小説家の古川日出男さんの最新作『小説のデーモンたち』が12月2日(月)にスイッチ・パブリシングより刊行される。価格は2,520円(税込)。
『小説のデーモンたち』はインタビューカルチャー誌『SWITCH』に2年半の長きにわたって掲載された私的創作論。創作論というものの、その文体は思考をそのまま書き写したように抽象的に、時には具体的に身体の動きがストーリーを持つかのように綴られている、ジャンルレスな文芸作品となっている。
古川日出男さんは、福島県出身の小説家。1998年に『13』で小説家デビューし、その後は『アラビアの夜の種族』で日本SF大賞、『LOVE』で三島賞を受賞。小説以外にも、様々な領域のアーティストらと「朗読ギグ」という形でライブハウスなどでも競演。すでに15年のキャリアを持つ作家だが、今作では赤裸々に、本作の連載開始のすぐ後に起こった東日本大震災と、それを語るための「有効な言葉」を求めて試行錯誤する過程が、自身の創作・表現行為の根源をさらすように綴られている。
『小説のデーモンたち』はインタビューカルチャー誌『SWITCH』に2年半の長きにわたって掲載された私的創作論。創作論というものの、その文体は思考をそのまま書き写したように抽象的に、時には具体的に身体の動きがストーリーを持つかのように綴られている、ジャンルレスな文芸作品となっている。
古川日出男さんは、福島県出身の小説家。1998年に『13』で小説家デビューし、その後は『アラビアの夜の種族』で日本SF大賞、『LOVE』で三島賞を受賞。小説以外にも、様々な領域のアーティストらと「朗読ギグ」という形でライブハウスなどでも競演。すでに15年のキャリアを持つ作家だが、今作では赤裸々に、本作の連載開始のすぐ後に起こった東日本大震災と、それを語るための「有効な言葉」を求めて試行錯誤する過程が、自身の創作・表現行為の根源をさらすように綴られている。
連載の三回めが東日本大震災の発災からわずか十一日後の文章となった。ここから『小説のデーモンたち』は、一人の作家の自滅と再生の物語となってしまう。そう、物語だ。驚いてしまうことに。僕は、この創作論『小説のデーモンたち』を月々書きつづけることで、ある一人の“作家”を観察するはめになった。その“作家”とは僕である。結果として、この本は「2011年1月から2013年7月を生きた、ある一人の“作家”のクロニクル」に結実した。著者より
トークイベントも開催
なお、本作の刊行を記念し、12月16日(月)には古川日出男さんと書評家・豊崎由美さんによるトークイベントがスイッチ・パブリッシング内のRainy Day Bookstore & Cafeにて行なわれることも決定している。様々な小説家を自身の小説観で辛辣にメッタ切りしてきた豊崎さんに、古川さんの創作論はどう映ったのか。こちらも目が離せない内容となりそうだ。この記事どう思う?
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