ひと昔前はSF感ただようワードだった「人工知能(AI)」も、近年は科学技術の進歩により、かなり身近な存在になってきた。たとえばiOSの「Siri」など、現在では日常生活に違和感なく人工知能が溶け込んでいる。また、フィクションの世界でも人工知能ネタが扱われることが増え、2015年はとにかく人工知能絡みの映画が目白押し! もはや現実とフィクションの差はなくなりつつあるのかも?
はっきりと「人工知能」とは言わないまでも、自らの意思で動くロボットの存在は、1950年代に『鉄腕アトム』、1960年代に『ドラえもん』と、古くから日本のマンガでも取り上げられてきた。どちらかというと万能ロボット的な側面が強いが、昔から人工知能が注目のトピックであったことが分かります。
そこから2000年代へジャンプすると、『アンドリューNDR114』、『A.I.』、『アイ,ロボット』など、人工知能搭載のロボットを扱う映画がたくさん登場する。同じ頃現実世界では、犬型ペットロボ「アイボ」、2足歩行型ロボ「アシモ」、ロボット掃除機「ルンバ」など、人工知能を搭載したメカがどんどん登場!映画は時代を映す鏡、ということだろうか。近未来SF的な雰囲気にはほど遠いが、現実世界も着々と進化していることがうかがえます。
そして2015年、iPhoneには当り前の様に「Siri」が搭載され、感情認識ロボ「Pepper」が一般発売されるなど、確実に人工知能を取り巻く状況は変化している……というか、かつて描いたSFっぽい世界にかなり近づいていると言えるのでは!?そ んな状況にあわせるかのように、2015年は映画の世界でも人工知能ネタがさく裂しています。
『チャッピー』
若きエンジニアが開発した人工知能を搭載し、生きることを目的とするロボット「チャッピー」が誕生!加速度的に成長するチャッピーだが、誘拐されてギャングのもとで暮らすことになったため、スラングやワルっぽい動作を繰り出すギャングスタA.I.になってしまう、という個性的な描写が個性的。環境によって人工知能の性格も変わってくる…そんな可能性を示した興味深い1本!
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
アイアンマンことトニー・スタークが自らの限界を感じ、平和維持のために生み出した人工知能<ウルトロン>が、思いがけず暴走して人類最大の強敵に!膨大なネットワーク情報と自らの思考により、「平和のためには、争いを起こす人間を消すのが一番」というシンプルな答えにたどり着いてしまったウルトロンは、まさに人知を超えた脅威。信念が人類と相容れないと、人工知能はこんなにも恐ろしい存在になるのか…と実感させられる!
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
人類VS人工知能を備えたロボットの壮絶な戦いを繰り広げられる本作。人類の未来ためにサイバーダイン社が人工知能システム”ジェニシス”を開発するが、自我に目覚め反乱を開始。人間でも機械でもない、史上最強の新型ターミネーターとして人類の前に立ちはだかる。シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネガーのキャラが先行しがちだが、実はこちらも人工知能の脅威を取り上げた、非常に“今風”な映画!
あのホーキング博士も「いずれ人工知能が人類を滅ぼすことになるかもしれない」と警鐘を鳴らすほど、もはや遠い未来の話ではなくなってきている人工知能。これらの漫画や映画をチェックすることで、今後の人工知能との向き合い方を考えるきっかけになるかも?
アベンジャーズたちはは何故闘い続けるのか? 死闘を描いた胸アツPV
https://www.youtube.com/watch?v=N9YSb3NpVqw
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執筆者:藤本エリこの記事どう思う?
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