アカデミー賞受賞作「つみきのいえ」が絵本になって、フランスの児童文学賞を受賞

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アカデミー賞受賞作「つみきのいえ」が絵本になって、フランスの児童文学賞を受賞
アカデミー賞受賞作「つみきのいえ」が絵本になって、フランスの児童文学賞を受賞

アカデミー賞受賞作「つみきのいえ」が絵本になって、フランスの児童文学賞を受賞

『つみきのいえ』は、2009年の第81回米国アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞で日本に明るいニュースを届けた話題作だ。本作が絵本になって再び、話題となっている。
映画から生まれた絵本『つみきのいえ』が、フランスのソルシエール賞絵本部門で受賞した。ソルシエール賞は、フランス図書館員協会と児童書専門店協会がフランス国内で出版された児童書を対象に選考する児童文学賞である。

『つみきのいえ』は、2007年に加藤久仁生さん監督で制作された短編アニメーションである。ひとりの男の人生の思い出を情緒深い映像と共に描き出し、世界の多くの人の共感を呼んだ。
2008年にはフランスのアヌシー国際アニメーションフェスティバルの短編部門でグランプリ、第12回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受賞するなどした。さらに米国アカデミー賞の受賞後に脚光を浴びた。

絵本版は、加藤久仁生さんが絵を、映画の脚本を担当した平田研也さんが文を書いている。映画のDVDと同様、国内でベストセラーとなっている。
またフランス語版は、昨年、出版されている。このフランス語版が受賞となった。フランス国内最大の書籍見本市「サロン・ド・リーブル」にも作者の加藤久仁生さんが招待作家として参加するなどで注目を集めていた。

ソルシエール賞は1986年に創設されている。「幼年絵本」、「絵本」、「幼年読み物」、「ジュニア小説」、「ヤングアダルト小説」、「ノンフィクション」からノミネート作品と受賞作品を選定する。受賞が優れた子供絵本として広く定着する契機となることでも知られている。
[真狩祐志]

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