』のプレイヤーだったんでしょうか?Josu ずっとプレイヤーでした。ウルザズ・サーガ(というエキスパンション)の時からなので98年、私が8歳の頃からやっています。
──チリでも『Magic』は普及しているんですか?
Josu もちろん世界中で『Magic』は有名なので、チリでも有名です。ただ、私が住んでたチロエ島という所では全然だったので、都市の方でたくさん友達をつくって、『Magic』をプレイしていました。
──最初はどこに惹かれて『Magic』を始めたんですか?
Josu チリは第一言語がスペイン語なので、英語で書かれている『Magic』を読めず、最初はプレイの仕方が分からなかったんです。だから、カードだけを見て凄く綺麗な絵に惹かれました。それで後々、戦術的な部分も好きになりました。
──プレイヤーだった時から、『Magic』に関わることが夢だったのでしょうか?
Josu もちろん夢だったんだけど、絶対不可能だと思っていたので、本当に決まった時は信じられなかったです(笑)。
プレイしていなかった期間が2〜3年くらいあったんですけど、その間もカードの絵だけはずっと追いかけていました。
アートワークにおいて最も注意していることは?
──具体的に『Magic』のカードイラストを描く際、どのように進められるのでしょうか? 依頼がきた時点で、カードの効果やキャラクター名など、すべて決まっているのでしょうか?Josu どのような絵を描いて欲しいか、そのためのカードの色とクリーチャータイプだけは知れるんですけど、タフネスやパワー、マナコストといったゲームプレイに関わってくる情報はなかなか外で出せないようで、伏せられています。
カード名は最初の時点でありますが、それはよく変わります(笑)。
──Magic Story(公式HPで公開されている、ゲームの背景となる世界観やキャラクターによって彩られた物語設定)も知らされないのでしょうか?
Josu そうですね。かなり早い段階で依頼がくるので、Storyに登場するだいぶ前なんです。 ──『Magic』の中で統一的にアートワークを手がけてて気をつけてることはありますか?
Josu 一番は、やっぱりサイズ。
元々は、大きいサイズで絵を描きますが、実際のカードは小さいじゃないですか。元のサイズではよく見えているけど、カードになった時に本当に綺麗に見えるのか? そこに一番気を使っています。
──Josuさんはどのように絵を描かれますか? アナログ? それともデジタル?
Josu 今は全てデジタル。だから、ペンを握るのはGPの会場限定ですね。
──カードによると思いますが、1枚描くのにどれくらいの制作期間がかかるものですか?
Josu 1日8時間描くとして、大体1週間はかかります。その後にテイク(修正)が入ると、それ以上になってしまうこともありえます。
『Magic』イラストを手がけるのは「名誉なこと」
──これまでご自分がイラストを手がけた中で、どのエキスパンションが好きですか?Josu 「アモンケット」がお気に入りです。というのも、今まで描いたこともない新しいアートに挑戦できたからです。
「アモンケット」のアートは、建物がエジプト風であったり、ヤシの木的なものがあったりーー世界観が、今までのエキスパンションとは大きく異なっています。
──では、すべてのカードの中で1番お気に入りのカードは?
Josu 『墜ちたる者ヴォルラス』です。
──ご自分がイラストを手がけたものの中では、どれがお気に入りですか?
Josu 『霜のニブリス』が一番好きですね。 ──アーティストにとって『Magic』のイラストを描くというのは、どういうことですか?
Josu 名誉なことですよ。『Magic』のイラストを描いていると履歴書に書けたら最高です、世界中から引っ張りだこになるかな(笑)。
──最後に、日本のカードゲームはお好きですか?
Josu カードゲームではないけど、『モンハン』や『FF』などは大好きです。私自身も日本のキャラクターを描くこともあるし、日本のキャラクターは大好きです。
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