「妄想するのはタダ」こんな言葉をよく聞く。しかし、世の中には、妄想を1000万円に変えた男も存在するのだ。
それが、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で、妄想を具現化させる「モーコレ」(外部リンク)というプロジェクトのプロデューサー・ナカムラカズさんだ。
「ハイカラさんルームウェア」や「和風水着」など、絶妙にフェティッシュな衣装を次々とプロジェクト化。なんと、1000万円以上の支援金を集めている、ずば抜けた妄想力の持ち主。
今回、ナカムラカズさんの妄想の源泉に迫るべく、取材を試みた。
しかも、「ハイカラさんルームウェア」でモデルをつとめたくろねこさん、「和風水着」でモデルをつとめた五木あきらさんという、日本で屈指の人気を誇るトップコスプレイヤーのお二人も参加。
お二人自身のアイデアも取り入れられて形になった衣装を着用してもらった上で、衣装誕生秘話に迫った。
当日の撮影写真は、Twitterで本記事が150ツイート拡散されるごとに追加掲載!
取材:新見直 構成:結城紫雄 撮影:Diora
※衣装は試作段階のため、実際の製品版とは異なる場合があります
ナカムラカズ(以下、ナカムラ) 実は「モーコレ」プロジェクトがスタートする前から、「コスプレイヤーさんってかわいい方が多いな」とコスプレ界隈が気になってはいたんです。そして、レイヤーさんのトップクラスといえば、ここにいらっしゃる五木あきらさん&くろねこさんじゃないですか。
──そうですね。
ナカムラ お二人の写真をSNSでチェックしているうちに、次第に「ぜひ一緒にお仕事がしたい」「次のプロジェクトはこの二人にお願いしよう」「五木さん&くろねこさんと言えば、水着&和服だな」「着ていただいたらかわいいだろうな」「……とりあえず服から先につくってみるか」と、一人勝手に妄想が膨らんでいって。
ついには、社内の会議で「次のプロジェクト、モデルは五木さん&くろねこさんで“ほぼほぼ”決定しています!」と発表してしまったんです。
──当時、まだオファーはされていなかったんですよね?
ナカムラ はい。妄想が先走ってしまったんです。ただ、今ではこうして僕の“妄想”がお二人によって“現実”となっています。妄想冥利に尽きます。
──お二人のファンからは批判が来そうですが、「モーコレ」は、ナカムラさんの“妄想”からすべてが始まったんですね。モデルをつとめられたお二人は引かれてませんか?
五木&くろねこ まだ大丈夫です。
ナカムラ いやあ、妄想冥利に尽きますね。
──五木さん&くろねこさんを起用された熱意は伝わりました。では、“和風×ルームウェア”という斬新なコンセプトはどのようにして生まれたのでしょうか?
ナカムラ ファッションのみならずコスプレの世界でも、“和風”という要素はその独特な魅力からいつの時代も人気がありますよね。しかし、その割には「我々が実際に巫女服や袴を見る機会って意外と少ないな」と思ったのがきっかけです。
例えば、神社で巫女さんを目にするのってお正月ぐらいじゃないですか? 女性にしたって、袴を着たいと思っても着つけやレンタル衣装代を考えるとハードルが高い。
そこで「家で気軽に楽しめたら、もっと『巫女服』や『袴』の可能性が広がるんじゃないか」と考え、ルームウェアに行き着きました。 くろねこ 確かに「巫女服や袴を着てみたい!」という女性は実はかなり多いと思います。そしてそれがルームウェアだと、一気にハードルが下がって気軽に楽しめますよね。
──一方、五木あきらさんがモデルをされている「和風水着」はかなり攻めたデザインになっていますね。
五木あきら(以下、五木) ええ。でも、モデルと服との組み合わせが絶妙だったんですよ。今回「巫女服&袴(ハイカラさん)」をくろねこちゃん、「和風水着」のモデルが私なのですが、水着が本当にかわいくて。これが逆だったらオファーを受けてなかったかも。
くろねこ 私も、水着だったら受けてません(笑)。
ナカムラ ふふふ。「和風水着」は当初から五木さんをイメージして企画を進めていましたから、五木さんに絶妙にマッチしているのも当然です!
