バイク好きラノベ作家が言いたい放題! あのハーレーの軽量化に挑戦

完成車はレーサーの雰囲気ただようオールドスタイルに

2人の意見を参考にしたカスタムは一体どうなったのか? 約3週間後、カスタムが完了したとのことで早速お店へ向かいました。

そこで待っていたのがこちらのマシン! 今回の車体のテーマは「夜に映えるクラシックレーサー」。

提案として挙げられたカフェレーサーのスタイルにレトロな要素も取り入れたカスタムになりました。

計画時に何度も言及された軽量化を果たすべく、各部のパーツは手が入れられています。正確な計測はしていないものの、店長曰く、10kg程度は軽くなっているのではないかとのこと。

店長も満足のガソリンタンク

タンクはひとまわり小さいものに。これだけでも全体の印象がグッとスリムに

見た目にも大きな要素となるガソリンタンクは純正のものより一回り小柄なものになり、軽量化・低重心化。また、タンク表面にはゴールドカラーでハーレー社のロゴとストライプをペイント。ヨーロッパ車の雰囲気も取り入れられ、「塗装屋さんとも相談して形状に映える綺麗なラインを描くことが出来ました」と店長も満足な仕上がりです。

性能重視のストリートレーサーな吸排気

シンプルで軽量なドラッグパイプマフラー

マフラーはエンジンからそれぞれパイプ一本でまっすぐ伸びるドラッグパイプタイプに。シンプルな構造なので純正のものに比べ軽量化したことで、取り回しのしやすさも期待できます。

このマフラーと合わせてエンジンに空気を取り入れるエアクリーナーはファンネル仕様に。浄化性能を多少犠牲にするものの、抵抗を減らしより大量の空気を吸い込むことで抜けの良いマフラーと合わさり高回転まで伸びるエンジン特性へ。

エアクリーナーのほか、ハンドル周りもミラーの変更やスピードメーターの移設でシンプルに

フェンダーは思い切り良くカット!

不要な部分はカット!

走行中の水はねを防ぐための前後輪を覆うフェンダーですが、ハーレーの場合鉄製ということで重量増となるパーツの一つでもあります。そこで全体のバランスを崩さないように気を付けつつ、不要な部分をまるごとカット!

前後ともフェンダーは小さくまとめ、後輪側のナンバープレートやテールランプも車体横にコンパクトにまとめました。

フェンダーをカットしたためナンバプレートは車体横に

フェンダーから覗くタイヤはクラシックな縦溝のもの。溝だけでなくシルエットも最新のタイヤに比べ丸みのある形状で、全体の雰囲気と相まってよりビンテージ感を漂わせます。

勢い良くやりつつバランスも大切に、とカッター片手に店長

大きなパーツの変更だけではなく、ウインカーやエンジンカバーといった細かい部分も要所をおさえて黒にペイント。全体を通して引き締まった、夜の街にも映えそうな一台となりました。

完成版について、2人の感想は?(仮)

そして、今回コンセプトを考えていただいたお2人にも、完成版を見て感想をいただきました。

地本 スズキのバイクはデザインの完成度が極めて高いので、普段はあまりカスタムをせず、オリジナルの状態で楽しむことがほとんどの僕ですが、今回の取材を通して少なからずその意識が変わったかもしれません。だってこのスポスタ……めちゃんこかっこいいじゃないっすか!?

店長さんのスーパー調教スキルによって、想像の遥かに上をいくかっこよさに仕上がったスポスタは、まさにテキサス娘が一夜にして洗練されたニューヨーカーに変貌した感じです!そしてタンクのラインが黒タイツからうっすらと透ける生肌のようにエロく、こんなスポスタならばまたがるよりもまたがられたい真剣(マジ)で!

あ゛ぁ~、鈴菌消毒されちゃうぅ~!

八田 まさか本当にフェンダーを切ってしまうとは思っていませんでした(汗)。
10kgの軽量と言えば、大成功ですね。店長さんのノリの良さ、そしてビルダーとしてのこだわりに感動しました! っていうか、カスタム後の車両のかっこよさを見ると、もう車重とかどうでもいいですね。

いつの日か富と自由を得ることがあれば、店長さんにフルカスタムをお願いして旅に出ようと思います。そういう夢とか野望とか概念的なものこそが、僕にとっての"ハーレー"だということで(?)、この度はとても楽しい企画に呼んでいただきありがとうございました!


今回のショップ訪問でカスタムによって自分の色に染める楽しみかたや、ハーレーの持つ歴史的なフロンティア精神を感じたという2人。自由な発想でオリジナルの一台をつくり上げられるバイクの楽しさを改めて体感したようでした。
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2件のコメント

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cabbagekobe

キャベツこうべ

前の虹コンに比べてバンバン専門用語飛び交っててウケる。