立体機動装置

りったいきどうそうち

立体機動装置は『進撃の巨人』に登場する兵器。巨人に対抗するために開発され、ワイヤーを射出して巻き取り引き上げる動作と高圧のガス噴射による推進力で装着者に高低差を無視した立体的な機動力を与える。

立体機動装置

概要

兵士として就く者は全員、これを扱う能力を訓練兵期間に叩きこまれる。

使用することによって対巨人戦での歩兵による撃破能力を飛躍的に高めている反面、立体機動の衝撃に立体機動装置が耐えられず破損する場合があったり、またガスを補給できる環境と補給ラインが整っていなければガス切れを起こした時点で戦闘能力が事実上消失するなど欠点も見られる。

立体機動を行うために装備も極限まで削られており、防具に関しては軍服のままであったり、立体機動装置の簡易的な修理教習は行われても立体機動装置の内部に関する技術はブラックボックスとして技術部門から門外不出で致命的な故障からは回復不能など、歩兵装備としては安全性の面においてリスクがつきまとう代物になっている。

相応のリスクをもって巨人に挑む歩兵だが、エレン・イエーガー達が訓練学校を卒業した時点では過去の総力戦においてのキルレシオが1:30(巨人1体を倒すまでに30人が死ぬ)だったと語られている。

これは当時の兵団の多くが巨人との実戦を想定した訓練を就任後に行なっていなかった事による慣熟不足、練度不足によって生じた結果であり、調査兵団などの一部の練兵は例外であった。その後、五年の月日を経て徹底した訓練(及び調査兵団等による実戦)を経て、このキルレシオは大きく改善されたと思われるが、正確な戦力比などは言及されていない。

構造

腰のベルトにあたる部分に装着するワイヤー射出機と、ワイヤーの射出及び巻取りの操作、巨人に肉薄した際に白兵戦を挑む為に使われる刀身を装着できる柄の機能を兼ね備えたグリップ、そして柄に装着する刀身を収納する大型ケースとカードリッジ式のガスボンベからなっている。

トリガーを操作することで腰部装置よりアンカーつきのワイヤーが射出され、アンカーを固定可能な場所に撃ちこみ、ワイヤーを巻き取る事で自身の肉体を引き上げる事が可能である。アンカーの射出や巻取りには前述したボンベから供給されるガスが使われており、フィンつきの排気口からガスを噴射することでこれを推進力にすると同時に巻取りなども行なっている模様(詳しい構造はブラックボックスとなっている)

射出機は腰の左右に一基ずつ装備されており、二つのアンカーワイヤーを交互に射出→巻取りを繰り返す事による一連のワイヤーアクションにより平地以外での様々な環境での高低差を無視した歩兵の高速展開を実現し、巨人の唯一の弱点である後頭部うなじ下部にある急所への攻撃を可能にしている。

立体機動装置を使う兵士たちはこのワイヤーアクションを行うにあたって、体の姿勢を補強し空中で固定・制御するために全身にベルト状のプロテクター兼サポーターのようなものを身につけており、急激な加速や遠心力による機動で空中に投げ出されないように訓練兵時代から姿勢制御を徹底的に叩き込まれる。

漫画版とアニメ版の違い

ワイヤーを射出・巻き取る装置の形状が、原作漫画とアニメでは異なっている。
マンガでは樽型だが、アニメではケースに収納されたロール型のもの二つをメインとした形の装備となっている。

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