ただ、オファー直前は「これで五木さんに断られたらどうしよう」と不安で不安で(笑)。
五木 不安にさせちゃいましたが、自分をイメージしてつくっていただいた衣装を着られるというのはとてもうれしい(笑)。今回私がお仕事をお受けした理由は「衣装がかわいかった」ため、即お受けさせていただきましたね。 ──お二人は普段ルームウェアは着られますか?
五木 着ます! 女の子って見えないところでもかわいくいたいものなんです。
くろねこ かわいいデザインのルームウェアがあるとついつい買っちゃいますね。友達が泊まりにきたときにとっておきを貸してあげると喜ばれるんですよ。
ナカムラ 「巫女服デザインのルームウェア」は、プリーツの部分がしっかりと表現されるようにこだわっていますね。巫女さんといえば「清楚」なので、丈は短すぎず、かといって野暮ったくならないラインを見極めないといけない。これはくろねこさんの意見も参考にさせてもらいました。 「和風水着」のポイントはなんといっても「腕輪」でしょう。イラストレーターのcccpo(スリーシーピーオー)さんのデザインを再現しつつ、ウェアとして実用に耐えられるよう、五木さんと二人三脚でポイントを探りました。あとは、ストレートに“エロい”ですよね(笑)。 「ハイカラさん」は、特徴的な矢絣(やがすり)がきちんと出るように苦労しました。それと試作品を着たくろねこさんと話し合ってウエストの位置を細かく調節しましたね。 くろねこ 「ハイカラさん」はワンピースタイプのルームウェアですが、ウエスト周りのデザインがとってもかわいいんです。私もそこの見せ方はこだわりましたね。
ナカムラ 今回驚いたのは、「巫女服や袴を着る機会がなかったので、ルームウェアで気軽に着られてうれしいです!」という女性の声が沢山あったことですね。これもお二人のフィードバックがあったからだと思います。
くろねこ 「巫女服ルームウェア」なんて、頭からかぶってリボンで締めるだけで着られますからね。
──今回五木さんとくろねこさんは、モデルとしてだけではなく衣装の製作にも関わられていたのですね。
五木 はい。「和風水着」で特徴的な腕輪も、試作品の段階からかなり話し合ってデザインを変更してもらいました。
くろねこ 私の場合は、「巫女服と袴は違いますよ!」という大前提からスタートして(笑)。最終的にはリボンの長さを変えてもらったり、丈を調整してもらったりといったシルエットの微調整まで取り入れてもらいました。
着心地ももちろんですが、コスプレイヤーとして「写真映えするかどうか」を大切にしたかったので。
ナカムラ 僕の妄想にくろねこさんと五木さんのリアルな意見が加わって、どんどん商品として研ぎ澄まされていきました。
実は、お二人に試着していただく前から、巫女服やハイカラさんは僕が実際に着てテストしていたのですが、水着はさすがにそういうわけにもいかず……人ではなくマネキンに着せてテストしていたんですよね。
五木 男性でもいいので絶対に人間が着てテストしたほうがいいですよ! 着たときに初めて発見があったりするんだよね。
くろねこ うまく着られないとか、リボンの長さが足りなくて結べないとかね。男女関係なく、実際に着てみて気がつくことって多いから。
ナカムラ なるほど……次水着のときやってみます(笑)。
五木 次もまた水着考えてるんだ。
ナカムラ 「ハイカラさん」の購入者は7割が女性です。逆に、「巫女服」は男性が7割。そして「和風の水着」はなんと……購入者の9割が男性(笑)。
五木&くろねこ えー!?
ナカムラ 意外に思われるかもしれませんが、「和風の水着」は男性目線もふんだんに取り入れたので、ある程度想定内ではありました。同じ妄想を持った男性の方に刺さったとしたらうれしいですね。
五木 でも、男性の方が9割ってなにげにすごくないですか? みんな着せる相手がいるってこと?
くろねこ 彼女さんとか、レイヤーさんとかに着てほしいってことかな。撮影会でファンの人から衣装をプレゼントしてもらってるレイヤーさんは多いから。 ──お二人もファンの方に衣装をプレゼントされることはありますか?
