手がけたのは、世界的に人気を集める漫画家・大友克洋さんと、これまでに大友さんとも共同制作を行ったことのあるコラージュアーティスト・河村康輔さん。
このプロジェクトは、渋谷PARCOの工事仮囲いをアートウォールとして活用するというもの。今回登場した作品を第1弾として、2019年夏頃まで、順次展開される予定だ。
取材・文:井上翼
2019年の「ネオ東京」を連想? SNS上で物議醸す
『AKIRA』は、大友克洋さんによる漫画作品で、アニメ映画化もされている。舞台は2019年の「ネオ東京」で、2020年の東京オリンピック開催を目前にして再開発が進められているという様子が描かれていることから、現実を予見した作品としても話題だ。作品世界とリンクしたプロジェクトに、「かっこいい」「粋な演出」といった称賛の声も多い。
一方で、同作で描かれているのは、テロや犯罪が横行する荒廃した「ネオ東京」であり、物語が進むと東京の街は破壊され、東京オリンピックの開催どころではない、という物語。こうした内容から、SNS上では「縁起がよくない」といった声も見られる。何と2019年夏頃まで!第1弾て事は、どんどん新しいのに変わっていくんですね!粋な演出だなぁ、、、
— MASHed・ROOM (@MASHed_ROOM) 2017年5月16日
[映画ニュース] 渋谷PARCO工事現場に大友克洋「AKIRA」アートが登場! https://t.co/cy9Ao03Z3N pic.twitter.com/mxGCRD2M9S
https://t.co/JqW7ay3mpd 「渋谷パルコ」の工事用外壁に金田とバイク。大友克洋先生の代表作「AKIRA」が2019年オープンのパルコの工事用外壁に描かれることに。でも、AKIRAって建築物にとって、あんまり縁起のいい話じゃないよね。オリンピックも開催不可だしさ
— 周 健 (@amaneken) 2017年5月17日
プロジェクトを企画した株式会社パルコによると、モチーフに『AKIRA』を選んだ理由として、日本国外から高い評価を得ている作品であり、海外からの旅行者も多い渋谷での展開にふさわしいためだという。渋谷PARCOは、『AKIRA』の舞台と同じ年、2019年にリニューアルを予定している。渋谷に「AKIRA」の壁画お目見え https://t.co/BJW1fdIkKe
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) 2017年5月18日
>「AKIRA」は、2019年の東京を舞台に少年たちの戦いを壮大なスケールで描いた作品で、新しい渋谷パルコもまさにこの年にオープンする
すごいなパルコ、無事にオープンを迎えられる気がしない。 pic.twitter.com/x2SXnWyOjI
物議を醸している今回のプロジェクト。2019年まで順次公開されていく『AKIRA』のアート作品から、今後も目が離せない。
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