「ズッコケ三人組」Webサイトより

小説家・那須正幹さんによる人気シリーズ「ズッコケ三人組」が、12月1日（火）に発売する『ズッコケ熟年三人組』でついに完結することが分かった。

小学生時代を追った「ズッコケ三人組」、主人公たちの中年期を描いた「ズッコケ中年三人組」を2シリーズを含めて全61巻、最初の作品『それいけズッコケ三人組』1978年が刊行されて以来、実に37年にも及ぶ長き物語が終幕となる。

中年から熟年へ　ズッコケ三人組の現在

「ズッコケ三人組」シリーズは、色黒でチビのハチベエ、頭が良さそうで別に良くないハカセ、体が大きいのに気が小さいもーちゃんの3人組が、様々な謎や事件、困難に立ち向かう様子が描かれた小説作品群。

小学校の図書館には必ずといっていいほどに設置されるほどの国民的図書となっており、児童書ならではの友情にあふれた内容ながら、ややシニカルな作風やミステリーでも知られ、大人まで楽しめる内容となっている。

『ズッコケ中年三人組』

また、「ズッコケ中年三人組」シリーズでは、40歳となった3人組を描き、第1巻『ズッコケ中年三人組』以降、毎年作品を刊行。毎年1巻ずつ歳を取らせていくという手法を採用している。さらに児童書ではなく一般書となり、中年特有の性愛や不倫といったきわどい描写についても書かれるなど、シリーズの幅を広げる内容となっている。

最終刊として告知されている『ズッコケ熟年三人組』では中年期を経て、50歳を迎えた3人組の現在が描かれる。

作者の那須正幹さんも現在すでに73歳。ともすれば「中年」シリーズのように「熟年」もシリーズ化することがファンの間では期待されているが、真の完結という向きが強い。

50歳を迎えたズッコケ三人組の現在とは。かつての読者もいままさに読んでいる人も注目の内容となりそうだ。