五木 衣装をもらうというより、「このキャラクターのコスプレをしてほしい」というリクエストはよくいただきますね。でも私がコスプレをする場合、まず「自分がそのキャラや作品が好き」という前提からスタートするので、まったく知らない作品だとキャラの世界に入りにくいかな。
でも、リクエストから作品のファンになってドはまりしちゃって、最終的に自分でコスプレする!というところまで行き着くことはよくありますよ(笑)。
くろねこ リクエストする段階で、言ってくださる相手も「このレイヤーさんにはこのキャラが似合いそうだな」って考えてくれているわけですからね。
自分がその作品を好きになってコスプレしたら、自分も楽しいし、リクエストしてくれた方もうれしい。みんな幸せになるんです!
五木 応援してくださる方にはできる限りそういった形で応えたいですよね。
ナカムラ 確かに、僕もレイヤーさんによって合いそうなキャラは“肌感”でわかりますよ(笑)。ふふふ。
──お二人、引かれてませんか? 大丈夫ですか?
五木&くろねこ まだまだ大丈夫です。
ナカムラ つくづく妄想冥利に尽きますね。
くろねこ カフェつくりたいです! レイヤーさんが撮影に使えて、店内から生配信もできて、気軽にイベントを開いたり「一日カフェ店員体験」ができるような。
五木 私はスタジオつくりたい。コスプレ用のレンタルスタジオって、どうしても「教室」「ヨーロピアン」「廃墟」といった無難で地味なものに偏りがちなんですよ。カラフルでかわいい、「SF」「サイバーパンク」「8bitゲーム」といった尖った世界観がテーマのスタジオができたらうれしいですね。
くろねこ じゃあ「スタジオ兼カフェ」がいいんじゃない? 店員はモーコレの服を着てて、お客さんも自由に試着して撮影できるの。
五木 「スタジオ兼カフェ兼事務所」だったら人件費も浮くし(笑)。
ナカムラ 実現したら、僕はぜひ店長をやりたいですね。
五木 レイヤーさんって、「こういうモノがあったらいいな」と思ったら即自分でつくれちゃうんですよ。なので“レイヤーですらつくれないモノ”を形にしたいときに、CAMPFIREの力を借りたいですよね。自分ではつくれないけれど、量産品では満足できないっていうとき。
くろねこ そういう意味では、レイヤーさんとクラウドファンディングって相性がいいんじゃないかな。形にしたいもののイメージをしっかり持っていて、自分一人でできることとできないこととがちゃんとわかってる。
ナカムラ 今回の企画では、五木さんとくろねこさんに僕の妄想を具現化してもらったので、将来的にはぜひ僕がお二人の妄想を実現させたいと思います。
ナカムラ なんといっても、妄想の可能性は「無限大」ですからね。商品化までこぎつけて、これだけ好評をいただくというのは少し予想以上でしたが。
くろねこ だって妄想するのはタダですから! 好きなだけ妄想して、そのなかでいいモノがあったら実現に向けて動きだせばいいんです。
ナカムラ 頭の中でとんでもなく面白い妄想を繰り広げている人って、世に出ていないだけで実はたくさん隠れていると思うんです。だからこそ、その妄想を脳内だけで完結させていてはもったいない。
CAMPFIREならその点、リスクを負わず「妄想の具現化」にチャレンジできる。「妄想は実現できる」「妄想は商品化できる」ということを、モーコレを通じて広めていきたいですね。
──モーコレの次回作の案について教えてください。
ナカムラ 次回の詳細はまだ内緒ですが、これから一般の方からのアイデアのプロジェクトも公開される予定です。
モーコレでは引き続き一般の方からのアイデアも受け付けているので、ぜひ無限の“妄想”をぶつけてほしいですね。
もちろん、僕の妄想ストックもまだまだありますから、ぜひ次回以降にも期待していてください。
是非「モーコレ」で実現させたい妄想とあわせて、ツイートしてみてください。
それが、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で、妄想を具現化させる「モーコレ」(外部リンク)というプロジェクトのプロデューサー・ナカムラカズさんだ。
「ハイカラさんルームウェア」や「和風水着」など、絶妙にフェティッシュな衣装を次々とプロジェクト化。なんと、1000万円以上の支援金を集めている、ずば抜けた妄想力の持ち主。
今回、ナカムラカズさんの妄想の源泉に迫るべく、取材を試みた。
しかも、「ハイカラさんルームウェア」でモデルをつとめたくろねこさん、「和風水着」でモデルをつとめた五木あきらさんという、日本で屈指の人気を誇るトップコスプレイヤーのお二人も参加。
お二人自身のアイデアも取り入れられて形になった衣装を着用してもらった上で、衣装誕生秘話に迫った。
当日の撮影写真は、Twitterで本記事が150ツイート拡散されるごとに追加掲載!
