連載 | #6 管理栄養士がガチで教える元気メシ講座

管理栄養士が胃に優しい秋レシピを伝授! 胃弱系彼氏につくってあげよ♡

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まずは、生活習慣の見直しから!

愛する彼氏のため「胃に優しい手料理を振舞ってあげたい♡」と思っても、その彼が乱れた生活習慣を送っている限り、胃腸の不調は改善されません!

ということでまずは、1日3食、決まった時間に食事を食べることを意識してもらいましょう。胃腸の調子は体内リズムと連動しており、食事の時間やタイミングが食べ物の消化に大きく影響します。

寝る3時間前には食べない、間食はしないといったことを意識してもらうことで体内リズムが整い、快便にもつながります。また、朝食を食べない男性も多いですが、欠食などにより長時間にわたって空腹状態でいると、傷ついた胃粘膜を胃酸が刺激し、腹痛の原因となることもあります。

そして、早食いをしがちという男性には、よく噛むことをおすすめしましょう。食事は噛むことで唾液と食物が混じり合い、消化吸収されやすくなります。さらに、たくさん咀嚼することで満腹感も得られ、肥満防止にも効果的。一口で30回程度噛むのが理想的とされています。

胃弱におすすめの秋食材はコレ!

魚編

胃弱の方にまずおすすめしたいのは、鮭・鯖・秋刀魚といった秋に旬を迎える魚類。これらの魚には、ビタミン・ミネラルのほか良質なたんぱく質が豊富に含まれているので、胃腸の疲れを回復させる働きがあります。

特に秋刀魚は、脂の中に生活習慣病予防に効果のあるDHAEPAといった脂肪酸を多く含み、カルシウムや鉄分なども豊富に含まれたとても栄養バランスの優れた食材となっているので、ぜひこの季節に味わってほしいところです。

野菜編

秋野菜のおすすめは、女性も大好きなさつまいも。こちらは消化器系の働きを高め、胃腸を丈夫にする働きがあるので、食欲が無いという人や便秘がちの人には効果的。ただし、食物繊維が多く含まれている分、胃での停滞時間も長くなるため、胃の負担を増やしてしまう場合も。裏ごしやつぶして使用することで負担を軽減することができます。

また、ネバネバ食材として知られる里芋も秋が旬。ほかのイモ類に比べて低カロリーな食材でもあり、粘りの中に含まれるムチンという成分が、胃や腸の粘膜を保護してくれます。

その他編

ビタミンB群やビタミンDを多く含むしいたけやしめじ、まいたけといったきのこ類のほか、なども秋が旬ですが、食物繊維が多く含まれるため、胃が弱っている場合はおすすめできません。

また、秋の果物として人気のあるも消化があまり良くなく、体を冷やす作用もあるため、胃腸の調子を悪くしてしまう危険があるので注意が必要です。

胃弱彼氏につくってあげたい♡レシピ

鮭とさつまいもの雑炊

胃が弱っている時は、いろんな味付けをするよりもシンプルな味が最適。茹でる、蒸す、煮るなどの調理法がおすすめです。

例えば、鮭とさつまいもを使った雑炊。胃の調子を整えてくれる大根おろし、ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜を加え、だしとしょうゆ(めんつゆなどでも可)、みりん、しょうがを入れて軽く味付けすれば完成。ご飯の代わりに麺を入れた、煮込みうどんでも代用できます。

また、秋刀魚や鯖も煮魚にすると消化しやすくなります。秋刀魚は梅干しとしょうゆ、酒などの煮汁で煮た梅煮や、生姜と煮汁で煮た生姜煮なども手軽でおすすめ。

ほかにも、里芋の煮っころがしやそぼろ煮、そして胃の粘膜を保護してくれる牛乳と組み合わせたシチューなども胃の負担が少ない料理です。

胃弱な彼氏を応援したい彼女の皆さん、ぜひ旬の秋食材を使って、彼氏の胃を救う愛情満点料理をつくってみてください!

執筆者:きくちみずほ
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管理栄養士がガチで教える元気メシ講座

管理栄養士として病院に勤務していた新人編集部員の筆者が、忙しい社会人の皆さんや学生さんに、身体に良いオススメの健康的なレシピをご紹介! 「食欲の秋」として秋食材を使ったレシピや、時間がない人のための安価なコンビニご飯の健康的な組み合わせ、他にもデスクワークで疲れた身体に良い食事や、夏バテや梅雨だる対策、胃が弱い彼氏につくりたいレシピなど、どこにも載っていない情報をまとめています。

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