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ラップの流行と変化について 「青春!LiveChannel」ラップ配信に思ったこと

「青春! LivecChannel」

ぶんぶん! KAI-YOUのかよちゃんです!=͟͟͞͞⊂(⊂ ‘ω’)

10代のユースカルチャーを日々調査しているプランナーのかよちゃんですが、今回はここ数年で一大ムーヴメントとなった「ラップ」に注目してみたいと思います。
かよちゃんだ

著者近影

フリースタイルMCバトルの隆盛

近ごろ、「フリースタイルダンジョン」や「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」といったMCバトルをモチーフにしたTV番組がキッズから大人までを巻き込んで、とても大きな流行となっています。

これまでMCバトルというのは、ヒップホップという文化における、とても局所的なラップの楽しみ方でした。

スケーターやグラフィティライター、ラッパーが活動する、その水面下では「UMB」や「戦極MC BATTLE」など、ブームとなる以前から、ヘッズの間では知名度の高い大会がいくつか開催されていました。
戦極MC BATTLE 第8章 MC☆ニガリ vs ACE
ただしそれは本当に「ヒップホップが好き」な人たちの間にとどまっていたもので、その大会から新しくヒップホップやラップにのめり込んだという人はあまりいないと思います。

やはりきっかけは「高校性RAP選手権」であり、その後の「フリースタイルダンジョン」で爆発的な人気を獲得していく、という流れが大きいです(もちろん、その2つの番組ができあがる背景には「UMB」や「戦極MCバトル」で培われたものがあるでしょう)。

告白ラップ、ラップCM……ヒップホップの枠組みすら超えるラップ

現在、ラップは楽曲やMCバトルという枠組みすらを超え、YouTubeやテレビCMで「ラップCM」と呼ばれる広告ジャンルを確立するに至ります。

有名人や、MCバトルで活躍するラッパーを起用して商材を宣伝する手法には、昔からのヒップホップファンを中心に賛否がありますが、見る人にとっては新鮮なものでした。
ラップで求人!KEN THE 390&晋平太 ラップCM扇橋交通タクシー
また、名刺交換から始まり、社会や仕事についてをラップに込めて戦う『社会人ラップ選手権』や、アニメ・ゲームなどをテーマに自らの愛をラップで表現し、誰が一番優れているのかを競い合う『オタラップMCバトル』など、MCバトルという枠組みもバリエーションが広がり続けています。

そしてここにきて、普通の中高生が思いを伝える手段としてラップをする、というまた新しい流れが生まれています。

5月4日(木)に放送されたMixChannelの番組「青春! LivecChannel」(テレビ東京)では、モデルや女優として活躍する高田夏帆さんがラップで「一人暮らしをしたい」という気持ちをお父さんに告白するという内容。

ラップを全くやったことがない高田夏帆さんは、数々のMCバトルの大会で実績を残すラッパー・ACEさんのラップ教室に足を運び、1日で1曲のリリックを完成させます。詳細はここでは触れませんが、「気持ちを伝える」というラップの基礎と面白さが凝縮された内容になっており、ここに10代の若者がラップにハマる理由があるんじゃないかな、と個人的に考えています。

そして、ここまでのムーヴメントになった理由は「気持ちを伝える」という部分に加え、ラップという歌唱表現が持つ、汎用性の高さではないかなとかよちゃんは考えています。

かよちゃんが思うラップの汎用性の高さというのは……

1. 即興で当てはめることができる=すぐつくれる
2. 歌と喋りの中間である=場所や機会に関わらず、どこでもハマりやすい
3. 歌が下手でも大丈夫=敷居が低い

という3つです。

また、女優の志田未来さんがドラマ「レンタル救世主」で演じた役柄も「感情が昂ぶった時に、会話がラップ調になる」というものでした。コミュニケーション下手な人が、ラップになると途端に説得力が増したり、感情を乗せられるようになるという演出でしたが、それはラップの特性を端的に表しているように思います。こちらもネットで大きなバズを生みました。

ラップという表現はどこにたどり着くのか?

高田夏帆さんが、まだまだ拙いながらも生放送でラップをちゃんと披露できたことも、ラップCMが広告業界を席巻しているのも、街中でサイファーに興じる若者が増えたのも、ラップという歌唱表現の敷居の低さが根本にあります。 もちろん、つきつめていけば専門性の高く、クオリティの高いラップ技術というものはあり、そういう技術に心を動かされる場合もありますが、先述した「気持ちを伝える」という根幹さえブレていなければ、自然と耳を傾けてみたくなってします。それがラップが持つ、不思議な力です。

フリースタイルバトルを経て、ラップCMを経て、ポップミュージックを通過して、生配信で「気持ちを伝える」手段にも使われるラップ。

今後どのように形を変えて私たちの生活やエンターテイメントの世界でラップが広がっていくのか。そんなことを考えさせられる、高田夏帆さんの生配信ラップでした。

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