取材:新見直 構成:結城紫雄 撮影:Diora
※衣装は試作段階のため、実際の製品版とは異なる場合があります
一人の男の妄想から始まった「モーコレ」
──「モーコレ」が誕生した経緯はどのようなものだったのですか?ナカムラカズ(以下、ナカムラ) 実は「モーコレ」プロジェクトがスタートする前から、「コスプレイヤーさんってかわいい方が多いな」とコスプレ界隈が気になってはいたんです。そして、レイヤーさんのトップクラスといえば、ここにいらっしゃる五木あきらさん&くろねこさんじゃないですか。
──そうですね。
ナカムラ お二人の写真をSNSでチェックしているうちに、次第に「ぜひ一緒にお仕事がしたい」「次のプロジェクトはこの二人にお願いしよう」「五木さん&くろねこさんと言えば、水着&和服だな」「着ていただいたらかわいいだろうな」「……とりあえず服から先につくってみるか」と、一人勝手に妄想が膨らんでいって。
ついには、社内の会議で「次のプロジェクト、モデルは五木さん&くろねこさんで“ほぼほぼ”決定しています!」と発表してしまったんです。
──当時、まだオファーはされていなかったんですよね?
ナカムラ はい。妄想が先走ってしまったんです。ただ、今ではこうして僕の“妄想”がお二人によって“現実”となっています。妄想冥利に尽きます。
──お二人のファンからは批判が来そうですが、「モーコレ」は、ナカムラさんの“妄想”からすべてが始まったんですね。モデルをつとめられたお二人は引かれてませんか?
五木&くろねこ まだ大丈夫です。
ナカムラ いやあ、妄想冥利に尽きますね。
──五木さん&くろねこさんを起用された熱意は伝わりました。では、“和風×ルームウェア”という斬新なコンセプトはどのようにして生まれたのでしょうか?
ナカムラ ファッションのみならずコスプレの世界でも、“和風”という要素はその独特な魅力からいつの時代も人気がありますよね。しかし、その割には「我々が実際に巫女服や袴を見る機会って意外と少ないな」と思ったのがきっかけです。
例えば、神社で巫女さんを目にするのってお正月ぐらいじゃないですか? 女性にしたって、袴を着たいと思っても着つけやレンタル衣装代を考えるとハードルが高い。
そこで「家で気軽に楽しめたら、もっと『巫女服』や『袴』の可能性が広がるんじゃないか」と考え、ルームウェアに行き着きました。 くろねこ 確かに「巫女服や袴を着てみたい!」という女性は実はかなり多いと思います。そしてそれがルームウェアだと、一気にハードルが下がって気軽に楽しめますよね。
──一方、五木あきらさんがモデルをされている「和風水着」はかなり攻めたデザインになっていますね。
五木あきら(以下、五木) ええ。でも、モデルと服との組み合わせが絶妙だったんですよ。今回「巫女服&袴(ハイカラさん)」をくろねこちゃん、「和風水着」のモデルが私なのですが、水着が本当にかわいくて。これが逆だったらオファーを受けてなかったかも。
くろねこ 私も、水着だったら受けてません(笑)。
ナカムラ ふふふ。「和風水着」は当初から五木さんをイメージして企画を進めていましたから、五木さんに絶妙にマッチしているのも当然です!
ただ、オファー直前は「これで五木さんに断られたらどうしよう」と不安で不安で(笑)。
五木 不安にさせちゃいましたが、自分をイメージしてつくっていただいた衣装を着られるというのはとてもうれしい(笑)。今回私がお仕事をお受けした理由は「衣装がかわいかった」ため、即お受けさせていただきましたね。 ──お二人は普段ルームウェアは着られますか?
五木 着ます! 女の子って見えないところでもかわいくいたいものなんです。
くろねこ かわいいデザインのルームウェアがあるとついつい買っちゃいますね。友達が泊まりにきたときにとっておきを貸してあげると喜ばれるんですよ。
トップレイヤーのこだわり満載「和風ルームウェア」
──今回、五木さんに着用していただいている「和風水着」、くろねこさんに着用していただいている「ハイカラさんルームウェア」、そして本日着用はいただいていませんが、くろねこさんモデルの「巫女服デザインのルームウェア」について、それぞれ特にこだわったポイントは?ナカムラ 「巫女服デザインのルームウェア」は、プリーツの部分がしっかりと表現されるようにこだわっていますね。巫女さんといえば「清楚」なので、丈は短すぎず、かといって野暮ったくならないラインを見極めないといけない。これはくろねこさんの意見も参考にさせてもらいました。 「和風水着」のポイントはなんといっても「腕輪」でしょう。イラストレーターのcccpo(スリーシーピーオー)さんのデザインを再現しつつ、ウェアとして実用に耐えられるよう、五木さんと二人三脚でポイントを探りました。あとは、ストレートに“エロい”ですよね(笑)。 「ハイカラさん」は、特徴的な矢絣(やがすり)がきちんと出るように苦労しました。それと試作品を着たくろねこさんと話し合ってウエストの位置を細かく調節しましたね。 くろねこ 「ハイカラさん」はワンピースタイプのルームウェアですが、ウエスト周りのデザインがとってもかわいいんです。私もそこの見せ方はこだわりましたね。
ナカムラ 今回驚いたのは、「巫女服や袴を着る機会がなかったので、ルームウェアで気軽に着られてうれしいです!」という女性の声が沢山あったことですね。これもお二人のフィードバックがあったからだと思います。
くろねこ 「巫女服ルームウェア」なんて、頭からかぶってリボンで締めるだけで着られますからね。
──今回五木さんとくろねこさんは、モデルとしてだけではなく衣装の製作にも関わられていたのですね。
五木 はい。「和風水着」で特徴的な腕輪も、試作品の段階からかなり話し合ってデザインを変更してもらいました。
くろねこ 私の場合は、「巫女服と袴は違いますよ!」という大前提からスタートして(笑)。最終的にはリボンの長さを変えてもらったり、丈を調整してもらったりといったシルエットの微調整まで取り入れてもらいました。
着心地ももちろんですが、コスプレイヤーとして「写真映えするかどうか」を大切にしたかったので。
ナカムラ 僕の妄想にくろねこさんと五木さんのリアルな意見が加わって、どんどん商品として研ぎ澄まされていきました。
実は、お二人に試着していただく前から、巫女服やハイカラさんは僕が実際に着てテストしていたのですが、水着はさすがにそういうわけにもいかず……人ではなくマネキンに着せてテストしていたんですよね。
五木 男性でもいいので絶対に人間が着てテストしたほうがいいですよ! 着たときに初めて発見があったりするんだよね。
くろねこ うまく着られないとか、リボンの長さが足りなくて結べないとかね。男女関係なく、実際に着てみて気がつくことって多いから。
ナカムラ なるほど……次水着のときやってみます(笑)。
五木 次もまた水着考えてるんだ。
「和風の水着」購入者の90%が…
──「和風ルームウェア」の購入者はどのような層が多いのでしょうか?ナカムラ 「ハイカラさん」の購入者は7割が女性です。逆に、「巫女服」は男性が7割。そして「和風の水着」はなんと……購入者の9割が男性(笑)。
五木&くろねこ えー!?
ナカムラ 意外に思われるかもしれませんが、「和風の水着」は男性目線もふんだんに取り入れたので、ある程度想定内ではありました。同じ妄想を持った男性の方に刺さったとしたらうれしいですね。
五木 でも、男性の方が9割ってなにげにすごくないですか? みんな着せる相手がいるってこと?
くろねこ 彼女さんとか、レイヤーさんとかに着てほしいってことかな。撮影会でファンの人から衣装をプレゼントしてもらってるレイヤーさんは多いから。 ──お二人もファンの方に衣装をプレゼントされることはありますか?
五木 衣装をもらうというより、「このキャラクターのコスプレをしてほしい」というリクエストはよくいただきますね。でも私がコスプレをする場合、まず「自分がそのキャラや作品が好き」という前提からスタートするので、まったく知らない作品だとキャラの世界に入りにくいかな。
でも、リクエストから作品のファンになってドはまりしちゃって、最終的に自分でコスプレする!というところまで行き着くことはよくありますよ(笑)。
くろねこ リクエストする段階で、言ってくださる相手も「このレイヤーさんにはこのキャラが似合いそうだな」って考えてくれているわけですからね。
自分がその作品を好きになってコスプレしたら、自分も楽しいし、リクエストしてくれた方もうれしい。みんな幸せになるんです!
五木 応援してくださる方にはできる限りそういった形で応えたいですよね。
ナカムラ 確かに、僕もレイヤーさんによって合いそうなキャラは“肌感”でわかりますよ(笑)。ふふふ。
──お二人、引かれてませんか? 大丈夫ですか?
五木&くろねこ まだまだ大丈夫です。
ナカムラ つくづく妄想冥利に尽きますね。
コスプレイヤーがつくれないモノは◯◯だけ!
──五木さんとくろねこさんの“妄想”をCAMPFIREで実現させるとしたら、何がしたいですか?くろねこ カフェつくりたいです! レイヤーさんが撮影に使えて、店内から生配信もできて、気軽にイベントを開いたり「一日カフェ店員体験」ができるような。
五木 私はスタジオつくりたい。コスプレ用のレンタルスタジオって、どうしても「教室」「ヨーロピアン」「廃墟」といった無難で地味なものに偏りがちなんですよ。カラフルでかわいい、「SF」「サイバーパンク」「8bitゲーム」といった尖った世界観がテーマのスタジオができたらうれしいですね。
くろねこ じゃあ「スタジオ兼カフェ」がいいんじゃない? 店員はモーコレの服を着てて、お客さんも自由に試着して撮影できるの。
五木 「スタジオ兼カフェ兼事務所」だったら人件費も浮くし(笑)。
ナカムラ 実現したら、僕はぜひ店長をやりたいですね。
五木 レイヤーさんって、「こういうモノがあったらいいな」と思ったら即自分でつくれちゃうんですよ。なので“レイヤーですらつくれないモノ”を形にしたいときに、CAMPFIREの力を借りたいですよね。自分ではつくれないけれど、量産品では満足できないっていうとき。
くろねこ そういう意味では、レイヤーさんとクラウドファンディングって相性がいいんじゃないかな。形にしたいもののイメージをしっかり持っていて、自分一人でできることとできないこととがちゃんとわかってる。
ナカムラ 今回の企画では、五木さんとくろねこさんに僕の妄想を具現化してもらったので、将来的にはぜひ僕がお二人の妄想を実現させたいと思います。
「CAMPFIRE」は妄想を妄想で終わらせない
──モーコレの反響は、「ナカムラさんの妄想がいかに素晴らしかったか」ということを、数字としても証明したと思います。ハイカラさんなんて、1000万円以上が集まったわけですから。ナカムラ なんといっても、妄想の可能性は「無限大」ですからね。商品化までこぎつけて、これだけ好評をいただくというのは少し予想以上でしたが。
くろねこ だって妄想するのはタダですから! 好きなだけ妄想して、そのなかでいいモノがあったら実現に向けて動きだせばいいんです。
ナカムラ 頭の中でとんでもなく面白い妄想を繰り広げている人って、世に出ていないだけで実はたくさん隠れていると思うんです。だからこそ、その妄想を脳内だけで完結させていてはもったいない。
CAMPFIREならその点、リスクを負わず「妄想の具現化」にチャレンジできる。「妄想は実現できる」「妄想は商品化できる」ということを、モーコレを通じて広めていきたいですね。
──モーコレの次回作の案について教えてください。
ナカムラ 次回の詳細はまだ内緒ですが、これから一般の方からのアイデアのプロジェクトも公開される予定です。
モーコレでは引き続き一般の方からのアイデアも受け付けているので、ぜひ無限の“妄想”をぶつけてほしいですね。
もちろん、僕の妄想ストックもまだまだありますから、ぜひ次回以降にも期待していてください。
拡散されたら写真を追加掲載します!
すでに、「ハイカラさんルームウェア」のプロジェクトは終了しましたが、五木さんがモデルをつとめる「和風水着」は、4月30日(日)まで展開されています。 また、冒頭に記述した通り、当日のくろねこさん・五木あきらさんによる衣装着用写真はまだまだ沢山あります。 そこで、Twitterで150ツイートされるごとに、写真を追加公開していきます。是非「モーコレ」で実現させたい妄想とあわせて、ツイートしてみてください。
5月8日(月)追加公開:野外で激写!
150ツイートを突破したため、追加写真第1弾を掲載!5月12日(金)追加公開:全カットを公開!
300ツイートを達成したため、全カットを公開!この記事どう思う?
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